私の妹Eの話...短めの話です
数年前の夏、E(妹)は友人達と地元の海水浴場へ遊びに行った
夏休みで家族連れも多くいた
E(妹)は、さんざん泳いだり浜で遊んだりしていたので
何度目かの泳ぎに誘われたが断り、少々疲れたので
パラソルの側でぼんやりと泳いでいる人達を眺めていた
E(妹)曰く、その時、何分たったか忘れたと言う
ぼんやりと海を眺めていたら、突然、違和感のある気配を感じた
日差しがキツイのに鳥肌が立つ感覚
ふ..と波打ち際の左方面が凄く気になってどうしようもなかった
E(妹)は、じーっと波打ち際の左方面を見ていた
すると...
ずーーーーっと遠くから、着物を着た一人の女性が
波打ち際ギリギリのあたりを、必死になって
何かを捜している様子で走ってきた
(E(妹)談:「浴衣」ではなく「着物」だった)
E(妹)は、あっけにとられて「女性」を眺めていた
「女性」は、E(妹)が見ていることに気がつかず
(あるいは興味をもたず)
ただひたすら何かを捜して小走りに走っていた
そして..「女性」は、浜の右方面へそのまま走っていき...
...消えた
あまりにもはっきりと「女性」の姿がわかったので、E(妹)は
怖かったと言う...