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テレビ送信所めぐり
このページでは、JR7CWKによる山形及び近県のテレビ送信所関係の情報を提供します。
last up date:2004/10/07
===== 目次 =====
1.はじめに
2.ゲットした局
2−1.山形県内
2−2.福島県内
2−3.宮城県内
2−4.新潟県内
3.送信所を探せ!
4.関連情報
4−1.サービスエリア
4−2.アンテナ
4−3.局舎
4−4.使用チャンネル
4−5.中継ネットワーク
4−6.保守管理
5.リンク
1.はじめに
各送信所(中継所)の周波数等を調べていくうちに、
送信場所や送信設備そのものも気になりだしました。
(というか、やっと探し当てた?福島の笹森山送信所のアンテナ群や、
ふらっと登った小国の送信所のグリッドパラポラが並ぶ様を見て、
衝撃を受けた!のが一番のきっかけかも?・・・山形の西蔵王や
長井(眺山)をそれ以前に見ていたはずなんですが・・・?)
行けるところは行ってみよう、という事になり、確認できた
ものを紹介します。
2.ゲットした送信所
実際に現地確認した送信所を以下に紹介します。
なお送信所により、間近まで行けた場合、接近困難orアクセス
ルート不明等で麓から姿を見ただけの場合、電波を確認できた
のみの場合がありますので、下記凡例の印の通り明示して
おきます。(受信のみの局は下記以外にもあります。)
凡例
×:電波は確認出来たが送信所の姿が見えず
△:麓(近く)から位置(場所)を確認したのみで接近断念
◎:送信所間近まで行けた
リンクのあるものは、写真やわかる範囲のデータのベージを
用意しています。(現時点では準備中)
2−1.山形県内
・村山エリア
◎山形(山形市 西蔵王,本局)
△東沢(山形市)・・・国道から確認
△東山形(山形市)・・・国道から確認
△山形関沢(山形市)・・・国道から確認
◎蔵王温泉(山形市 鳥兜山)・・・ロープウェイ利用 垂直偏波!
◎朝日(朝日町 館山)・・・まさか西白鷹の電波を受信しているとは?
・東置賜エリア
◎笹野(米沢市 笹野山)
△米沢館山(米沢市)・・・近づくには徒歩必要?
△米沢大沢(米沢市)・・・近づくには徒歩必要?
△小野川(米沢市)・・・近づくには徒歩必要?
△羽前吉野(南陽市 高平山)
△高畠(高畠町)・・・近づくには徒歩必要?
◎高畠時沢(高畠町)・・・間近で見たのは20年以上も前の事なので再確認要
・西置賜エリア
◎長井/眺山(長井市)
◎小国(小国町)・・・ただしYBCのみ△
×白鷹(白鷹町)・・・麓からアンテナが確認できない。悪路で私の車では接近不可。
◎西白鷹(白鷹町 葉山中腹)・・・車の腹を擦る事数回!勾配が急でいきおいつけてやっと登った。
△白鷹黒鴨(白鷹町)
△白鷹下山(白鷹町 大森山)
△白鷹佐野原(白鷹町 大森山)・・・下山局の近くで、おおよそのアクセスルートは判明
△飯豊手ノ子(飯豊町)・・・近づくには徒歩必要?
◎飯豊中津川(飯豊町)・・・車で行けるとは思わなかった。
・新庄最上エリア
・庄内エリア
2−2.福島県内
・中通りエリア
◎福島(福島市 笹森山,本局)
◎信夫(福島市 信夫山)・・・最後は徒歩で山登り!
△渡利(福島市)
×山舟生(梁川町?)
△白根(梁川町?)
△福島大波(福島市)
◎月館(月館町 御幸山)
◎土湯(福島市)・・・私有地みたい
◎磐梯熱海(郡山市)
△高玉(郡山市)
◎二本松(二本松市)・・・公園内で一般車両は入れないので徒歩必要
△郡山河内(郡山市)・・・近づくには徒歩必要? 垂直偏波のルーブ八木!
・会津エリア
◎会津若松(会津若松市 背炙山)
△会津東山(会津若松市 羽黒山中腹)
△柳津三島(柳津町)
◎西会津(西会津町)
2−3.宮城県内
八木山(仙台市 八木山,本局)
◎白石(白石市 大萩山)
△白石越河(白石市 雨塚山東側)・・・近づくには徒歩必要?
