解体屋でのバーツ調達


 ’95年7月にAE86トレノの点火系リークトラブルで、解体屋でバーツ調達をした時のドキュメントを紹介します。


 点火系がリークした86トレノを直す部品を調達する為、解体屋に行くことにした。

 修理に必要な部品は、デストリビュータのキャップ,点火コイル,点火ケーブル
一式と見積られる。

 目的の解体屋は米沢市の国道13号線米沢バイパス沿いで、奥羽本線の誇線橋付近に
ある「原幸商店」という所で、いままでにも何回か行ったことがある解体屋さんである。

 作業ズボンと長袖の服に着替え、雨が続き泥沼状態なのは明らかなので長靴を
用意し、上からなにか降ってきた時の安全の為に帽子(本当はヘルメットが
いいんだろうけど。)を準備し、工具一式とお金と軍手を持って出かけた。


 ところが、解体屋に着いた途端に雨がザアザア音をたてて降ってきた。5分位車の
中で待機していたが、西の空が明るかったので晴れるだろうと判断し、雨の中車を
飛び出す。
 まず事務所に行って「部品を取らせて下さい」と断って廃車の山に入る。
(解体作業している重機が動き回っているので注意しながら)



 4A−G(86トレノのエンジン形式)が乗っていそうな車を探すさないといけない。
 ただエンジンレイアウトがFRなので、対象となる車は限られる。まずは自分が乗って
いるのと同じトレノ/レビンそれから、近い車としてFRカリーナ,FRコロナ,FRセリカ
あたりが対象となろう。
 事前に中に入る前に、国道からそれらしき車がないか確認(物色?)していたので目的の車を
見つけるまでさほど時間はかからなかった。

 ただ、部品を外す為に何台もの車を登ってというのは余りにもリスクが大きいので手が
届きそうな範囲の車をさがさないといけないので、まずはぐるっと一回りし、国道から
見えなかった所もチェックを入れる。


 この解体屋には、電気関係の装置も持ち込まれるので、柱上トランスやら電話ケーブルの
ジャンクションボックス?(正式な名前はわからない。)やら何かの制御盤やら
基板のジャンク,得体の知れない機械・装置(NTTのジャンク?),パチンコ台
なんかもころがっていた。


 結局この年代のレビ/トレらしき車が3台ほどあったが、他に該当しそうな車は
見当たらなかった。

 それで3台の車について良く観察。
 1台はうず高く(5〜6台?)積まれた上のほうだったのでどう考えても登れず無理。
 あと2台はなんとか手が届きそうな所(1台分の車の屋根の上)だった。しかし、うち1台は
よじ登ってよくよく見れば1台は85トレノだった。(エンジンが3Aなので対象外。)
 ワゴン車の上に斜めに積んであった最後の1台に望み?を托す。斜めと言っても
他に積まれた車の山に寄りかかっており、崩れることはなさそうであった。

 外から見る分には、フロントフェンダーと助手席側の足回りがつぶれている程度で
ボンネットが外されていた。スタッドレスタイヤを履いていたので冬道で事故った
車らしい。(先の85トレノもスタッドレスタイヤを履いていた。)

 エンジンルームにアクセス?する為、その車が積まれていたワゴン車の屋根に
よじ登った。すると4A−Gが載っているのが見えた。

 やったー!!!

 フェンダーがつぶれている程度という外観からも想像できたが、エンジンそのものは
外観上は無事らしかった。(スペアに欲しい?という欲望は、金がないという現実の前に崩れた。
・・・もっとも今回はそんな所まで考えていなかったけど。エアコンもついているようだし、
エアコン関係を移植するのもいいかも知れない。)

 前期型の86レビンのようで、可変式のエアインテーク?が目についた。これなら年代も
同じだからピッタンコである。(私のトレノも86前期型)


