平成16年度
少年少女ロボットセミナー
ミニマイコンカー製作講習会

平成16年8月9日(月)〜10日(火)、置賜地域地場産業振興センターの主催で「少年少女ロボットセミナー」が開催されました。

このセミナーは小中学生を対象とした「ものづくりの楽しさ・動くおもしろさを体験し、ロボットのメカニズムを通して子供たちの創造力と工学への興味を養う」ことを目的として毎年開催されているもので、長井市ではすっかり夏の恒例行事になっているそうです。

講座は芝浦工業大学名誉教授 春日 知恵先生・NPO子どもモノづくり教育支援財団 笠井 一美先生・山形県立長井工業高校 山科先生と生徒さんによる6脚ロボット「ボクサー」・8脚ロボット「スパイダー」、それに我々のライントレースカー(ミニマイコンカー)が開講されました。

<開講式>

開講式では春日知恵先生の記念講演そして現在長井村塾で活躍している横山直幸君の2足歩行ロボットデモ、さらに春日先生によりPIC搭載新型ロボットのデモ走行が行われました。
参加した40名の子供達は、どのロボットにも興味津々です。

横山 直幸さんによる2足歩行ロボットデモ

春日先生による 「獅子ロボット」(写真左)と「ライントレーサ」(写真右)のデモ走行です。

<いよいよ製作開始です>

我々の講座には小学校4年生から中学2年生まで合計13名の子供達が参加してくれました。
補助生徒は3年井上君と1年井上君の兄弟に、
そして先月末新潟で製作してきた2足歩行ロボット「ゆたか君」も参加しました。

自分のノートパソコンを持ち込んで受講する子供もおり、製作はミニマイコンカー標準としました。
プログラム開発環境も「ブロックくん」を用い、自分で行ってもらいました。
2日間の製作時間でしたのでモータドライブボードのハンダ付けも含め、できる限り自分で製作してもらいました。

2日目の午前中はソフト調整時間に当てました。
こちらでパソコン2台しか持ち込まなかったのが影響したのか、少し難しかったかもしれません。
登坂・クランク走行でコースアウトするマシンが多く見られましたが、センサ感度調整やクランク走行ルーチン改良に全員頑張ってくれました。


午後は全員でミニ記録会です。

コースはマイコンカー練習用No1をベースにしました。
午前中に走らせすぎて電池消耗してしまったマシンや速すぎてコースアウトしてしまうマシンもありましたが、みんな頑張り全員完走してくれました。
記録の方は小学生マシンの記録を中学生マシンが追いかけるという白熱したレースで、長井南中2年目黒康太君が逆転、また同校1年竹田君が最後の最後に2位になるという結果で盛り上がりました。(みんな楽しんでくれたかな?)

<閉講式>

参加者全員に終了書が渡され、セミナー終了です。参加者はここから各自改良し、10月31日(日)開催予定のロボット競技会に備えることになっています。
10月まで皆さん頑張って下さい。

<最後に>

この度は地場産業振興センター斎藤事務局長・マイクロマウス山形支部事務局青木さんのご好意により講師をさせて頂き、誠にありがとうございました。我々にもよい経験となり、いろいろ勉強させて頂きました。
今年は5月から7月までの山形県産業科学館での講習会の時には気づかなかった講習会運営の改良・改善点が見つかりました。またチャンスがありましたら、よろしくお願い致します。

また1日目の夜、地元企業の若手技術者の方々と懇談する時間がありました。2足歩行ロボットの話、とても参考になりました。今年度開催予定のRobo-one東北大会了解しました。こちらもまただ歩いたばかりですので出場できるかどうかわかりませんが、今後の目標にして頑張りたいと思います。
今回参加した子供達そして皆様と再びお会いするチャンスを楽しみにしております。

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