「つばさ」開業当日のエピソード


「つばさ」開業当日のエピソード

(’92年7月に無線の転送系BBSに掲載した内容に加筆・修正してページにしました。)



 ’92年7月1日、待ちに待った山形新幹線が開業しました。
 当日私は会社から有給休暇をもらい一日(半日位かもしれない。)新幹線漬けでした。
(そうです私は”新幹線漬け”という漬物だったんです。冗談・・)

 この日の天候は、残念ながら雨。少々まいりました。
 私は自分が一番利用する高畠駅での式典に望み、買って間もないビデオムービーで
一部始終を撮影していました。

 6:48(高畠発時刻)の上りつばさ112号が高畠駅での一番列車でしたが
何人乗り込んだやら・・・ 私のほうは式典にも出たいし記念品ももらわないと
いけないので乗りませんでした。(乗車した人にも記念品があったけど今考えると
そっちのほうが内容がよかったかな?)
 その後上りつばさ100号の通過もありその様子をムービーで撮っていました。
が、不慣れな腕でまともに撮れているかどうか・・・

 式典が始まりその途中下りのつばさ111号が通過しいっせいにどよめきが
起こったという出きごともありましたが、その後つばさ111号と赤湯で
すれ違ったつばさ114号が式典会場に入線停車し、花火が上がり「つばさ」が
タイフォンを鳴らして発車し無事式典が終りました。


 次に、最も速度が上がると考えられる高畠−赤湯間で走行中の新幹線の撮影に
行いました。場所は旧国道13号線と国道13号線赤湯バイパスとの連絡道の
跨線橋の下です。(福島からのキロ程で52k付近です。)
 現場に行ってみるとすでに何人かがカメラを構えて待っていました。
 私のほうは受信機で列車無線を受信しつつ、ムービーを構えて「つぱさ」が
来るのを待っていました。

 さて、130km/h運転ともなると、みるみる車両が近づいてきます。
 ファインダーから見逃さないよう車両を追うのが大変でした。

 400系の走行時の騒音ですが、485系電車等設計の古い電車よりは格段に静か
になりました。もちろん400系は新幹線区間の240km/h運転時のきびしい
騒音試験をパスしているはずですので、当然といえば当然なのですが、サイリスタ
位相制御なので、485系のように主抵抗器を冷却するファンの音がないし、
電動発電機等というものも電子化されてしまいましたので、残る?は主電動機や
ギヤのかみ合い,台車関係,レールを車輪が転がる音, パンタグラフが架線を
摺る音,空調関係の音等だけになってしまったわけです。

 実際には主電動機からと思われる「ヒューン」という音が耳につく程度で、485系
辺りのような重い音(「ブーン」というか「ギューン」というのか、ちょっと文字に
できない)はしません。


 さらにほとんどの区間の線路が溶接によりロングレール化されてしまいましたので、
レールの継ぎ目で出ていたガタンゴトンという音が無くなり、それによって、だいぶ
騒音の元が減ってしまったようです。( でも、この音がないとちょっと寂しいです。)



 高畠−赤湯間での撮影の後、場所を変え、難所と言われた板谷峠を走行する「つばさ」
の撮影に向かいました。
 初め、関根駅近くにある「中島踏切」付近で撮影後、大沢方面に向かい、尾崎坂の
トンネルより大沢寄りにある広い場所(標準軌化工事の際、工事用の資材が
置かれていたりしていた場所)で峠を登り降りする「つばさ」を撮っていました。
 さすがにこの辺はカーブがある関係でスピードはだいぶ落としているようです。
 おまけに望遠気味で狙っていた関係もあって、更にゆっくり見えました。



 自分で撮った映像とテレビの特別番組が気になってきたので、自宅に戻り、ビデオ
(出かける前に、番組の録画をセットしておいた。)に釘付けになっていました。



 結局開業当日は「つばさ」には乗車しませんでした。(前日、BBSにたまりに
たまったブレテンの読み込みなど2時位までやり、5時に起きて出かける準備を初め
その後撮影で飛び回っていたので体力が・・・
 このまま乗車したら睡魔におそわて終点の東京まで行ってしまいそうだったので
やめときました。



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