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雪道用語集
雪道を走行するのに関係する用語と、それに絡めた運転術を
まとめてみました。
なお私の経験をまとめた部分(特に運転に関係する項目)がありますので、
不適切な表現、間違った解釈がないとも限りません。人によっては異論が
ある場合があるかも知れません。あしからず。
校正が不十分で、言葉使いの統一が取れていませんが、まずは公開します。
last up date:2005/12/31
===== 目次 =====
1.路面状況に関する用語
2.車の動きに関する用語
3.運転操作に関する用語
4.車の装備に関する用語
5.気象状況に関する用語
6.道路等の設備
7.情報
8.その他
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1.路面状況に関する用語
・アイスバーン
凍結した路面の総称で、冬道では最も滑りやすい状態。
温度が「適度に高い」場合は氷が溶け、その水により非常に滑りやすく
なる。
風通しの良い橋の上などは、温度が下がりアイスバーンになっている
可能性が高いので要注意。
・ブラックバーン
「アイスバーン」の一種で、アスファルトの表面が乾燥路面や
単に濡れているだけの状態と区別がつきにくい状態。
見かけで凍っていなだろうと思って進むと、突然「ブラックバーン」
状態になっていて、いきなりスリップしたりする事があるので注意。
・ミラーバーン
圧雪(後述)路面において、スリップした跡などで表面が
鏡のようにつるつるなっている状態。
見かけでは「圧雪」と区別がつきにくい。
一旦溶けて凍るとさらに滑りやすくなります。
また除雪車が進んだ後も同様な状態になります。
・新雪
雪が積もって他の車が走った跡がない状態。
雪の量によっては、路肩がわかりにくくなる場合があり
落輪に注意。
(側溝に落ちると、一人では車を上げらなくなる可能性大)
目印の「ポール」がたっている場合はそれを見ながら
車を進める事になる。
・圧雪
車が何度も通り、踏み固められた雪
「ミラーバーン」状態になっていなければ、意外に滑らない
(「滑らない」と言っても夏場のようにはいきませんが。)
・ザラメ状態
道路上の雪が「かき氷」のようになっている状態
走行抵抗が大きく車が思うように進まない上に、ハンドルを
とられやすい。
しかもザラメ状態の雪の上に乗ってしまうと、ブレーキかけても
止まらないことになります。
減速走行が鉄則。
・粉雪
比較的温度か低い特に降った雪で、その名の通り粉のような雪質。
走行抵抗は小さいが、雪が舞いやすい。
前の車についていく場合、前車が舞い上げた雪で視界を奪われる
事になるので注意。
・湿気の多い雪(類:ザラメ状態)
気温が高いときに降った雪は、水分が多く重い雪となる。
(「雪」自体、「水」なので「水分が多い」という表現は面白いが)
走行抵抗が大きく、ハンドルを取られたり、車が勝手にあちこち
向こうとするので注意。
雪の重みで、樹木の枝が垂れ下がっていたに、折れたり(下手すると
倒木なども!)、電線が切れていたりする可能性がある。
・わだち
車が何度も通って溝が出来た状態。
基本的には「わだち」をそのままトレースする。
(わだちが極端に深い場合は、それを避ける必要がある
場合もないとはいえないが。)
ただし「わだち」を抜ける場合には、逆にわだちにタイヤが
とられる事があるので注意
・吹き溜まり(ふきだまり)
風の流れなどの関係で、特定の場所に多量の雪が積もった状態。
ひどい場合では突っ込んで動けなくなる場合がある。
(車がバウンドして怪我を負うという事故もあるようです。)
・せんたく板
せんたく板(若い人には判らない例えかも)のように、がたがた
荒れた路面。圧雪路をチェーンを履いた大型車が通った後が
このようが状態になりがち。
・雪の壁
除雪により道路の横に雪が積み上げられた状態になる事があります。
交差点や店舗等への出入りする際、視界が遮られてしまいます。
十分な注意が必要です。
・なだれ
多量の雪が斜面を一気に崩れ落ちてくること。
なだれの雪のエネルギーは大きく、巻きこまれると車ごとがけ下に
落ちる可能性もある。
またそこまで至らなくとも車が埋まって身動きが取れなくなったり、
安全に埋まると酸欠に陥る可能性もあるので注意。
また、山などの他に、民家の屋根からの落雪があるかも知れません。
その落雪により道路が狭くなっている場合もあります。
民家が道路まで迫っているような狭い道路を通過する場合は、
屋根上の状況にも注意。
2.車の動きに関する用語
・スピン
車体が回転し、走行したい方向とは全く別の方向を向いて
しまうこと。反対を向いてしまったり、速度が高いと車体が
何度も回転してしまう場合もある。
滑りやすい路面では、いきなり、勝手に車が回転する事がある
ので要注意。
大抵後輪のスリップによるもので、経験を積んでいるうちに
その予兆を感じたり、立て直す方法や、スピンしにくい運転方法も
分かってくるかも?
