山形新幹線新庄延伸計画決定


1.山形新幹線新庄延伸計画とは

 現在山形−東京間を結んでいるミニ新幹線方式の山形新幹線「つばさ」を
奥羽本線「新庄」駅まで延伸する計画です。

 計画では本年度(平成9年度)から3年計画で工事を行い、平成12年春開業を目指す。
 (その後開業時期の前倒しが決定され、平成11年12月開業予定に変更。)

 新庄−東京間を3時間7分で結ばれる予定になっています。

 現在山形−新庄間は特急「こまくさ」による最高速度95km/h運転ですが、
福島−山形間同様130km/hにアップし、山形での乗り換えを含め20分程
時間短縮を図るようです。
 また運転本数は現行「こまくさ」同様一日9往復の予定との事です。


2.計画内定から決定へ

 ’97年2月の新聞に、運輸省が山形新幹線の新庄延伸事業計画を内定したとの記事が
掲載されていましたが、最近計画が決定となりました。

 事業費351億円は、全額を県が出資する財団法人を通してJR東日本に無利子で貸し付ける
方式になったようです。

 今までの新聞記事等の情報では、工事は秋田新幹線の改軌工事に活躍した「ビッグワンダー」
といわれる車両により進めるようです。(費用圧縮の最終兵器?)

 ここまでくると、もう一息ですね。もうすぐ本格的に工事が着手されるものと思いますが、
一県民として期待しています。


3.改軌工事概要

 改軌工事は以下のようになる模様。


 路線略図

       左沢線                 陸羽西線
      /                     I
     /  羽前千歳   漆山         新庄I    →至横手
 o−−o−−−−o−−−−−o−−−−−−−−−−−−o−−−−−
山形 北山形    \                 I
           \                I
           仙山線             陸羽東線

 山形−新庄間(61.5キロ)のうち、
 ・山形−羽前千歳間(1.95キロ):複線のうち一方を標準軌化
 ・羽前千歳−漆山間(2.99キロ):三線軌条化(貨物輸送確保の為)
 ・漆山−新庄間          :標準軌化


4.事業費内訳

 ・収入(借入)−−>県観光開発公社(予定)を経由しJR東日本に無利子貸し付け
 県    :142億5千万(地上工事費の5割相当を補助,借入金の返済利子等に充当)
 借入   :208億5千万

 ・支出−−−>10年据え置き後、10年間で公社へ返済
 地上工事費:285億
 車両費  : 66億
 計    :351億


 ・関連事業
 踏切統廃合事業:約250億(見込み)


  また上記以外にも関係自治体による駅舎の改築や、大規模駐車場設置による
 本格的な「パークアンドライド」方式の実現が予定されているようです。


参考資料:’97年2月13日付 山形新聞朝刊
     ’97年4月6日付 山形新聞朝刊

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'97/04/08新規制作
'98/10/01更新(新庄延伸関係をまとめたメニューページ追加に伴う見直し)