今回のマウスには、日本システムデザイン(株)社製のV55ボードと、 あのNORIKO93に搭載されていた、同社のV25−MIO22を使用します。
私がマウスを造りはじめた頃(10年以上前になります)は、私の造ったマウスは動かないということで有名でした。
なんでもTAS(東北大会の主催者)の記録には、『能登屋のマウスは動かなかった』と記載されている個所が有るそうです。
なんとも悲惨な時代でした。
そのころの私が最も困ったことは、動かない原因がハードに有るのか、ソフトに有るのかを見極められないということでした。
今回は、はじめてC言語で制御プログラムを組みます。バグの無いハードが有れば、ソフトの検証が容易になり精度も上げられます。
日本システムデザイン社のハードにバグが無いことは、井谷さんの全国大会優勝という成績で実証されております。
もしも98年型のマウスが動かなければ(きっと動かないだろうけどさ)、バグはソフトに有ります。この点が明確になっているだけでも、デバグの時間が半減します。
デバグが済んで、一応まともに動くソフトができあがってから、ハードの設計を始めるという私の考え方 は間違っているのでしょうか。
一人でマウスを造っている私には、これが最良のアプローチと考えておりますがいかがでしょうか。
右の写真は、日本システムデザイン社製のV55CPUボードです。
正式な型名は、V55−A22。NECの16ビットCPUをコアに、日立のUPPを搭載した、小型高性能の制御用CPUボードです。
詳細については、日本システムデザイン(株)のホームページを見て下さい。
プログラム言語はもちろん、C言語を使います。数年前に一度挫折しているんで、こんどこそは 成功させたいですね、はい。
Cのプログラムに関しては、山形支部の講習会用に、スーパーマッピーに対応させて組んだ(春日先生のZ80用のアセンブラをCに直した)経験は 有ります。
難解で無駄が多いとの評判で、結局、使ってもらえなかったけどさ、あはは。
自家用には、Turbo−Cで組んだ、足立法と左手法(枝刈り付き)って奴が有ります。こいつは迷路解析の部分だけは、9801上でのシュミレーションでは完動してます。
これに探査走行の部分を付けることになるでしょう、多分。
左の写真は、同社のV25−MIO22のアップです。
このI/Oボードが、あのNORIKO93に搭載されているのは、前述のとうりです。
もう一つ、宅配便の荷物を開封して知ったことですが、MIOにはアナログセンサが6回路、 全パーツと共に添付して有りました。
左側に写っているのがセンサです。
眼が見えなくなってきているおじさんは、涙がでるほど嬉しかった。
ってことは、98年型は、井谷さんと同じハードな訳よね。これで手も足も出ないくらい遅かったら 喜劇だね。 メカとソフトが違うじゃんという点を強調して、言い訳にしよう。
マウスが完成する前に言い訳を考えておくところが憎い。 ま、いつものことだけどさ
右の写真は、マニュアルと回路図です。
なはは、結構いっぱい有るのよねこれが。
おじさんは、みただけで頭が痛くなってきたぜ.....
だけど、読まなきゃならないでしょうね。
『マニュアルを読まなくても楽々パソコンが使える本』なんてな本は無いだろか.....ん、こんどは この本を読まなきゃなんないのか。
左の写真は、添付されているJSDOSのFD(2枚)とサンプルプログラムの入ったFD。
透明なビニールに入っているのが、赤外LEDとフォトダイオード、コネクタなどのパーツ。
サンプルプログラムには、なんとNORIKO93と96のソースが入ってます。
別に、そのまま使う予定は有りませんが、井谷さんのプログラムってとこが興味深々です。
右の写真は、可視光センサの実験回路です。
って書いたってことは、ほぼ完成しているってことでしょうか。ちょっと不安だ。
東芝の超高輝度赤色LEDと浜松フォトニクスの赤外領域の感度を落とした(可視光域に感度のピークが有る)フォトダイオードの 組み合わせ。
この回路を98年型マウスに搭載するか否かは、未定。 実際に使うとなると、ノイズが心配。
とりあえずは、この新型マウスが動くことを確認してから考えるとしよう。