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 モンテファンにとって、忘れられない一戦。この試合に勝てば、悲願のJ1昇格をほぼ手中に収める大一番。
 大一番の注目度は高く、ベスパの陸上競技場には、未だかつて訪れたことのないほどの観客が次から次ぎへとやってきました。
 サポの聖地、バックスタンドはもちろんのこと、北ゴール裏エリアも、
 そして、当然メインスタンドも観客で埋まり、南ゴール裏まで観客が入っていきました。
 注目の大一番ということで、報道関係者も常の試合よりも多数やってきました。
 そんな時、柱谷監督は、この試合の解説、長谷川さんの取材を受けていました。最終戦を迎えるにあたって、3チームに昇格の可能性が残っており、突如モンテ戦が3チームを代表して生放送になったようです。監督の表情はかなりリラックスしています。
 そして、間もなくキックオフ。ビックフラッグが選手を迎えます。
 入場者数はモンテ観客動員史上最多の人数。大勢のサポ、ファン、県民が歴史的瞬間を目撃しようとつめかけました。
 そして、タオルマフラーをかざし、選手を迎えます。
 そして、南ゴール裏もほぼうまった頃、選手入場です。報道陣がびっしりと選手の入場を見つめます。
 両ゲームキャプテンにプレゼントが贈られます。報道陣の多さがよくわかります。
 先発メンバーは、克美、永井、大島、太田、鷲田、卓、鈴健、ネモ、健二、悠介、ウッキー選手です。夢の扉を開いてくれるでしょうか?
 そして試合が始まりました。前半からモンテはどんどん攻めますが、相手キーパーの好セーブもあり、なかなか得点を奪えません。
 そして試合も後半の後半、佐藤悠介選手のFK。その左足から蹴り出されたボールは・・・。
 ボールは、相手キーパーにぎりぎりのところではじかれ、ゴールならず。もしかしたら、モンテが一番J1に近づいた瞬間だったかもしれません。この後、試合は結局前後半で勝負がつかず、90分以内で京都を1−0で破った仙台が昇格を決めたのでした。
 延長戦に臨んだモンテディオ。昇格がなくなったことを知って、集中力が無くなったのか、延長前半わずか1分で、Vゴール負けを喫しました。
 試合後、最終戦といことで、選手達の場内1周がありました。涙で目をはらす選手を励ます監督。
 モンテの活躍に、帰ることなく最後まで拍手を贈る観客。
 この試合は、モンテサポ、ファン、そして県民に悔しい悔しい試合になりました。でも、モンテディオにとって、J1昇格は叶えられない夢ではなく、現実に手の届く夢であることを教えてくれた試合でもありました。
  モンテの挑戦は始まったばかりです。いつの日か、いつの日か、夢の扉を開いてくれることを信じて応援を続けたいと思います。がんばれ!モンテディオ山形!
 NHKの「速報サッカー21」の番組映像も使わせていただきました。最終戦の様子を10分余りにわたって特集してくれた映像で、私の永久保存版になっています。この特集を見るたびに、いろんな意味で目頭が熱くなります。



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