六面幢
六面幢(ろくめんどう)
萩生三本柳にある六面幢は,地元では六角地蔵と呼ばれている。
現在は田園の中にたたずんでいるが,もともとは三本柳から中ノ目へつながる道路わきにあったもの。 その道路がなくなり,六面幢だけが残る形となった。
室町時代初期の造立(ぞうりゅう)と推定されており,複制(*1)で幢身(どうしん)に六地蔵の陽刻(ようこく:*2)がある。全高1.36m,幢高・台石共88cm,六角形の各辺がまちまちであるが,全体として大らかな感じが表れている。祭には「六角地蔵尊」の旗が立てられる。1976年9月に町の有形民俗文化財に指定された。この六面幢は石原地区にも1基見ることができる。
*1 複制:幢身の上に仏像をあらわす龕(ガン)部を別に作るもの
*2 陽刻:文字などが浮き出るように彫ること