・流れる
スピンに至る前の状態で、後輪等が滑り、車の方向が勝手に
変わる状態を言う。
この状態をすばやく気が付く事で、車を立て直すチャンスが増え、
スピンに至って事故になるのを防ぐ第一歩。
・スリップ(滑走)
タイヤが路面上を滑る状態。
ブレーキをかけた際にタイヤが滑って車が止まらないという
状況が特に起こりやすい。
タイヤがすべるとことさら止まりませんので、一度ブレーキを
緩め、タイヤが「転がった」ところで再度ブレーキを掛けなおすと
止まってくれるようです。
なおある程度速度が落ちると(数キロ?)、タイヤをロックさせても
停止距離が変わらないとも言われていますので、うまく使い分けると
良いようです。
またスリップしている状態ではハンドル操作も効きません。
タイヤをロックさせないようにするのは、ハンドルの操作で
衝突から回避するチャンスを生む事にもつながります。
・空転
アクセルを踏んだと時にタイヤが滑って空回りし、加速しない状態。
「ミラーバーン」を作る原因になるので、むやみにアクセル
踏むのはやめましょう。
いくら空転させても車は進みません。タイヤが路面を「掴んだ」
状態にアクセルを保つのが最も加速する方法です。
・曲がらない
カーブを通過する場合、速度が高すぎと前輪がスリップし、
車が進みたい方向に曲がってくれません。
またカーブ途中で強いブレーキを掛けた場合にもスリップを
起こし、ハンドルとは無関係に「まっすぐ」進んでしまう事も
あります。
カーブに進入する前まで十分な減速を。
・スタック
深い雪のある所に突っ込んで車が動けなくなった状態を言います。
俗に「はまる」等とも言います。
程度にもよりますが、10人位いれば、ドライバーは車をバック状態
(前から入った場合)で、全員で力合わせて雪のない方向に車を押す事で、
路面に復帰する事も可能かも?
なお車の周辺の雪をよけて脱出しやすくしたり、スタックの状況を
確認する為にもスコップを積んでおくのがお薦めです。
・亀の子
「スタック」の一種で、雪に乗り上げ、車の底や駆動部品が雪につかえ
タイヤが空回りして動けなくなった状態を言います。
車の底が雪につかえてしまうと、車重がタイヤにかからなく
なるので、動けなくなってしまうのです。
3.運転操作に関する用語
・ポンピングブレーキ
タイヤがロックしないよう、ブレーキを繰り返し何度も
踏みなおす操作(「スリップ」の項参照)
(俗に「人間ABS」と呼ばれる事が)
・逆ハンドル,カウンター(ステア)
車の後部が流れてがスピンしそうになったとき、車の後ろが
滑った方向と同じ方向にハンドルを切りスピンを止める、高度な?
