Takahashi家風じんだん餅  【楽天市場】ドリンク・お酒




 「じんだん」とは、写真に見られるような、枝豆から作ったものです。山形県内では、地域によって「ずんだ」とか「ぬた」「ぬだ」とかよばれています。Takahashi家の所在する辺りでは「じんだん」とよばれています。
 

 今から20年ほど前、私は故郷を離れ、山形市内にある大学に進学しました。下宿近くのお店で、「じんだん団子」を見つけたので、「じんだん、○本ください。」と言いました。そしたら、お店の人にはその言葉が通じなかったのです。山形の辺りでは「ぬだ」と呼んでいるそうです。私は、同じ県内で言葉が通じないことにも驚いたし、なぜ、「じんだん」が「ぬだ」なんだとカルチャーショックにおち入った記憶があります。そして、その後は山形の友達に笑われるので、「じんだん」の言葉は出さないようにしていました。

 ところが、我が郷土の方言「じんだん」が市民権を得るときがきたのです。町内にある菓子屋さんが、「じんだん」をあんの代わりにして、「じんだん饅頭」「じんだん大福」「じんだんどら焼き」なる菓子商品を開発したのです。これが県内では、爆発的にヒットし、県内各地に「じんだん」の名前を知らしめたのでした。私が大学を卒業する頃でした。


 お陰で「じんだん」は有名になりましたが、あくまでもそれを表す一方言であることには間違いないと思います。以下、Takahashi家のじんだん作りを紹介します。





 材料は、ビールのつまみにする枝豆です。Takahashi家では毎年畑に栽培して収穫しています。










 さやを茎から、もぎ取ります。そして熱湯で数分煮立てます。この時、塩を少々いれると色鮮やかになるのはご存知の通りです。ここまでは、一般的な枝豆の食べ方と同じですね。





 豆が適度な歯ごたえになったら、お湯からだし、さやから一粒一粒はじき出します。













 ここから、豆をすりつぶす作業になります。Takahashi家では、クッキングカッターを使います。私が子供の頃は、すり鉢に入れすりこぎ棒でつぶしていました。クッキングミキサー等でも代用できます。先ほどはじいた豆を適量カッターに入れます。



    

 豆を入れたら、5秒ほどカッターを回します。その後、砂糖、酒、塩を入れます。調味料の量は、枝豆の量によっても違いますが、分量の比は、砂糖が大さじ3杯だったら、酒は同量、塩は小さじ1/2程度になります。調味料を入れたら、また5秒ほどカッターを回します。回しすぎるとどろどろになってしまいます。味つけ、歯ごたえは、調味料の量、カッターを回す時間等を試行錯誤しながらご家庭好みに仕上げてください。



 はい。これで「じんだん」のできあがりです。餅にまぶせばじんだん餅、だんごにまぶせばじんだん団子、大福に入れれば、じんだん大福になるわけです。



 Takahashi家では、今年もつきたての餅にじんだんをまぶして、じんだん餅をいただきます。「いっただっきまーす。」



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