山形新幹線新庄延伸 開通前倒し決定!!!

  平成11年12月に開業を繰り上げ


1.開通前倒し決定!!!

 当初計画では平成9年度から3年計画で工事を行い、平成12年春開業を
目指していたが、冬季のバス代行運転には問題が多い事から開業の前倒しの
検討がなされていたが、平成11年12月に開業を繰り上げが決定した。
(平成10年6月5日JR東日本発表)

 繰り上げが可能になったのは・・・
 ・工事行程に一定のめどがついた
 ・県と沿線自治体との協議で、踏切統廃合、駅舎改築、無料駐車場の整備に
  見通しが得られた
 等の理由である。
 開業時期の繰り上げにより、冬期間のバス代行輸送を避けられる他、
年末・年始の輸送繁忙期前に供用可能となる。


2.計画の進捗及び今後の予定

 平成9年2月    計画の正式決定
 平成9年5月1日  着工
 現在        支障物の移転工事等
     (私が確認した所でも、山形駅4番線ホームの福島方の
     改軌工事や、北山形駅でのホーム増設工事がなされている。)     
 平成10年10月  山形−羽前千歳間の単線運転化
 平成11年3月中旬 狭軌から標準軌への改軌工事
     (一部区間でバス代行開始,但し仙山線,左沢線は通常通り運行)
 平成11年7月   全面バス代行開始
 平成11年秋頃   改軌工事完了
     (その後、運輸省の検査,訓練運転実施)
 平成11年12月上旬 開業

 ※バス代行輸送の詳細は、4項参照


3.関連事業内容

3−1.駅舎改築

 平成4年のべにばな国体開催に合わせて改築が済んでいる
天童を除いた沿線下記駅の改築がいよいよ本格化する。
 ・新庄
 ・大石田
 ・楯岡
 ・新東根

 また各駅ではパーク・アンド・ライド方式をにらんだ
無料駐車場の整備を予定。(新庄では1000台規模。)

3−2.踏切統廃合

 現在79箇所ある踏切を、34箇所に減らす。
 (29箇所が立体交差化。)


4.バス代行輸送詳細(案)

 以下は、山形−新庄間の改軌工事時のバス代行輸送について、
沿線自治体に提示されている案である。

4−1.実施時期

 ・平成11年3月中旬より一部でバス代行開始
 ・平成11年7月より全面バス代行

4−2.運行体系

 ・「快速」と「各停」の2タイプ
 ・3月中旬〜6月いっぱいは、ラッシュ時(午前6時〜9時,
  午後5時〜9時)には、天童〜新庄間で代行輸送とし、
  山形〜天童間は既存列車運行により対応。ラッシュ時以外
  は在来線をストップ、全面バス代行とする。
 ・7月〜開業時では、山形〜新庄間は終日バス代行。
 ・運行ルートは、国道13号線及び旧国道13号線。
  「快速」と「各停」でルートが異なる箇所がある。
 ・山形,天童,東根,楯岡,大石田,新庄の各駅を
  基本的に始発・終点とする。
 ・区間別運転本数は今後の輸送量調査で決定。


ここまでの参考資料
     ’98年5月22日付 山形新聞朝刊
     ’98年6月6日付  山形新聞朝刊
     ’98年6月24日付 山形新聞朝刊

5.車両の動きについて(私の予想)

 新庄延伸に辺り、「つばさ」用そして、ローカル列車用の
車両の増備が行われるものと思われるが、どんな車両が登場するのか、
話題が尽きない所である。
 また、特急「こまくさ」の廃止が噂されている等、山形〜大曲(秋田)間
の鉄道がどのように変わっていくのか興味深い。

 以下は、私の予想(希望を含む)である。
 (くれぐれも真に受けないように・・・)

5−1.「つばさ」用に新製される車両は・・・

  400系とE3系を足して2で割ったような車両となる。
  (なにせ、400系は試作車両登場が平成2年であり、
  新庄延伸の開業時点では10年前の設計となってしまう為に
  将来を考えて、設計の新しいE3系をベースに考える。)

 ・車体はE3系同様のアルミ合金製(400系は鋼製)で、
  断面形状もE3系のデザインを踏破。
 ・E3系同様のVVVFインバータ制御の誘導モーター駆動。
 (但しインバータ装置は騒音の減らせるIGBT素子使用)
 ・6M1T
 ・ボディカラー及び車内のアコモは400系に準ずる。
  (ただし、シングルアームパンタ,放電灯はE3のデザインを踏破。
  パンタは500系ベースのT型になる可能性も!?)
 ・東北新幹線区間の最高速度は275km/h(300km/h対応),在来区間は
  130km/h。新庄」「天童」「山形」「米沢」「福島」「東京」停車の
  単独運転スーパー「つばさ」限定運用により、所要時間を更に
  10分短縮。
 ・形式名は・・・E5系もしくは、400系1000番台か?

5−2.ローカル列車用に新製される車両は・・・

 標準軌仕様のローカル列車用電車が投入されるが、その仕様は・・・

 ・車体は719系のような断面の3ドアステンレス車とし、
  車内の面積を確保。
 ・JR東初の転換クロスシート採用。車端部はロングシート。
 ・もちろんVVVFインバータ制御の誘導モーター駆動。
 (但しインバータ装置は騒音の減らせるIGBT素子使用)
 ・1M1T編成と1M2T編成となる。
 ・形式はE741系5000番台(0番台登場前に5000番台を
  名乗る。)
 ・1M1T編成はワンマン対応(有り難くないけど。)
 ・山形〜新庄間は単線区間が多い為、「つばさ」の足を引っ張らない
  よう、最高速度130km/hに対応。
 ・板谷峠対策の為の抑速・回生ブレーキ付き。
 ・719系5000番台電車との協調運転対応。

  等と書きましたが、現実的には秋田を走る701系5000番台
 と同じ車両になる事でしょう。

5−3.特急「こまくさ」の行方・・・

 現在「つばさ」からの連絡特急として、山形〜新庄,横手,秋田間を
485系1000番台車両による特急「こまくさ」が運行されているが、
その行方が気になる。

 残念ながら基本的には廃止となるが、秋田〜青森間を結ぶ特急
「かもしか」が「こまくさ」を吸収する形となり、「かもしか」が
新庄〜青森間を結ぶ特急となる。(ちょっと無理があるかな?)

・・・現実的の所は、701系による快速運転でカバーか!?

 「こまくさ」廃止により余剰となった車両は3000番台化され、
東北本線〜海峡線,羽越線〜信越線〜北陸線特急の改善に一役
買うことになる。


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'98/06/27新規制作
'98/10/01更新(新庄延伸関係をまとめたメニューページ追加に伴う見直し)