運転方法。
「カウンターを当てる」とも言われる。
不適切な「カウンター」操作(大きすぎるハンドルの角度,
回すタイミング,戻すタイミングの遅れなど)は、車の方向が
かえって不安定になる事があるので注意が必要。
(最初に滑った方向と逆の方向に向いてしまう。俗に
「おつりがくる」といわれる。)
可能であれば広い安全な場所で練習できるといいのですが・・・
・アクセル操作
滑りやすい路面では、車の駆動方式による特性がもろに出てきます。
アクセルの操作も重要です。
前輪駆動(FF)の場合、加速は安定していますが、減速する場合
挙動が不安定になりがちです。急にアクセルを緩めるといきなり
後ろが流れるような挙動を示す場合があります。
(レースなどで、アクセルを緩める事でカーブを急に曲がるという
「タックイン」といわれる技が使われる位です。)
直進している場合は、軽くアクセルを踏んだ状態が一番安定します。
後輪が流れた場合、アクセルを踏んだほうが立ち直り易いのですが、
心理的に実際にこれを行える方は少ないでしょう。
後輪駆動(FR,MR)の場合、加速時の挙動が不安定になりますが、
アクセルを離してのエンジンブレーキは比較的安定しています。
ただし、いきなりアクセルを離すと、後輪が滑りスピンを起こす
原因になりますので注意。
四輪駆動は、後述の「四輪駆動」の項で説明します。
・路面を読む
滑りやすい路面状況なのかどうか等を、積雪状態,路面の凍結状態,
温度,アクセル,ブレーキ,ハンドル操作時の車の挙動から判断する事。
場所によって路面状況が常に変化するので、常に注意を払う必要がある。
・どの道路を走るか
基本的にはある程度車が走っている道路が安心。
夜間、車がめったに通らないような場所でスタックしてしまうと
助けの宛ても無くなります。特に民家も公衆電話も無く、携帯電話も
通じないような場所では大変なことになります。
なお地吹雪や吹き溜まりが起こりにくい道路を選ぶ事も場合によっては
考えたほうが良いようです。
・走る場所を選ぶ
凍結した路面でも、良く見ると端のほうが圧雪状態が残っている
場合があります。
少しでも滑りにくい位置を選んで走るのが良いでしょう。
狭い場所での行き違いになり、片輪だけ雪が多く積もった
ところに入ると、その車輪だけ抵抗を受け、車が抵抗の多い
方向に向く性質があります。
速度が高いと間違いなくスピンするので、速度を十分に落とす
こと。
4.車の装備に関する用語
・スタッドレスタイヤ
寒くなってもゴム質か固くならないよう、かつ、雪道や凍結路面で
安定して走れるようなパターンを持ったタイヤ。
なお、乾燥路面を走行する場合、夏タイヤに比べるとグリップが弱いので、
夏タイヤと同じ感覚でブレーキ踏んでも止まらないようです。
(当然、カーブも「曲がらない!」)
乾燥路面だからと言って夏タイヤと同じ感覚で走らないよう、
ご注意下さい。・・・タイヤが減る量も多いですし。
また特に前輪駆動車の場合にやりがちですが、前輪だけスタッドレスに
するのはスピンを起こす一因になるので、避けるべき。
・チェーン
凍結路面でタイヤに装着する滑り止め用の器具で、金属のものや
ゴム製のものなど各種あり。
基本的には駆動輪に装着する。(前輪駆動の場合は前のタイヤ,
後輪駆動車の場合は後ろのタイヤ。四輪駆動の場合は車種で異なると
思われるので、説明書で確認してください。)
雪のある場所での装着作業は大変です。雪のないところで一度
練習しておいたほうが良いと思います。
装着した後、走ると緩んでくる場合があるので、少し走ったら
点検したほうが良いでしょう。(緩んだチェーンが車体を傷つけたり
チェーンが外れてしまう場合があります。)
また、装着した状態では高速度での走行は厳禁。
昔からの金属性の「はしご」状のものは、ジャッキアップせずに
装着する方法があります。
スタックした場合、チェーンを装着することで脱出できる場合が
あり、このような場合に活用できます。
(車種によっては出来ない場合があるかも。)
ただし、チェーンを変なところに落としてしまうとチェーンが
絡まり車屋さんのお世話になるしかなくなる場合があるとの事
なので、ご注意を。
