「つばさ」に使用されている車種が2車種あり、その関係で グリーン車の座席配置が2種類あります。 車両の導入経緯の関係から、車内のレイアウトに差があるのですが、 特にグリーン車については座席配置が異なっていますので、ご利用の 際はご留意下さい。 (基本的には指定席発券時に考慮されているはずですが・・・)
下図に400系とE3系の車内の座席配置を示します。
この図で示すように、「つばさ」のグリーン車は車種によって 3列配置のものと、4列配置のものがあります。 3列配置で席番が7番までになっている車両が400系を使用したもの, 4列配置で席番が6番までになっている車両がE3系を使用したものです。 400系は、山形新幹線開業当初から使用されている車両、E3系は 新庄延伸開業時に導入された車両で、秋田新幹線「こまち」用の車両の 設計をベースに「つばさ」用に開発された車両ですが、E3系のグリーン車の 車両には400系にはなかった、多目的室や車内販売準備室が設けられています。 その関係で、グリーン車内の座席が6番までしか設ける事が出来ません。 E3系は、「こまち」用として開発した時点で、乗車時間が長い事から、 400系と同等な座席数を確保する為に4列配置となってしまいました。 山形新幹線の新庄延伸開業時する時点で車両が不足する事から新規に導入する事に なりましたが、設計の古い400系ではなく「こまち」用のE3系ベースにした 車両を導入する事になりました。しかし、山形新幹線の利用率が好調であり、 400系との関係でグリーン車の座席数を減らせなかった事から、「こまち」用の E3系と同様な座席配置が採用されました。 (「こまち」用から大きな設計変更をしたくなかったという理由があるかも 知れませんが・・・) この結果、グリーン車の座席数は以下のようになっており、3席分の差が 生じています。 400系:20席(3列×6+2列×1) E3系 :23席(4列×5+3列×1) 定員が増えていますが、その分400系での自慢?だった、2+1列席による 「ゆったり」した車内とはいかなくなっていると思われます。(私は乗車して いないので・・・「思われます」としか書けませんけど。) ただし、2人連れでの乗車であれば、グリーンでの続き席での指定席確保の チャンスが増えているとも言えます。(反面、1人乗車では相席となってしまい ますので、見方で大きく違いますが・・・) なお同じE3系でも厳密に言うと、「こまち」用編成とは、2+1列になっている 部分の座席配置が逆になっています。 「こまち」用E3系には6番C席があって6番B席がありませんが、「つばさ」用の E3系には6番B席があって6番C席がありません。逆にした理由は不明です。)
400系のグリーン車の席番が、新庄延伸開業時点に変更がなされました。 以前はA,B,C席(A,Bが東京に向かっている場合の進行方向左側,C席が 右側)でしたが、C席は現在はD席に変更され、A,B,D席というようになって います。 (変更理由は不明ですが、C席は4列配置の車両での「通路側の席」という概念が ある為でしょうか?・・・その後下記の指定発券の関係ではないかと考えています。)
以上説明したように車両によって「つばさ」のグリーン車の席に差異があるのですが、 車両の回転(運用)の都合上、どの列車が400系になり、E3系になるかは前日に ならないとわからないようです。 その為、グリーン車の指定席が発券できるのは、400系とE3系の両方に 座席がある席のみになっているらしいです。 具体的には400系にしかない7番(7A,7D)や、E3系にしかないC席(1C〜5C)は 予約が出来ないらしいです。 残りの座席は車掌さんが持っている「調整席」になっていると思われますので、 もし緑の窓口でグリーン車に空席が無いと言われても、車内で車掌に確認する 価値がありそうです。
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