地すべり

 小国町には地すべり地形があちこちで見られますが、沖庭山の東斜面にはとくに大規模な地すべり地が分布しています。この地形は航空写真やCG地形図で見るとよくわかります。地質図によると、沖庭山の東斜面は新第三系(グリーンタフ)からなり、沖庭山の稜線付近から西に花崗岩が分布しています。このような地形が南北に並んでいるように見えるのは、グリーンタフと花崗岩の分布の境界がこの辺で南北になっていることが原因かもしれません。

 この写真は小国町舟渡、沖庭山から越沢川が流れ出す地点です。お椀を半分に切って押し当てたような地形になっていますが、大規模な地すべり地形と考えられます。その下方に段丘面があり上に住宅が建っています。どのようにしてこのような地形ができたのでしょう。地すべりの堆積物が河川に浸食されてこのような段丘面ができたのでしょうか。この地域は土砂災害危険区域に指定されています。


 白沼小中学校の周辺にはあちこちにこのような立て札が立っています。何を意味しているのでしょう。また、私達はどのような備えをしておくべきでしょうか。

 


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