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   下伊佐沢稲荷神社の例大祭

             獅子舞その名は草刈獅子の別名がある (おしっさまより)

  下伊佐沢に鎮座する稲荷神社の例大祭が、7月20日21日の両日に開催された。下伊佐沢の稲荷神社
 の獅子舞は、獅子頭を腰より低いところで構える。普通はみんな頭のうえに上げて振るが、
 下伊佐沢は隣村の大塚が見える場所でもあり、お祭りをしているところを見られないようにしたと
 いう気配りといわれる。

  その昔、藩の財政が苦しい時代に、三人以上寄って酒飲みや食事などしてはならない、とか厳しい統制
 された時代があり、当然お祭りをご法度の時代があった。したがって、お祭りをしているところを見られ
 ないように気配りした。庭獅子といって庭でしか舞わない、村まわりが無くなったものになったといわれ
 ている。
 

  神社には、ここから長い石段を登っていかなければならない。昔は、芝居もかかって地区民がこぞって
 お祭り見に着たもんだ、と歴史を知っている人たちは言う。高張りちょうちんが朱色に染められたもので、
 お祭りの主役である「小若連」が見える。   
     

  獅子舞は、腰の辺りで低く構えるのが特徴で、ここ
  だけでしかみられない。

  警護ははだしで、扇を持つ。警護棒とは違いどうやって
  獅子を入れるのか興味が湧く。

 

 

 

  

  

  下伊佐沢の地区戸数は六十数戸、決して多い方で
  はなく、むしろ小さい方だ。祭りを継承していく事は
  大変なことである。稲荷大明神の獅子幕が見え隠れ
  しながら、獅子舞いはいよいよフィナーレを迎える。

  幕を必死で引き合う、男のドラマでもある。

 

  近年、伝統行事の一つでもある獅子舞の舞い手確保
  が難しい時でもあるが、ここの小若連は自分たちの
  努めとして協力している。

  獅子が上がってほっとして、これから直会が始まる。
  来年もまた、勇壮な獅子舞をしてほしいと願わずには
  いられない。

 

 

 



©Mitsuo Gamou on the Web 2002