これも雪のない場所で練習しておくのがお薦めです。
・冬用ワイパー
凍結しにくいよう、可動部分がゴムで覆われたワイパー。
(といっても冷え込みが厳しい場合は、凍結してうまく掃けなく
なる場合がありますが・・・)
雪の重みで抵抗が大きくなるので、夏用ワイパーより若干短め
のものを使用するのが一般的です。
凍結して掃けなくなった場合は、凍結した部分を取ると
うまく掃けるようになります。
(ゴムをいためないよう注意)
高速で走行すると抵抗を受けてワイパーが浮き上がり、水滴が
掃けなくなります。
高速走行する場合は注意。
またその理由で夏場は使えないと思ってください。(第一、
夏用と比べ高価です。)
・寒冷地用ウォッシャー液
凍結温度の低いウォッシャー液。水を割る割合で凍結温度を
変える事が出来ますが、割りすぎて凍結したのでは意味が
ありませんので・・・ご注意。
冷え込みが厳しい地域では原液使用が普通。
・寒冷地用軽油(ディーゼル車)
軽油は温度が低くなると粘度が高まり、うまくエンジンに
供給できなくなってしまいます。
粘度が高まりにくいよう、寒冷地では寒冷地用の燃料が
販売されていますので、温暖な地域から寒冷地に向かう場合は
目的地で燃料を給油したほうが良いでしょう。
・牽引ロープ
スタックしてどうにも脱出できなくなったときに、他の車に引っ張って
もらう場合に使用します。
乾燥路面を牽引する場合より大きな力が加わりますので、強度が強い
ものが良さそうです。
・ブースターケーブル
寒さでバッテリーのパワーが弱まる上に、エンジンのオイルの粘度が
高まる事で始動時の抵抗が大きい分、始動時には夏場より大きな電力が
必要になります。また道路状態などの関係で長時間の低速運転が強いられて
発電量が減っているのに対し、ライトの点灯時間が増えたり電熱線等の
使用によりバッテリーの負担が大きくなりがちです。
始動できなくなった場合に、他の車から応援をもらえるようにする
ブースターケーブルを積んでおくのがお薦めです。
・デフロスタ
ガラス面に熱風を当てて凍結や曇りを防ぐ装置。
空調(エアコン)のレバー,スイッチの操作により「作動」する
ものなので、車の説明書で操作方法を確認のこと。
同様な目的でリアガラスには電熱線が付けられていますので、
スイッチの位置を説明書で確認のこと。
なおこの電熱線は電気を大量に消費します。曇りが取れたら
スイッチをオフにするのを忘れないように。
・ABS
ポンピングブレーキの操作を車が自動的に行う装置。
ABSが作動するとブレーキベダルに「ゴリゴリ」と感触が
伝わるのですが、それに驚かないで、そのままブレーキ踏みつづけて
ください。
ただ、ABSが作動すめような路面は、非常に滑りやすい事を
意味します。速度は控えめに。
・四輪駆動
名前の通り、4つの車輪に動力が伝わる駆動方式。
滑りやすい路面でも空転を起こしにくく加速しやすいのですが、
ブレーキが4輪なのは他の駆動方式と同じであり、ブレーキ性能まで
良いわけではありません。
調子に乗って飛ばしていると、限界が高いだけに他の駆動方式の
車以上に大きな事故に陥りがち。過信は禁物。
特にカーブは「曲がりにくい」!(「アンダーステア」が出ます。)
ので、オーバースピードは他の駆動方式以上に厳禁です。
また悪路の走破性が高いからと、雪深いところをどんどん進んで
動けなくなってしまうと、脱出が容易で無くなる事も有名?
なお四輪駆動といっても、駆動方式の設計が、前輪駆動ベースか
後輪駆動ベースかで、車の挙動が違ってくるようです。
(主駆動輪が前輪か後輪か。)
同じ系列の車種に2輪駆動車がラインナップされている場合は
大抵、それがベースだと思いますが、ベースになっている駆動方式の
挙動を知っておけばいざという場合に対処しやすいでしょう。
また四輪駆動といっても、常時4輪に動力が伝わるフルタイム
四輪駆動と、ボタン操作などで4輪駆動と2輪駆動との切換がある車,
通常は2輪駆動だが自動で4輪駆動に切り替わる方式があります。
これも方式で若干挙動が変わってくるようです。
ビスカス方式などのように主駆動輪が滑ったことがきっかけで
別のほうにも動力が伝わる方式の場合、突然車の性質が変わる事が
あるかも?
