2000ワールド・エコノ・ムーブ

2000年5月3日〜4日の日程で、秋田県大潟村ソーラースポーツラインを会場に電気自動車の大会、ワールド・エコノ・ムーブ(WEM)が開催されました。

5月2日(火)
午前8時15分学校を出発。
途中休憩を入れながら、午後2時頃現地到着。
さっそくテスト走行の開始です。
テスト走行での確認事項は以下の通りでした。
1.ボディーの仕上がり確認
  車高を低くした分横風の影響はどうか。
2.180度Uターン
  折り返し地点でのUターン時スピードを維持
  したままターンきるかどうか。
3.タイヤの転がり
  競技用自転車のタイヤにに変更し有効であったるか。
4.ギア比の決定
  ギア比は1:7と1:8の2組準備し、どちらで
  本戦に望むのか。

テスト結果は1〜3については一応合格。
4については一抹の不安はあるものの、
公式予選は1:8のギアで望むことに決定しました。

夜になり天気予報が見事に当たり、雷雨に見舞われました。大潟村の夜空に何本もの稲妻が走り、とても不安な一夜となりました。
しかしながらテントの中は至って平和。少しのんびりし過ぎかも。(やや不安。)



5月3日(水) 公式練習

昨晩の雷雨が治まったものの肌寒く、小雨が降ったりやんだりの天候の中、午前中に車検が行われました。
そしていよいよ約20分遅れの午後1時20分より公式練習のスタートです。

・・・来ない。どうした?
まさか発進出来なかったのではと一瞬不安になる中、ほぼ最後尾で我々の前を通過していきました。
とりあえず「動いてくれて良かった」ほっとした瞬間です。


机上シュミレーションでは1周15〜16分を期待したギアでしたが、周回時間が17〜18分と1:8のギアにしてはスピートが乗ってこず、何かトラブル発生かと予感させる中、ドライバー(渡辺 徹君)から「電流値が下がってこない。」との連絡が入りました。
往路の平均消費電流が3A、復路が4〜5Aと予想以上に苦しい走りを強いられていました。
 結局2時間完走という最大の目標も達成できず、
 走行距離 34.563Km
 総合46位
の結果に終わってしまいました。
一体何が悪かったのだろう?
打つ手なしです。



競技終了後のミーティングで、「亀さん走り」でも2時間完走だけはしたいとの理由で、万が一のために準備した1:9のギアに大至急交換しました。まさかチェーン切りの作業を現地でやるとは・・・。
無駄な努力かもしれませんが、やるだけやってみました。
ところがさらに重大な不良が発覚!!。
左前輪を支えているボルトが1本抜け落ちているではありませんか。換えなどありません。とりあえずビニールテープで応急処置です。だましだましであと2時間保たせよう。ドライバーに重大なプレッシャーとなってしまいました。
(本当に大丈夫だろうか。)

作業が終了しあとは根性を決めるだけです。OBも山形から応援に駆けつけてくれました。身内だけではありましたが、ぎやかな大会前夜となりました。
今晩は徹夜でバッテリーの管理です。

5月4日(木) 本戦大会


午前9時 いよいよ本戦のスタートです。(とにかく2時間走ってくれ!)



最後までいつ止まるのか不安でしたが、周回時間約18分のペースをほぼ守り、「亀さん走り」に徹したのが良かったのか、今年もトップレベルのチームとは大差がついてしまったものの、何とか2時間完走するという当初目標が達成出来ました。
みんなで記念写真です。
生徒8名中1・2年生が7名というほぼ新チームでの初トライということを考えれば、上出来です。
公式記録
 走行距離 40.531km
 総合順位 44位
 Jrクラス  18位
              でした。

応援に来てくれたOB諸君。誠にありがとうございました。
OBの記録は抜けなかったものの、在校生は一生懸命に頑張りました。今回のみんなの行動は、後輩に勇気を与えてくれたと確信しています。
今後も暖かく見守って下さい。

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