◎小原七ヶ宿(七ヶ宿町 雨塚山西側中腹)
◎村田(村田町 相山公園)・・・公園内で徒歩必要
◎蔵王遠刈田(蔵王町)・・・最後は徒歩
◎柴田船迫(柴田町 大光寺)・・・墓地の中
△秋保(仙台市 大倉山)
△鳴子(鳴子町)
2−4.新潟県内
弥彦(弥彦村? 弥彦山,本局)
△関川(関川村 丸山大橋より東北東方向の山)
△関川女川(関川村 蛇喰)・・・近づくには徒歩必要?
△村上(村上市 下渡山中腹)
△越後黒川(黒川村 胎内スキー場)
3.送信所を探せ!
3−1.送信所を探せ!
送信所を探す手順はおおよそ以下の通りである。
1)送信局の存在とチャンネルを確認
各TV局のWEBサイト,放送開始/終了時のテロップで、送信所の存在と
チャンネルを確認する。
注1)同名の地域があって判断が難しい場合があるが、現地で受信可/
不可にて判断するしかない。
注2)WEBサイトにおおよその地図が出ている場合がある。
(確認した範囲では、福島県,新潟県など)
NHK新潟のデータには送信所の具体的な位置(山の名前など)が
掲載されており、探しやすい。
2)予備調査
送信所のある地域について、道路地図や国土地理院の地形図等により、
送信所のありそうな山等がないか当たりを付ける。
(地形図には、送信所がスバリ掲載されていたり、アクセス道路が
掲載されている場合があるのでよ〜く確認したほうが良い。)
3)現地調査
電波を受信しその強度を確認し、電波の強まる方向に進む。(UHFの場合、
山陰等に入ると急激に電波が弱くなるが、それもチェックポイント。
サービスエリアの広さで送信所の出力を予想)
民家のアンテナの方向を確認し、アンテナの方向に従って位置を追いつめ、
最後には目視で送信所のアンテナを探す。
4)送信所への接近
探し当てた送信所へのアクセス方法を見つける。
道路地図やカーナビを頼りにアクセス道を探し当てる事になるが、
載っていないケースもよくあり、最悪探し回るしかない。
送信所への送電線もいい目印になる。
なお送信所へのアクセス道路であるが、大き目な(重要な)送信所へは
比較的整備された道路がある事もあるが、ミニサテライト局の場合には
獣道しかないような場合や、その獣道も荒れ放題で接近困難なケースも
良くある。
また山の頂や中腹にあるケースが多く、道路があっても林道レベルで、
雨によるぬかるみが出来ている、雨水が流れて路面が削れて段差が出来て
いる、排水を取る関係で大きな段差がある、勾配が急、左右から道路内に
木々が生い茂っている、土砂が流入している、等のように路面状況が悪く
車での接近が困難なケースもある。
(公園内で車両乗り入れ禁止というケースも)
業務局(行政/警察/消防/携帯電話等)の送信所が近くにあるケースも
あるが、この場合アクセス道に柵があって行けないケースもある。
なお、土地が国有地等の場合はあまり問題ないが、私有地や
守り山だったりするケースがあるので、注意?
(きのこ取りと間違えられる?等でトラブルの可能性あり)
また人気の少ない山の場合、熊やかもしか、さる、ヘビ、はち等の
動物等にも注意。
5)送信所の調査
接近できたら、アンテナの形式(送信、受信)、向き(親局の方向,
サービスエリアの想定)、建物、掲示物や銘板、送信所の位置関係や
TV局間の共用状態等に注目し、(中継所の場合は)親局を推定したりと
点と線をつなげていく。
筆記用具,カメラ,地図,方位磁石は準備したほうが良い。
必要
6)再調査(必要な場合)
どうしても「確認したい」送信所の場合は、一度であきらめずに
再調査を考えても良いかも?
