ぼくたちのかまができた!

        〜炭がま作りを体験〜

  かま作りの前に、三・四年生で「ねば」と言うねん土を探しに山に行って来ました。その日はあいにく雨で、カッパを着てねばを探しました。いいねばがみつかりました。たしかに、さわるとねばねばしてすぐ固まります。これが、かま作りには大事な材料になるそうです。

 いよいよ炭がま作りの日がやってきました。地域の方がたくさん来て下さって炭がま作りがすすんでいきました。まずは、敷石(しきいし)をしいていきます。炭がまに使う石は、死石(しにいし)と言って高熱でもはねない石を使います。赤っぽくてれんがのような色をしていました。

  ぼくたちの仕事はまず、水くみをすることでした。この日は、ちょうど山から雨の水が流れていたので、そこにパイプを置いて、水が出るようにしました。その水をねばふみに使いました。足でねばをふんでいきました。ぐちゃぐちゃして長靴がうまるほどでした。休けいの時、ねばで遊びました。楽しかったです。

   敷石をしいた後にかまの口になる口石(くちいし)を積んでいきました。私たちは1個ずつ石を運んでいきました。けっこう重かったです。おじいちゃん方に、積み方をしてもらいました。

 ねば運びをしているところです。丸く固めて持っていきました。手ざわりはベッチョベッチョとしていました。おじいちゃんにそのねばをわたすと、なれた手つきでベタッとたたきつけていきました。石と石のすきまをうめていくように、かまにつけていました。

 いよいよ鉢上げ(はちあげ)です。鉢をひっくり返した形に似ていることからこの名前がついたそうです。かまの上が、だんだん高くなって石でふさがれていきます。かまの鉢上げは、まるで家の屋根を作っているようでした。
 おじいちゃんたちを見て「私たちもかまの上にのぼってみたいなあ」と思いました。

 鉢上げの最後の石、要石(かなめいし)が入りました。感動の場面でした。この石が入ると鉢全体の石がぐっとしまり合うのだといいます。石とねばだけを使って作られるこの技、本当にすごいものです。

   炭がまが、とうとうできました。大きなかまができました。作り始めたときは本当にできるか心配だったけど、一日で見事に完成しました。ためしに木を入れて火をつけてみました。くどからも煙が出てきました。みんな、大喜びでした。

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