12年落ちの車の状態


 12年落ちになってしまった私の愛車AE86トレノの現状を紹介します。
 無茶な走りと不精な手入れでは、車齢を重ねるとこんなになるという実例です。
 なお、撮影した画像は、 '97年1月1日に自宅付近にてFUJIFILM DS-7にて撮影し、
フォトレタッチソフトにて縮小したものです。

1.車暦

 この車は1984年(昭和59年)10月に私が新車で購入した車です。
 その後、私が99.9%以上ハンドルを握っています。(他に運転したのは、私の女房と、
実家の兄と、友人?と、購入先の自動車屋と、修理屋さん位かな?)
 購入したその年に仕事に都合で川崎方面に出向になり、次の年の3月から12月まで
東京都府中市に持っていき、西は富士山一周(登ってはいない)、南は伊豆まで出かけました。
 その後自宅に戻ってからは、新潟方面か福島方面か宮城方面に毎週のように夜通し走り回って
いました。北のほうは秋田の男鹿半島付近まで出かけています。
 その後、勤務先が移動となり、電車を利用したりもしていましたが、最近は仕事の関係で外出が
多かったのと、荷物(書類や部品等)が増えたりした為、毎日のように片道50kmの通勤に使用
しています。
 勤務先が移動してからは毎週夜通し走り回る事はなくなりましたが、通勤だけでも距離はどんどん
伸びています。また途中寄り道を始めたりする事もまれにありますので、さらにカウントが増えて
います。
 この間、軽い追突を受けたりというのはありましたが、幸いにして板金する程の事故もなく
(多少の部品交換はありますが、)現在に至っています。
 そして、’97年1月1日現在の走行距離は、188309kmです。(とりあえず、月まで
片道の半分行ったかな?)



2.車両外装の劣化状況

 外装は、全体をちらっと見てもわかるように後輪フェンダー部分が錆でボロボロです。

2−1.フェンダー部分の錆

 以下はフェンダー部分の拡大写真です。


  運転席側後輪フェンダー                       助手席後輪フェンダー

 フロントフェンダーは錆はまだないが、下のほうの塗装がダート走行の後遺症?的に
はげています。

2−2.ドアの錆

 助手席のドアの下のほうがボロボロになりつつあります。この辺は水が溜りやすい部分なのに、
ワックスを掛けるのが難しい部分なので、錆が出てくるのは仕方ないでしょう。
 でも、運転席側はまだ異常がないようです。きっと助手席側のほうが、路肩に溜まった砂利を
巻き込み易いからではないのかな?

2−3.他の部分の錆

 他にも後部ハッチドアの車内側下のほう、左右後部の窓の取り付けゴム後部付近、
テールランプ下部付近等に錆が出てきています。(はっきり撮れなかったので写真は略)
 こういった部分も雨の後等に水が溜り易く、雨が止んだ後もしばらく雨水が抜けないので
条件が悪いのでしょう。

2−4.その他の劣化部分

 錆以外の経年変化?による破損個所です。
 基本的に樹脂関係は、日光に含まれる紫外線の影響による劣化が原因でしょう。
 (塗装自体も樹脂ですよね。)
 ・フロントガラス上部の金属を覆って入いる黒い樹脂(熱収縮チューブ?)がボロボロになり、
 下地の金属がむき出しになった。(その昔、悪友のTE71 トレノも同じような状況になっていた。)
 ・ワイパーアームの黒い塗装がはげ、錆寸前。
 ・GTV TWINCAM16のかっこいい?デカールがぼろぼろ。
 ・場所によって塗装色の劣化の具合が違う。


3.車内

 車内はというと、汚れは仕方ない(なにせ横着ドライバーなもので。)としても、壊れている
ような所はこんな所です。

3−1.シート

 シートカバーという物を使わない人なので、特に直射日光の当る部分は紫外線による劣化で、
いたる所に傷みが見られます。

 まずは、後部シートの頭付近に大きな切り傷が・・・(自分で開けてしまったのが、どんどん
広がっている。)

 それから、運転席シートのドア側の樹脂が壊れた。

3−2.水漏れ,雨漏れ

 まずは雨漏れ。運転席後部の窓ガラスの取り付け部付近より漏れるのか、雨が降ると天井側の
樹脂部からポタッ ポタッ。

 それと、トランクルーム内水浸し事件。(3ドア車なので、トランクルームという言葉が合って
いるかはおいといて・・・)今まで2度ほど乾かした。おそらくテールランプの取り付け部から
漏れてくるようで、ランプ内にも水滴が・・・

