新型マウスはやっとここまできた。連日、連夜、30度を超す猛暑のなか、ちょびっとづつ頑張ってきた。 ともかく今年の夏は暑かった。
完成までには、まだ時間がかかる。東北大会には間に合わないでしょう。全国大会にも間に合うかどうか危ないところだ。
99年型マウスでの東北大会参加は諦めたわけではないが、ゆっくり歩いて行くことにする。
右の写真は、99年型マウスのセンサ部分のアップです。
フォトダイオードとLEDのフォルダーは15mm厚のジュラコン板をフライス加工し、4.7mmの穴をあけて造った。
横壁センサは、真横ではなく15度の角度を付けて取り付けなければならないので、穴空けが難しかった。
設計ミスでステアリングアームとフォルダが干渉してしまい、アームの形状を若干変更することを
余儀なくされたのは残念だった。
おかげで、おじさんの美的感覚からは外れて、少し醜くなってしまった。おまけに追加工は結構面倒だった。
ステアリングの切れ角については、いつものことだが日本システムデザイン(株)の
井谷さんにご指導をいただいた。こころより感謝いたします。
自分の想定していた切れ角よりも想像以上に大きな切れ角が必要だった。
左の写真はエンコーダとセンサの基板のアップです。
センサ基板とエンコーダは、ジュラコンの板をフライス加工してシャシ下部に取り付け、
そこをベースにネジ止めした。
一つの部品に、センサとエンコーダというように二つの部品を付ける(一つの部品に二つの仕事をさせる)
というような設計は避けたいところだが、小型に造るために妥協した。
ロータリーエンコーダは(有)アルファ技研製のマイクロエンコーダMRE0120-125BUを、
0.2mm厚の燐青銅板でシャシ下部のステアリングモータの中央に配置。
エンコーダのホイルは20Φのアルミ丸棒から旋盤で自作。タイヤはDIYの店で購入した水道の蛇口のパッキンに使う
Oリングを流用した。
暇なときは、あちこちうろちょろするとマウスに使える部品を発見できることもある。
右の写真は加工がおわったシャシ
ジャイロを載せる基板と電源コネクタの位置決めが終ったので、シャシの中央部を狭く、
前方と後方の角を斜めに加工した。
車輪の付いたモータを力任せに振り回す方式の4WDSのため、最大車幅が88mmと広くなった。
旋回するときのことを考え、中央部はCPUボードの横幅ぎりぎりの74mmまで削った。
ジャイロと電源コネクタの取り付け穴も空け終ったので、余程のことがない限りシャシの機械加工は
これで終り。
今夜からジャイロを載せる基板と電源コネクタを取り付ける基板の作成を始める予定。
左の写真は完成して取り付けの終ったジャイロ
ジャイロを載せた基板はマウス正面のシャシ上部にしか取り付けるスペースが無くなってしまった。
この位置は98年型と同じ位置なので部品の配置に悩む必要が無く、短時間で配線を終すことができた。
ついでに、配線の色も同じにした。
これで、コネクタへの結線もバグが少なくなると思う。
右の写真は50%配線がおわったシャシ
配線の50%がおわったという意味は、コネクターをつければ配線が100%終るということ。
つまり、コネクタへの結線が終れば、99年型マウスのハードとメカは完成だということです。
致命的な設計ミスが見つかったり、手痛いアクシデントがない限り、99年型マウスが東北大会までに
完成する可能性は1%くらいはでてきた。
とりあえず、今夜は『八海山』で乾杯(完敗じゃないぜ)だ。『久保田』は、昨夜、からになったのだ。