(麓から見えているのにアクセス方法不明って、ちょっと悔しいです。)
4.関連情報
4−1.サービスエリア
1)サービスエリア外でも意外なところで受信可能なケースがある。
(山越え&遠距離)
通常、送信所が直接「見える」山頂が最も受信状態が良いと
思われるが、思わぬ混信に会い、画質が低下するケースもある。
逆に、山の頂より盆地の真ん中が良いケースがある。
(地元の置賜盆地内で、福島,宮城,新潟局が比較的良好に
受信できるポイントを確認している。)
上記状況と受信状態の良い送信所の位置,受信ポイント,その間の
地形から推定すると、山越えによる隣接県の電波の伝播は、山頂での
回折の回数が少なく、その前後は谷間に沿って空中を飛ぶルートが
最も電波の減衰が少ないようで、良好な受信状態が期待出来るようである。
2)不感地域を補完し合っている(おもわぬ遠距離)
例)西白鷹局が、米沢笹野局の不感地帯をカバー
米沢の浅川地区や梓山地区,高畠町の和田地区の一部などで受信
されている他、米沢館山局,朝日局のソース!になっている
3)指向性とサービスエリア
サービスエリアを必要以上に広げない「工夫」がなされている。
・アンテナの指向性を利用、複数のアンテナを使用し
所望の指向性を得る(不要な方向には飛ばさない)
VHF局は、高出力局はスーパーゲイン(双ループもあり)の面数、
小出力局は八木を組み合わせる。(スーパーゲインや双ループは
何面に向けるかで)
UHF局は、複数の「双ループ」アンテナの面数、もしくは
ループ八木の組み合わせ。
・送信所自体を山の中腹に建設(もしくは別の高い山が
裏に控えている)する事で指向性をコントロール
・指向性に関する高畠局の例
送信所東側の二井宿地区に入ると、南側の高畠町方面より
電波が弱かったが、理由がわからなかった。
アンテナを望遠レンズで観察した結果、双ループ2面構成で
送信所南側と西側を向いていた。これじゃ東側の電波が
弱いのは当然。
4)サービスエリアの設定(設計)
ちょっとした配慮だけで隣接エリアをカバーできそうな例も
見受けられる(権利関係があるのか?)
(白鷹の佐野原局と下山局と関係・・・互いにわずかな距離しか
離れていない。)
5)中継所の位置(親局との関係&サービスエリア)
ミニサテライト局(設置の資金や土地は地元提供?)
4−2.アンテナ
さすがはプロのお仕事! 規模,強度,回線信頼性に対する考え方が
違いますね。
1)アンテナ形式
・グリッドパラボラ
UHFの受信用に使用されており、アンテナの銘板には「GP」と記載。
みたままのパラポラアンテナで、反射板が網目(グリッド)になっている。
(網目とは言え、横棒がパラポラ状に並んでいる)
給電部は八木の場合(外から見える)や、丸いケースに入っていて構造不明な
ものがある。(ループなのかも?)
指向性が非常に鋭いと考えられる為、ゴーストを軽減する必要がある場合や、
他局からの混信を抑える必要がある場合に使用されているものと思われる。
利得はアンテナの直径で変わるはずで、遠距離用では直径4mクラスもざら。
・パラボラ
STL回線の受信用。反射板が「網目」でなく「板」。
雪対策で前面をカバーで覆われているケースが多いようである。
・双ループ
VHF/UHF送信用に使用されており、銘板には「4Lx4x2」等のように記載。
(Lが双ループアンテナを示し、数字はアンテナを構成するループの数,
アンテナの面数,段数を表わすようである。)
名前が示すようにループ状の輻射器2個セットのものが、基本形で
同位相で輻射する事で垂直方向の指向性を強めているものと思われる。
アンテナの裏には「反射板」がある。
(この場合の水平面での指向性は90度くらいでは?)
VHF用は鉄塔の横になひし形(丸じゃなく)の輻射器が2個ペアに
なったものが、反射板の前に付いている。(実際にはそのペアが
いくつか並ぶ)
UHF用はかまぼこ状のカバーで覆われていて、中の「仕組み」は
見えないが、カバー内に1セット(2L)から3セット(6L)程度、縦に
並んでいる。
水平偏波用は、輻射器のループの上または下から給電するが、
垂直偏波用は、ループの横から給電されていると思われる。
(UHF用の場合カバーの為外見からは判別不可。)
・ループ(リング?)八木
UHF送受信用で使用されている。(VHF-highの受信で使用されている
めずらしいケースも・・・米沢笹野山のYBC)。
家庭用でも知られているルーブ状(丸い)のエレメント(素子)を使用した
八木アンテナ。送信用は小出力局での使用がほとんど。
家庭用と違い、リングがブームより下のケースが多い(強度が有利かも?)
