毎年新型のマウスで全国大会に参加するのは非常に大変なことなのだ。今年は全国大会までに完成させられない かもしれない。
悩んだおじさんは99年型マウスの全てを一挙に大公開しちゃうことにしたのだ。衝撃の☆☆大写真集なのだ。
おじさんはこころが広いのだ。
右の写真は、新型マウスを造るために加工したドリルです。
普通のボール盤は13mmのドリルまでしかチャッキングできない。今回は16Φの穴を空けなければ
ならないので、ドリルのチャック部分を旋盤で削り、10mmに統一した。
これは、フライスのコレットを交換する手間を省くためでもある。なかなか良い結果で満足。
ドリルを削るという作業は、結構というか、かなりというか面倒で難しい作業でした。同じ悩みを持っている人は、
ノス型のドリルを購入した方が良いでしょう。芯ずれの無い完成品を使った方が製品の質が向上しベターです。
左端は、タイヤを削るために造ったバイトです。彫刻刀の丸刃にヒントを得て試作してみた。樹脂は
非常に奇麗に削れたが、かんじんのゴムは削れなかった。ホームセンターで見つけた机の足にかぶせる
ゴムを削ってタイヤを造る計画でしたが、どこかの銀行みたいに破綻した。
実用新案をとれないかと機械屋に聞いてみたが、売れないだろうと言われて止めた。
左の写真は試作可視光センサ部分のアップです。
7分ルールに対応するために開発中の、左手法無停止探査のソフトの評価とセンサの試験のために、
97年型マウスの2号機を改造したもの。
ホイルは旋盤で自作した。タイヤはRCカーの薄手のゴムを使用。
結果は良くありません。はっきり言えば凄く悪い。S/N比が悪く、外乱光の影響がモロに出る上、
距離が採れない、困った。
森永さんのマウスには、隠された秘密(明らかにされた秘密ってのは無いけど)が有る、きっと。
右の写真はフライス加工中のステアリングアーム。
99年型マウスの心臓部分。ここの部分を公開すると、ネタがバレバレなのだ。ま、バレても良いけどサ。
秘密にしたくなるようなシステムでないのが淋しいところ。アイデアが涸れたのか、ネタ切れなのか。
ま、来年はDC2輪でもやってみるか。
左の写真は、ステアリング系のプーリー部分です。
99年型は、車輪とモータを一緒に振り回すという、あの『Meet7』式の4WDSです。ステアリングは前後を
逆位相に動かします。今回はジンバルを付けていないため、ステアリング系のリンクが少し簡単に
なりますが、4個の車輪を均等に床に接地させられるかが問題になります。
タイミングベルトを交差させて使うため、計算でベルトの長さをだせないので、仮に組み立ててみた。
なかなか良い具合じゃんか。
98年型マウス(でんでん虫No15)では、CPUボードの取り付けボルトとステアリングベルトが
干渉したので、今回は設計段階から考慮した。
右の写真は、前輪のアーム部分です。
タイミングベルトは、98年型と同じ、椿本チェインのMXLタイプ3.2mm幅のもの。プーリーは同タイプの
棒状プーリー(24MXL)を5mmに切断して使用。
ポテンションの取り付けは、ステアリング用プーリーの加工を工夫した。プーリーの穴径を、
3mmと5mmに空けて、ポテンションの軸を直結。ポテンションの本体をフランジで、フレームに
取り付ける計画。
左の写真は、ステアリング系とステアリングモータの配置です。
ステアリングモータの真ん中にエンコーダが取り付きます。
98年型に使ったエンコーダは相性が悪かったので、(有)アルファ技研製のエンコーダに
変更する予定。(購入済み)
青く見える部分は「アオタック」というマジックみたいなものを塗った部分です。これを塗ってけがくと、
線がはっきりと見えます。ろーじんには有り難い小道具です。
なんか、NORIKO93とMeet7を足して2で割ったみたいなマウスになっちゃった。
で、性能は1/4だったりすると悲劇だ。
余計な心配をする暇があったら、まずは完成させないと