CEW2004


 平成16年8月6日〜7日、山形県余目町にある東北屈指のガソリンカートコースである「カートソレイユ最上川」を会場に、全国各地より16校23台の電気自動車参加のもと「全国電動カート創作コンテストinあまるめ」が開催されました。

今年は課題研究の3年生のみの参加で、我々は応援にまわりました。

8月6日(金)
<コース開放>

午後からのフリー走行に合わせ午前11時に学校出発、会場には午後1時頃に到着しました。
ところがすでにトラブル発生、アルミ溶接が甘かったようです。前輪の自作片持ちハブが折れてしまったとのことでした。指導した菅原先生はカートを持って余目町内の溶接所に直行です。
とにかく明日早朝のフリー走行に賭けるしかありません。
やはり4年のブランクは大きかったようです。

8月7日(土)
<残念そして悔しい>

昨日と同じように午前10時からのタイムトライヤルに合わせて会場に到着しました。
電話連絡も無かったので早朝の最終テストからうまくいっていたと思っていましたが、我々のカートが見あたりません。
すぐにピットに直行したところ、残念ながら車両の別の箇所にトラブル発生です。

状況を聞いたところ、早朝のフリー走行もうまくいき、ドライバーも慣れてきたときの事故だったそうです。
タイムトライヤル6周目、速度を落とさず180度カーブに入った瞬間、フロント部分のアルミが折れてしまったとのことでした。
やはり原因はアルミ溶接の不備の様です。
すぐに昨日応急処置をして頂いた溶接所さんへ直行しましたが、残念ながらお休みでした。

「レース棄権はしない。スタートラインには立つ」を目標に、できる限りの応急処置開始です。

でも本当に大変でした。
今までたくさんのレースに参加してきましたが、こんな経験は初めてです。
最後の手段としてホームセンターから針金まで購入し、予備のL字アングルとタップビスで車体の補強です。
耐久レースは正午開始でしたが、終わったのは11時50分、本当にギリギリでした。

とにかくスタートラインに立つことはできました。


レース開始
ドライバーには、とにかくゆっくりでいいから、走れるところまで行こうという指示でした。

そして1周目ピット前通過です。
10年前秋田のWEMに初参加したときのような、何とも言えない感慨を覚えました。

これで良いと思っていたところ、やはりダメだったようです。
2周目の途中でやはり補強部がはずれてしまいました。

そこから約30分、コース脇で必死で修理しましたが、ついに菅原先生より「リタイヤ」の宣言が告げられました。

とにかくくやしく、宿題をたくさん持ってかえる結果となってしまいました。
4年のブランクはあまりに大きかったようです。
3年生とは、きちんと修理しもう一度余目に来て走ってみよう(追試)という目標を立て、短いレースが終わりました。

とにかく何事にも必死で取り組まねばならないようです。
「この借りは来年きっと晴らす」と決意し、会場を後にしました。

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