日成建設がなるべく分かりやすくお送りする、リフォームコラムです
リフォームをしよう!
■第15回 『吸音』と『遮音』は違う?(2) (2009.06.25)
前回は「吸音」について考えました。今回は「遮音」について考えます。
前回のおさらいになりますが、音というのは振動のエネルギーです。音が跳ね返るのを防ぐのが吸音でした。 しかし、実はここでひとつ、大きな問題があります。 吸音された部屋の中にいると、残響がないので静かになった気分にはなるのですが、これは決して「遮音」はしていないのです。 前回にも書いたのですが、音のエネルギーの大半は壁を突き抜けてしまいます。 そのため、いくら跳ね返る音がなくなったとしても、吸音だけでは音が外に漏れたり、あるいは外の音が入ってきたりしてしまうのです!
「遮音」は、この音の振動そのものを抑えることで、壁を通ろうとする音を遮ってしまいます。 スピーカーの近くに紙を近づけると、紙がブルブル震える…と前回書きましたが、これが木ならどうでしょう。 紙のようにブルブル震えることはなくなると思います。しかし実際には少し振動しています。 もしこれが鉄なら、振動はほとんどしないでしょう(重たくて持てないと思いますが…(^_^;))。 このように音の振動を防ぐことで、音の出入りが少なくなっていくのです。
つまり、一般的な防音の用途、外の騒音をシャットアウトしたいとか、足音が階下に響かないようにだとか、 ピアノの音が外にもれないように…などといった場合、「吸音」ではなく「遮音」が必要だ、ということです。
ということで、「遮音」をするためには、できるだけ重たいものを使って、音の出る場所の周りを囲むしかありません。 上の例のように、遮音の性能は、大雑把に言うと質量に比例します。つまり、重たければ重たいほど遮音効果は高いわけです。 紙よりは木、木よりは石や鉄…といった具合です。なんとなくこのあたりは想像が付くのではないでしょうか? 住宅で言えば、木造の壁で囲むよりは、コンクリートで囲ってしまった方が遮音の効率は上がることになります。

※イラスト 新井エミ
では、実際の具体的な住宅リフォームでの遮音を考える場合にはどうしたらよいのでしょうか? 次回はそのあたりについてお話していきたいと思います。それでは!
|
お電話、FAX、E-Mail等でどんどんお寄せ下さい。
990-0834 山形県山形市清住町2丁目7-44 日成建設株式会社 代表取締役 吉田義雄 |