平成11年度JMCR山形県高校大会
平成11年11月21日(日)山形県立寒河江工業高等学校体育館において第1回山形県高校JMCR大会が行われました。
他校に比べて1歩も2歩も遅れての取り組みスタートであり、また当日3年生は全日本マクロマウス参加・2年生は修学旅行中という状況で1年生5人での参加となりました。大会関係者の皆様御迷惑をかけ大変申し訳ありませんでした。
今年度方針
「JMCR大会初参加であること」「H8を使うのは今回が始めてであること」「1年生部員のみの開発であること」などを考え北斗電子のキット品ベースに取り組むことにし、「何とか完走」を目標に定めました。
製作材料について
フルキット1セット・モータドライバおよびセンサ各4セット購入しました。
サーボについてはラジコン型相撲ロボット製作時の余り部品(SANWA1個・FUTABA1個・モデルクラフト2個)を担当者に分配しました。
(今思えばこの判断が失敗の原因となったようです。サーボもセットで購入すべきだった。反省)
ソフトウェア修正について
ソフトウェアは原則標準品(MC2_SVO)を使用し、サーボ制御データなど各自実験し修正することにしました。
(1) サーボデータの修正について
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SVO_CENTER .EQU 2418 ;サーボセンター
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SVO_L1 .EQU SVO_CENTER+118*1 ;12度旋回用データ
SVO_L2 .EQU SVO_CENTER+118*2 ;24度旋回用データ
SVO_L3 .EQU SVO_CENTER+118*3 ;36度旋回用データ
SVO_L4 .EQU SVO_CENTER+118*4 ;48度旋回用データ
SVO_L5 .EQU SVO_CENTER+118*5 ;60度旋回用データ
SVO_L6 .EQU SVO_CENTER+118*6 ;72度旋回用データ
SVO_L7 .EQU SVO_CENTER+118*7 ;84度旋回用データ
SVO_L8 .EQU SVO_CENTER+118*8 ;96度旋回用データ
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2418と118の2つの値を各自のサーボに合わせ修正しました。
テストはSEN_SVOというソフトを利用しました。
(2) 周回速度について
標準ソフトでは直線もコーナーもディップスイッチで指定された速さで周回するようになっていいました。これではカーブ時の脱輪や直線時の走行速度に問題があり、直線はSPEED100、小曲がりはSPEED90、中曲りはSPEED80、大曲りはトSPEED70を使用するように変更しました。
最終的には直線・小曲がりはSPEED100、中曲がりではSPEED90、大曲りはSPEED80でもよかったような感じです。
(3) クランク走行について
クロスライン検出後のクランク前トレースモードの部分を修正しようと思ったのですが、時間がなくできませんでした。
(今回の失敗の2番目の原因であると判断しています。無理して実験すればよかったなあ。とにかく走行用電池の消耗に影響されやすくまともな実験ができませんでした。)結果としては前輪からセンサーまでの距離を長くし、できるだけ早めにクランクを見つけるという機構的部分での改造で対処しました。
(4) 登坂走行について
当初県大会では登坂はないとのこことでしたが、直前に登坂ありの連絡をもらました。とりあえず7%の坂がのぼれるかどうかやってみました。直線はSPEED100を使用しているため速度は落ちるものの登るようです。しかしモータ選定の段階で、トルク重視あるいはギアを大きくとり、登坂でのスピードダウンを防ぐべきだったと思います。
担当者別マイコンカー仕様
合計5台製作のマシンの状況はフルキット品1台、キット品コンパチ3台、オリジナルモデル1台としました。
ロボット名 担当者 目標
CSC−1 五百川佳宏 低速・完走
キット品コンパチ
サーボ:モデルクラフト社製
モータ:ミニ四駆モータ
CSC−2 横尾 龍一 中速・完走
キット品コンパチ
サーボ:FUTABA社製
モータ:ミニ四駆モータ
CSC−3 大沼 雄太 高速・一発勝負
キット品コンパチ
サーボ:モデルクラフト社製
モータ:ミニ四駆モータ
CSC−4 阿部 大明 高速・一発勝負
フルキット品
CSC−5 源間 正人 完走
前2輪後1輪のオリジナル
サーボ:SANWA社製 1301
モータ:maxon RE016039
モータドライバ:東芝社製TA7257P
大会結果
(詳細は後日掲載します。)
残念 全員リタイヤしてしまいました。
残念ながら5台ともリタイヤしてしまいました。1台がゴール目前のクランクでストップしてしまい、大変おしかったということで特別賞を受賞しました。賞品として日立社製カセットテープレコーダーを頂きました。
反省と課題
甘い考えでスタートした大会、まじめにやらないとこうなるということが再認識できました。やはり我々は他人の3倍はやらないとやはりダメなようです。来年頑張りましょう。
最後に
今大会ロボット開発の最大の難点は「乾電池使用」のルールでした。我々も最後の1週間で電池100本は購入したと思います。いつも生徒からは「電池切れで実験ができない」と言われてしまいました。取り組んでからトータルで何本購入したの分かりません。ロボット材料代より高くついてしまったことは確かです。みなさんはどのように対処しているのでしょうか。よい方法をどなたか教えて下さい。お願いします。
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