垂直偏波の場合、エレメントを保持するブームがリングの横に付いている。
雪対策?の関係か、輻射器付近に樹脂カバーがなされている場合がある。
・コーナーレフ
VHF,UHFの受信用で使用されており、銘板には「CR」のように記載
基本構造は八木アンテナであるが、反射器がコーナー(角)状に
なっている。
UHF用は四角いケースに入っているものがある。
・八木アンテナ(八木宇田アンテナが正式名)
VHF送・受信用で使用。
いわずと知れた八木アンテナ。
・スーパーゲイン
VHFの送信用で使用。
アンテナの基本となる「ダイボール」を鉄塔に沿って縦に複数並べたもの。
アンテナの裏には「反射板」がある。
・ターンスタイル
VHFの送信用で使用。
蝶の羽根のような形状のエレメントを使用したアンテナ。
縦に複数並べたものが「スーパーターンスタイル」
2)偏波
電波には「偏波」と言われる「向き」がある。
電界を水平方向に揺さぶるのが「水平偏波」,垂直方向に揺さぶるのが
「垂直偏波」。
(他にも衛星波で使用される「円偏波」と呼ばれるものがあるが、
地上波ではまず使われない。)
アンテナ外観で見る偏波
・水平偏波用
八木アンテナ,スーパーゲイン:地面と水平にエレメントが並んでいる。
ループ八木 :ブームの上または下にエレメントが付いている。
コーナーレフ:横から見た反射板が「く」の字に見える。
(ターンスタイル,スーパーターンは構造上、水平偏波用しかないと
思って良い。)
・垂直偏波用
八木アンテナ,スーパーゲイン:地面と垂直にエレメントが並んでいる。
ループ八木 :ブームの横にエレメントが付いている。
コーナーレフ:上から見た反射板が「く」の字に見える。(見た事ないが。)
注)双ループはエレメントへの給電方法がわからないと判別不可。
(特にUHF用はカバーがなされている為、銘板を見ないと判別不可
パラポラも同様。)
3)天を向いた謎のアンテナ
コーナーレフや(ループ)八木アンテナが天に向けて設置してあるのを
良く見かけるが、自局の送信電波のモニタ受信用と思われる。
(実は、最初のうち、衛星経由のリモコン?の受信用なのか、衛星からの
周波数基準用の信号の受信用なのかと思っていた。)
4)銘板
アンテナの鉄柱にアンテナの形式,送受信のチャンネル,送信出力等が
刻印された銘板が貼ってある場合がある。
この銘板はアンテナ形式を知るに際し非常に参考になった。
(意外な所で意外なチャンネルが受信されているケースがあり、
それはそれで興味深い)
なお鉄柱には鉄柱自体の形式を示す銘板が貼ってあったり、塗装に
関する表示がなされている場合が見受けられる。(塗装については
局舎も同様)
5)複数局の共用
小規模(小出力)な送信所では、複数局が同じアンテナを共用している
ケースがある。
6)避雷設備
山の頂上など、格好の「雷の餌」になる立地条件下に設置されている
関係で、避雷針などの避雷設備が欠かせないのはいうまでもない。
4−3.局舎
1)局舎の形状
中核になるような送信所はコンクリートの「局舎」が建っているが、
規模の小さいところは「電話BOX形」と言われる?金属の小型の建物,
サテライト局の場合は電柱に箱が付いただけという「収容箱」といった
ものが見受けられる。
「局舎」「電話BOX形」と言われるものは、「空調完備」が普通。
2)自家発電装置
規模の大きな局は自家発電装置が用意されているようである。
3)居候(共用)
開局費用を抑える為?か、他局の局舎に別の局が「居候」(同居)
しているケースが良くある。
例)SAY
笹野山,西白鷹はNHKの局舎に
(笹野山のNHKにはFM山形も)
小国はTUYの局舎に
この場合、アンテナが共用?されるケースも良くある。
(複数の局舎から1つの鉄柱にケーブルがつながっていたり、
局舎間にケーブルが収容されたダクトが走っている等。)
ただし、一見「2段」に見えるが、ケーブルが別だったりする
事もある(共用しておらず、独自に給電)
4)局名標,説明板
・局舎や門に局名標が付いている事がある。
(石に文字が彫刻された立派なものから、樹脂板を文字状に切り抜いて
取り付けたもの、樹脂板へ彫刻されたもの、シール貼りのものなど。)
・主要局には送信所の諸元を説明する「説明板」が設置されている
場合がある。
ただ、更新?されず古くなったまま放置されているケースが大半で
残念。暴力?による破壊行為の跡があるものもあり。
(いっそWEB上にも中継局毎に同じような説明を公開して欲しいなぁ・・・)
4−4.使用チャンネル
1)チャンネル配分
チャンネルの配分は、送信所の位置付け,出力やサービスエリア,地形等の
立地条件でなされているはずで、調べていくと苦労の跡が見え隠れしている。
2)チャンネルの一覧情報
TV局のサイトにはその局のチャンネル一覧が掲載されているのが普通。
ただ、チャンネル一覧の載せ方に独自性があり、それはそれで面白い。
他に個人で開いていると思われるチャンネル一覧のWEBサイトも存在
している。
3)オフセットキャリア
同一チャンネル間の電波が混信しそうな場合に、周波数を10kHz上、または
下にずらす事で画像への影響を軽減する「オフセットキャリア」方式が
取られているケースがある。
通信形の受信機を使用する事でこの10kHzの差を判別する事が可能であり、
受信した局を特定する際に参考になる。
4)中継時のチャンネル関係
中継局の場合、上位局(後述) から受信するチャンネルと、自局が送信する
チャンネルに差があるが、チャンネル(実際には周波数)が近かったり
整数倍等の関係にあると、送信した強力な電波が受信するチャンネルに
影響を与える可能性がある。
送信チャンネルのみ減衰させるフィルタを付けたり、アンテナの指向性を
利用したり、受信アンテナを送信アンテナより離して建てるといった事で
抑える事が出来ると思われるが、1chしか離れていないケースもあり、
どうやって対策しているのか興味がある。
5)小規模VHF局の存在意義って?