・フリーホイールハブ
切換方式の4輪駆動の場合、2輪駆動時の駆動ロスを抑えるために
「フリーホイールハプ」という仕掛けが車輪についています。
自動で切り替わるタイプはいいのですが、つまみで「フリー」と
「ロック」の切換を行う方式の場合、「ロック」状態に切換えないと
車内のボタンを4輪にしただけでは4輪駆動になってくれません。
・LSD(ノンスリップ・デフ)
左右のタイヤの回転差を抑える機構が付いたデフ。
この機構が付いていない場合は、片輪がスリップすると、スリップ
したほうだけ空転を起こし、反対側には駆動力が伝わらなくなります。
それに対しLSDが付いていると、一方がスリップしても反対の車輪にも
駆動力が伝わり、よって悪路の走破性が高くなったりスタックしにくく
なります。
反面カーブが曲がりにくくなる(アンダーが出る)ようです。
5.気象状況に関する用語
・吹雪
強風と共に多量の雪が降っている状態。
視界が悪くなるのでヘッドライト点灯がお勧め。
・地吹雪
一度積もった雪が、強風で舞い上がる状態で、ひどい場合は
視界が奪われる。(ホワイト・アウト!)
積雪がフロントガラスの高さに近い状態の場合、もろに
地吹雪を受けるので特に注意。
このような状態の時には日中であっても必ずヘッドライトを
点けてください!
(自分が見える為ではなく、対向車に自分の存在を気付かせる
為です。)
なお前が見えないからと止まると追突される事があったり、
逆に止まっている車に追突する恐れがあり注意。
6.道路等の設備
・防風・防雪林,防風・防雪柵
その名の通り、風や雪を防ぐ(弱める)ものです。
柵については、風の流れを変える事で路面に積もるのを
防ぐ構造のものもあるようです。
・消雪道路
道路中央から水を撒いたり,路面に電熱線や温水のパイプを
通す事で雪を溶かす構造の道路。
温度センサーと連動で作動するものと、手動で操作するものが
あるようです。
溶けた水を歩行者にかけないよう注意(特に水を撒く方式)
逆に大型車が高速で通過すると多量の水が飛んできて、視界を
奪われる事があります。(消雪道路のほかに、溶けかけた道路
も要注意)
また消雪設備のあるところとないところで段差が出来てしまう
場合がありますので、通行時注意。
・すべり止め砂
滑って上れない場合に道路に撒く砂が設置されているところが
ある。
坂のある場所や踏み切りの近くにあるようです。
・温度計
気温が表示される。
温度が0度以下の場合は路面凍結している可能性が高いので注意。
・路肩の表示
一般的には路肩にポールが立っていますが、矢印状の専用の標識が
下がっている道路もあります。
新雪で誰も通った跡がない場合や、吹雪,地吹雪の場合、これを
目印に車を進める事になります。
・縦型信号
横型の信号機はランプの上に雪が溜まる場所が多くなる事から、
雪国では縦型の信号(上から、赤 黄 緑)が使用されています。
・踏切
除雪の状況により、道路とレールに大きな段差が出来る場合があるのと、
前後の道路の凍結により、発進しにくくなったり、止まろうとしても
止まり切れなかったりする場合があるので、十分注意。
また吹雪などで視界が悪い場合、道路と線路の区別がつきにくくなり
誤って線路に進入し事故になるケースもありようです。
7.情報
事前の情報収集がお薦め。
・道路情報
国土交通省などにある道路状況サイト。
・気象関係情報
気象庁や気象関係会社,マスコミなどの気象情報。
・ラジオの道路情報など
8.その他
・ラッセル状態
雪の量が多い場所を通ると、車で雪を押す状態になる。
(除雪車のように「雪を押す」事から、俗に「ラッセル状態」と
いわれる)
このようになると押していた雪がボンネット上に上がり
フロントガラスにかかるようになったり、夜間はヘッドライドが
さえぎられる等で、視界が奪われる事がある。
もしこのようになった場合は、一旦後退してから進むと良いようである。
(後続車に注意)
・凍結防止剤
凍結温度を下げる効果がある薬剤で、正しくは「塩化カルシウム」
ですが「塩カル」と省略されたり、単に「塩」とか言われる場合がある。
幹線道路,交差点,勾配のあるところ,橋の上など、凍結やそれによる
事故が起こりやすい場所に散布される。
車のさびを生むので早めの洗車かお勧め。また散布するトラックの
後ろに付いてしまった場合は少々離れたほうが良いかも。
また、雪が溶けかけた道路を前の車に付いて走るとフロントガラスが
凍結防止剤で真っ白になります。洗い流すためにウオッシャー液を大量に
使用する事になるので、長距離ドライブの場合はウオッシャー液を積んで
おいたほうが良いかも?