 おまけ

 実はこの車、以前運転席水浸し事件というのもあったんです。軽い追突を受けた事があって、
見かけ上は後部の牽引フックにつけていたアンテナがやられただけだと思ったんですが、
そのショックを牽引フックでもろに受けていたのか、運転席側後輪フェンダーの溶接部分に隙間が
出来たらしく、その部分から漏れてきたのがケーブル等が通っているダクトを通って運転席まで
流れ込んでいたというもの。その時は後輪フェンダーの隙間が出来たらしい所に、シール剤を
流し込んで止まったのですが・・・
 土禁(土足禁止)で乗っていて、しかも運転席水浸しが起こったのが、なんと12月31日松島に
出かける途中だった為、非常に冷たかったのだった。

4.エンジンおよび足回り他

4−1.エンジン

 エンジンは調子はいいです。但しオイル漏れは激しいです。

 ただし、AE86でよく壊れるといわれるオルタネータとスタータのオーバーホールは
行いました。またタイミングベルトも10万キロ位の時に交換しています。
(知人のAE86でベルトが切れた人がいましたが、私は切れた経験はないです。)
 オイルは当初はモリブデン入りを使用していましたが、現在はノーマルの一番安いやつです。
 漏るのと、回して減るのとの相乗効果で、すぐ減るので普通は注ぎ足しで、交換は半年に一回
です。(金欠でオイル交換に回す金もない?というのは冗談ですが、月2000キロという状態で
半年に一回は無茶か・・・)

 エンジン系のトラブルらしき物は、初期型AE86でよくあったアクセル角度を検出するセンサの
アクセル閉を検出する接点の異常でアイドル不安定になる現象と、プラグコードの断線位です。
 前者はセンサの交換(部品だけ取り寄せてもらって自分で交換)と、後者は解体屋からコードを
調達して交換し直しました。
(後者が起こった状態で、高速,峠道を含めて1000キロ以上乗っていましたが、1気筒死んで
いるの状態なのでさすがにパワーがなく、生ガスが触媒に流れ込む為か高速では「排気温」ランプ
まで点燈しました。)
 そんな事があった為か、過激な走行によるものか、単なる車齢によるものか、スタータ修理で
何度も排気管の取り付け取り外しを行ったからか、排気管の一部がガス漏れを起こしており、
下手するとガス中毒の恐れがあります。

 なお、クラッチ板交換は2〜3度行ったかな?そうそう、クラッチのシリンダのパッキン関係
も弱いらしく、2度位交換したでしょうか。(運転が過激なせいか。)
 内一度は車内にクラッチオイルが漏れ大変でしたが。

 ミッションのほうは3速のシンクロがおそらく死にかけています。ダブル踏まないと入りません。

4−2.燃料タンク

 燃料系ですが、満タンにするとガソリン漏れするので、満タンに出来ません。
 タンクの燃料注入口付近にヒビが入っているらしいです。
 これも過激?なダート走行で、タンク付近に砂利が溜った為に水分を溜め込み腐食して弱って
いる所に、下回りをぶったりしてますのでヒビも入るのは無理ありません。
 また雪国だけに、融雪剤の影響も無視できないと思います。

 これで火を吹いたらまさしく「火の車」(うーん。笑い事じゃないな。)

4−3.足回り

 5万キロ位で一度ショック交換(ノーマルです。)したと思ったが、それ以降は手をつけていない
ので、スカスカに抜けているでしょう。

 また走行すると後輪のほうからキーキー音がするようになりました。ブレーキを踏んだり走行中に
車体を軽く左右に動かすと一時的に治まるようです。ブレーキが擦っているのかベアリングが
いかれているのか不明です。

 「この車を修理する位なら新しいのを買え」と女房にいわれ、修理に回す金がありません。

 とりあえず、あと1 万キロちょっと乗れるかな?

目標20万キロ


自動車情報のページへ戻る
ホームページへ戻る
このページに対するご意見,感想は
我妻 靖( E-mail:jr7cwk@jan.ne.jp)
までお願いします。

Copyright (C) by Y.Wagatsuma '97/01/04新規制作