 車内を見ると椅子が外され、内装がほとんど剥されていたのがなんとなく気になる。
(あぶねぇ感じ?)ただ結構オーディオに凝っていたやつが乗っていた車なのか、
車内ではマニアでもないとあまり使われない金メッキのRCAピンプラグがついたケーブルが
ころがっていた。フロントガラスが割れて無くなっていた為、車内の助手席付近には
水がたまっていた。ケーブルが水の中になかったら迷わずいただいてきたはずなんだけど。

 オーディオ関係は全て外された後で、その為に内装が剥されていたのかも知れない。
 メーターはデジタル式だったので、この車のグレードはGT APEXだったのだろうか。
 オドメーターが13万キロを指していた。俺の車より3万キロも走ってないことになる。


 それはさておいて、肝心の点火系の部品を外すことにした。
 まずはデストリビュータのキャップを外す為に点火系のケーブルを外す。エンジン
本体から外したら、ヘッドの間に水がたまっているのが見えた。カムカバーが2つに
分かれており、間に点火プラグがレイアウトされてという、DOHCエンジンならではの結末?で
ある。
 このエンジン、オイル漏れもないようだし、俺の車のより見かけは良さそうだ などという考えは
おいといて作業を進める。

 デスビキャップは自分の車のを何度も外しているので何も考えずとも手が動く。
 次に点火コイル。ネジ2本だが、1本はバッテリーが邪魔になるので先にバッテリー
を外して作業を続けた。配線に使われるコネクタは、外し方に結構コツがあるという
話がよく聞くが、あっさりと抜くことが出来た。


 さて、これで目的のパーツが手入ったが、なんか物足りなくなってきた。

 せっかくなので、他にも面白そうな部品がないかと目についたのが、圧力センサ。
(EFI−D方式なので、吸気圧を検出するセンサがついているのだ。)
 もちろん自分の車についているわけだが、車のコンピュータに影響を与えないように
独自に圧力センサがあれば、エコランしたい時などに重宝しそうである。
(えっ 誰がそんな走りするんだって?)

 もちろんセンサの外部配線を読み取って、外部にそれなりの回路を入れてメータを
振らせることになるので、電子回路の知識がないと使えないしろものだが、動いて
いる車とそれなりの測定器を持っているのでなんとかなるだろう。

 照明用のリレーがついているのが目についたが、普通の人が手を出さない圧力センサとかに
目が行ってしまうのはなぜ?


 さて、エンジンが4A−GだとなるとEFI(コンピユータ)の事が頭によぎった。

 コンピュータは何年か前にも探しに来たことがあったが、その時には車そのものが
見つからなかった。見つかっても、エンジンと関係部品がそっくり外されていたりして
話にならなかったという過去がある。今となっては10年越になろうかという車だけに
あっても不思議はないという状況であるが、やっぱり手に入れておきたい。(財布の事
など考えもせず。)

 これも自分の車で何度も外した経験があるので、ユニットが助手席の足元にある
ことも、外す方法も分かっていた。ただ斜めになり、ガラスがちらばり、椅子もなく、
水のたまった車内での作業はちょっとしんどかった。

 内装を外す過程でアルパインのスピーカがついていたのが目に入ったが、この際無視。
(たいした金額にはならないんだろうけど、実は懐が気になった。)


 やっとこさユニットを外したが、いたずらするにはコネクタもほしいので、
ケーブルを途中で切断しいただいてくることにした。


 とりあえず、自分の車を直すのが今回の最大の目的だったのでこれで引き上げることにした。

 事務所に行き、いくらになるか尋ねたら、全部合わせて2000円といううれしい解答。
(コンピュータの値付けに、事務所の人がちょっと頭をひねってましたが。)

 この出費でコンピュータも手に入ってしまったのだから、言う事なし。
 機会をみつけてまた行かなくては。



 ところで今回入手したコンピュータですが、中を開けてみたら、CPUが安物?のモールド
パッケージタイプでした。自分の車に乗っていたのは高価?なセラミックパッケージなんです。
同じ前期型なのになんでー?


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