萩生石箱遺跡
萩生石箱遺跡は1972年の発掘調査によって確認された。本遺跡は,今から約4,000年前の縄文中期のもので,遺構(いこう)としては竪穴住居跡と炉跡
(ろあと)が検出されている。また,遺物として多くの土器石器が出土している。
竪穴式住居は防寒性や防湿性に優れ,構造が簡単で建てやすく丈夫なので北国の寒冷地や山麓地帯に適している。
復元竪穴式住居は1986年7月に遺跡保存会の手によって完成,その後老朽化したため現在の住居は2010年に2棟から1棟に再復元された。竪穴を掘り周
溝をめぐらし炉を備え屋根は萱(かや)で覆っている。竪穴の直径約7.8m,高さ約5m。炉は長さ約70cm,幅約40cmの長楕円形の凹炉である。
1974年11月29日に町指定遺跡となり,周辺から発掘された土器石器類は萩生地区西方から出土された柳沢遺跡のものとともに町民センター「あ〜す」や
中部地区公民館に展示されている。