地域によっては他送信所からのUHF波にほとんど移行している場合があり、
その送信所の存在意義が今となってはわからない場合がある。
例)長井(眺山)局
この送信所からの電波では全ての放送局の電波が揃わない為か、
米沢笹野局もしくは西白鷹局を受信しているケースがほとんどのようである。
(垂直偏波のVHFアンテナのみという住宅を見かけない。)
ただ、FM放送は利用されているでしょう。
同様なのが、白鷹局。ほとんどの住宅が西白鷹局を受信しているのでは?
4−5.中継ネットワーク
1)中継ネットワーク
各送信所間を電波等を使った伝言ゲームのように中継が行われていく。
当然、送信所間の親子関係(?)が生じてくる。
放送局→親局→子局→孫局
(上位) (下位)
下位に行くほど「画質/音質の劣化」が考えられる。気になる人は上位局の
受信にトライしたほうが・・・(ただし、立地条件等で無理な場合が普通
・・・その為の中継局ですから・・・かも?)
2)中継波
放送局から親局間は通常は専用のマイクロ波による「STL回線」が使用
される。
親局から各中継局へは、強力な電波を送信している放送波を
そのままソースとして受信し中継するのが普通のようである。
3)FMラジオ中継
大抵VHFアンテナの鉄塔にFMラジオの送信アンテナも居候しているが、
それ用のアンテナが混在していて判別しにくい。
4)中波ラジオの中継基地
TVの中継のみではなく、60MHz帯,160MHz帯の電波を使用し、
麓の中波送信所への中継基地になっているケースがある。
VHF用のアンテナにしてはエレメントの長さが異様に長い場合は
60MHz帯を使用した中波での中継が行われている可能性大。
例)YBC
山形本局(山形放送本社)
→山形局(山形市沼木地区)
→米沢笹野山→米沢局(米沢市成島地区)及び小国局
(おそらく、山形局から新庄局へのルートもあるはず。)
4−6.保守管理
送信設備は当然故障する事もあり、保守管理が欠かせないはず。
通常は電話回線や無線回線を使用した「遠隔操作」による設備状態の
モニタがなされているようであるが、何かあれば現地に向かう必要が
出てくる。
1)送信所までのアクセス道路
「送信所を探せ!」の項でも説明しているが、アクセス道路は
広い舗装道路が近くまであるという「楽勝コース」だけではなく、
最終的には車から降りて徒歩でしか行けないところもある。
(蔵王温泉局のようにロープウェイでというポイントも?)
積雪時にはさらなる困難が予想され、どうやって対応しているのか
興味深いと共に、
「保守管理 本当に御苦労様です。」
(実は某送信所で中継所の一覧と詳細をまとめたファイルが
落ちているのを発見!送信所の名称や位置,送受チャンネルや
設備概要,アクセスルート,管理委託人等、喉から手が出るほど
欲しい内容が満載でしたが、頂いたら犯罪ですのでテレビ局に
電話入れました。
・・・あちこち眺めさせて頂きましたが、やはり徒歩じゃないと
行けない所があるようで、プロの方の苦労がよくわかりました。)
2)送信所が大事にされているのか否か?重要な基地なのか?が
道路状態,保守状況でわかるような?気がします。
(草刈り等,送信所周辺,送電線/電話線含む)
3)送電線
機器を動かす為には当然電気が必要です。その為に送信所まで
送電線が延びてきています。
電力会社の担当でしょうけと、停電があれば送信出来なくなりますので、
これはこれで、保守管理が必要なはず。
ご苦労様です。
4)電気量検針
小国局に登った際、ご婦人が軽自動車で登ってきているのを
見かけました。送信所に近づいて何かやっているようでしたが、
どうも電気量検針のようです。
ご苦労様です。
5.リンク
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2004/10/07新規作成