99_2 タイトル


 新型マウスの部品は少しづつできているが、全国大会に間に合うか自信がない。間に合わなかったら そんときはそんときのはなし。
 『これが私のマウスだ!』というマウスを見つけるまでは、毎年新しいマウスを造って全国大会に行くのだ。 止まってしまえば差は広がるばかり。
 走れ、止まるな。



パーツ_1


 右の写真は、テンションプーリーです。

 おじさんとしては、かなり苦労して小型に造りました。特撮をしているんじゃないんで、 大型のマッチ棒を置いたわけではない。
 左側は、1.5mm厚の鉄板に2mmのステンレスシャフトを圧入。裏面を粗仕上げした後にかしめて、 油砥石で磨いて仕上げたもの。
 プーリーは10Φのジュラコンからの削り出し。

 右側は内径3mm外径6mmのベアリングとホルダー。8Φの真鍮丸棒から3mmのシャフトを削り出し、 取り付け用にM2.6のタップを立てた。
 材質が加工しやすい快削黄銅とはいえ、3mmのシャフトにM2.6のタップを立てるのは、 えらい大変な作業でした。凄い勉強になりました。



ベルト仮組み


 左の写真は仮組みをしたベルト周りのアップです。

 ベルトの間の穴は、CPUボードの取り付け穴。M3のネジが切ってあります。これは計算どうり、 ベルトと干渉しないぎりぎりの位置です。

 ベアリングを使ったプーリーは固定式、ジュラコンのプーリーの方は秘密のテクニックを使って、 テンション調整を可能にする計画。
 機械加工のプロなら誰でも知っている技術だが、とりあえずは秘密にしておく。 おじさんは案外ケチなのだ。

 ベルトは椿本から三星に変更。理由は教えないのだ。おじさんは、かなりケチなのだ。
 圧入してかしめる技術も、3mmのシャフトにM2.6のタップを立てる技術も公開しないのだ。 おじさんは凄くケチなのだ。
 知りたい人は、プロの加工屋さんに聞いて下さい。


ステアリング仮組み


 右の写真は仮組みしたステアリングモータとステアリング。

 ここが99年型マウスの心臓部分。ほぼ完成に近い。明日の日曜日は仕事なので、呑み過ぎで痛む頭と 裏返しになったような胃袋、霞む眼にもかかわらず頑張ってる、おじさんです。

 ステアリングアームの加工なんざ見事ですねえ。『いい仕事してますネ。』ってなもんだぜ。

 タイミングベルトを交差させて使うため、若干複雑になった操舵用ベルトもうまく付きました。残るは、 センサの取り付けだけです。
 ステアリングアームの設計変更と改造が必要な感じです。


  目標、今年こそは、全国大会予選通過!!!、なのだ。



ディプス・ゲージ


 左の写真は、ディプス・ゲージを取り付けたフライス盤です。

 99年型は、車輪とモータを一緒に振り回す方式の4WDSにしたわけですが、センサの取り付けに苦労してます。 ここで活躍するのが、今回取り付けたディプス・ゲージです。
 私とおなじような(ボール盤にXYテーブルを付けた簡易型)フライス盤を使っている人には、絶対のお勧めです。 Z軸の加工が非常に正確に、しかも楽になります。

 ただ、リンク部分(これは自分の機械に合わせて自分で設計加工、取りつけをしなければなりません。)のガタで、 3/100程度の誤差がでますが、アマチュアレベルでは許容範囲ではないでしょうか。

 価格も13000円前後とリーズナブルな設定で、コストパフォーマンスは最高です。
 今回取り付けたディプス・ゲージは、おじさんが絶対の自信を持ってお勧めできるスグレモノです。



追加工したアーム


 右の写真は、追加工が終ったステアリングアーム。

 センサを取り付けるスペースを造るため、追加工したステアリングアームの部分。L型アームの 角を落として、アームの旋回半径を短くした。
 これで、センサを取り付けることができると思う。これで駄目なら、シャシの再設計と造り直しという 嬉しい作業をしなければならなくなる。こうなると東北大会までの完成は不可能だ。
 追加工っていうのは、ワークの固定が困難なばあいが多く、最悪の場合は新たに造った方が早く、精度の良いものが できる場合が有る。
 今回の作業も、結構大変だった。


加工治具


 左の写真は、フライス盤用の治具です。

 フライス盤は、直角とか平行に切削するのは簡単(フライス盤の剛性とバイスの精度によりますが) ですが、斜めに削るのはちょっと大変です。
 で、昨夜、こんな治具を造ってみました。鋼材で造ればよかったんですが、コンターマシンが無いので、 金鋸で切れる52Sを使いました。
 今夜は、これを使って、センサのホルダーを加工します。

 ノギスの目盛りを読み間違えて、ボルトが太くなり過ぎたのは愛敬。





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