左荒線構想とは、現在盲腸線となっている山形鉄道フラワー長井線「荒砥(あらと)」駅と、 JR左沢線「左沢(あてらざわ)」駅間を結ぶ鉄道を作り、奥羽本線を経由した内陸循環の 列車を走らせようというプロジェクトです。 このすばらしい構想を掲げていたプロジェクトチーム?が本年(’96年)をもって、解散 してしまいました。 これは、とても残念なことだと思っています。 というのも、山形新幹線の関係で奥羽本線福島−山形間が標準軌化されてしまった為に、 元急行「あさひ」に相当する仙台−新潟間(仙台−(仙山線)−山形−(奥羽本線)−米沢−(米坂線)− 坂町−(羽越本線)−新潟)直通運転が不可能になってしまった現状があるからです。 もし左荒線が実現していれば、山形−今泉間を左沢線−左荒線−フラワー長井線経由でいけば、 仙台−新潟間直通運転ができることになるのですから、残念に思うのです。 時間的には新幹線で大宮経由のほうが早いかも知れませんが、これでは利用料金が大変です。 (新線の開通とその運用はもっと大変なのでしょうけど。) 確かに仙台−新潟間直通での利用者は多くはないのかもしれませんし、現在仙台−新潟直行のバスが 運行されていますが、バスのほうがフレキシビリティがあるので有利なのかもしれません。 このような状況下で新たに鉄道を引くというのは非常に困難でしょう。 チームが解散してしまった以上、このままではその構想も忘れ去られていくのでしょうけど、 こういうすばらしい構想があったということだけは残しておきたいとページを作ってみました。 なお、私はこの構想の関係者と一切つながりがありませんので、正確な所はわかりませんがご了承の程を。
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'96/12/16新規制作