・譲り合い
狭い場所ですれ違うことになったときには、広い場所で止まり、対向車を
やりすごすのがお薦め。下手に狭い所ですれ違う事になると余計に時間
かかったり、積もった雪が斜めになっていたりすると車が横に流れて
側面をこすったりする可能性があります。
・助け合い
雪に突っ込んで動けなくなった車がいたら、助けてあげたいもの。
(程度によりますが)
自分がいつそんな目に会うかもわかりません。
いざという時のお互い様!という気持ちで・・・
(狭い所で動けなくなっていると、こちらも行けなくなる なんて
事情もある場合もあるでしょうが・・・さっと助けてあげたほうが
下手に回り道するより時間のロスが少ないことがあるかも?)
・もし動けなくなったら
やむを得ず車を放置する場合は、連絡先を車内に明示。
車内で過ごす場合、回りの雪に注意
エンジンを掛けていると排ガス中毒になる恐れもあります。
いざという場合に備え、防寒用具や食料等を積んでおいた
ほうが良いようです。
・除雪車への協力
除雪作業の邪魔になる路上駐車は厳禁ですが、駐車場内でも
除雪の都合で時間による駐車場所の指定がある所があります。
・沿道で除雪している人に注意
雪には消音作用がある為、沿道で除雪している人などは、
車が近づいている事に気がつかない場合があります。(増して
雪を防ぐ為のフード付きのジャンバー等を着用している場合は
なおさら。)
車の接近に気が付かず、ふらっと道路に出てしまう場合がある
ようなので民家の付近は特に注意。(除雪車両通過後は、その後に
残ってしまう雪を片付ける為に一斉に人が出てくる事も良くある
ようです。)
また機械で除雪している場合は、機械の騒音で車の接近には
全く気が付きません。
後ろから接近する場合は、作業してる人が車の接近に気が付くのを
確認してから通過したほうが間違いないかも。
また除雪機から飛ばされる雪には小石や固い氷が入っている場合が
あり、車体に当たると傷がついたりガラスが割れたりする可能性が
あります。
もし、道路を隔てて雪を飛ばしている場合は、そのまま通過せず、
作業を中断するのを待つのが賢明です。(こちらに気がつかない場合は、
軽くクラクションを鳴らすしかないと思います。)
・山形県置賜地方を走行予定の方への参考情報
地吹雪のマップが「道の駅」等に置かれていますので参考に
されたほうが良いと思います。
少し前(H15年版)のものですが、このようなものです。
H15年版 山形県置賜地方地吹雪ガイド(表)
H15年版 山形県置賜地方地吹雪ガイド(裏)
※裏側の「道路情報連絡所一覧表」のところは個人の連絡先が載っています。
変更があるかも知れませんので、消去してあります。)
またコンビニなどは、入れ替わりがあったりで変わっているかも知れません。
ページのアドレスも変更されているかも知れません。
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Copyright (C) by Y.Wagatsuma
2005/12/31更新(縦型信号,踏切追加,他)
2005/12/25更新(雪の壁,消雪の段差,譲り合い助け合い 追加)
2005/12/24新規作成