吉祥寺


1466年(文政)伊達氏の重臣で萩生城主の国分氏を開基として創建された曹洞宗の寺院である。本寺は耕雲寺(新潟県村上市)4世の瑚海翀珊(こかいちゅうさん)大和尚が吉祥寺を開山。寺院は31世楠賢道住職で,敷地は本堂・毘沙門天王堂(びしゃもんてんおうどう)・墓地等で8,000坪ほどの大境内を有し,個別墓誌をながめるだけでも萩生の歴史研究に役立つ場である。
寺宝
として数多く所蔵するが、楠正勝(正能)愛用の馬具(鞍):本寺耕雲寺2世で僧名は傑堂能勝禅師(かいどうくまかつぜんし),楠正成公の嫡孫に当たる。
11代国分萩生城主を祀る位牌・大涅槃図(ねはんず)・儀式用に要人が使用した籠(かご)・明治の教科書に載ったという「間引き図」等がある。また,山門天井に鏡があり,真下から眺めると山門に描かれた絵の謎が解ける。山門の絵は,大谷勤先生(やまがた芸術倶楽部講師)によるものである。仁王像の姿が見える人は願い事がかなうかも。
