諏訪神社と荒獅子祭



諏訪神社

天正年中(1582年頃)木村越中頭(えっちゅうず)と申す人,信濃(長野)の国より神霊(しんれい)を負い萩生の地に参着し,諏訪神社を建立したのが始まり。享保年中,勘右衛門(中ノ目)と申す者,地内の池より石尊(せきそん)を発見し諏訪神社神霊として本社へ奉納する。その後1724年社殿拡張再建。現在の社殿は1953年に新築落成したものである。

社殿には巨樹専門画家で有名な平岡忠夫画伯の境内大杉切株の絵が飾られている。周辺には興膳寺(こうぜんじ)名残の虚空蔵尊堂(こくうぞうそんどう)・阿弥陀堂(あみだどう)がある。また,集落移転(高畑・新沼・大平)同時期に神社もこの地に移転し,神社仏閣の大境内となっている。



荒獅子祭

NHK「ふるさとの歌まつり」(1969年長井会場)に前夜祭の姿で参加(伝統の獅子舞を披露)。宮田輝アナウンサー(後に参議院議員)から「これぞ荒獅子!」と叫ばれ,以来「荒獅子祭」と呼ばれるようになった。地区民あげての祭りは,当番制を敷き300年も続いており,1985年, 約200名からなる神輿渡御行列(みこしとぎょぎょうれつ)は町の無形文化財の指定を受けた。

獅子頭は6体あり(内2体は1980年代盗難に遭い所在不明),中でも生獅子(門外不出)といわれる獅子頭は天明2年(1782)の作で,宮内熊野神社「1200年祭獅子頭展」(2006年)に特別出展し,「絶品中の絶品」との評価を受けた。神輿を含め社宝は宝物殿に収蔵されている。

火伏せの祭り2019-4-29撮影のビデオ