白山皇体神社・総宮神社・2002.915.16  その2

                      長井総宮神社由来  

   当社は、平安の昔、坂上田村麻呂将軍が蝦夷地征服の際、日本武尊の御神徳を追尊して白鳥の社
  をここに送検されたのが始まりと伝承されている。
   鎌倉時代以後、長井・伊達・蒲生・上杉と歴代の領主の信仰厚く下長井郷四十四ヶ村の神社をここ
  に合祭し、下長井郷総鎮守の社として総宮の社号を定めたものと伝えられる。当地の旧村名宮村は
  この社に由来するもので特に、「宮の明神参り」は江戸時代に最高の賑わいを呈したものであったし
  いう。
   現在の御本殿は、名君上杉鷹山公ゆかりの菅材を下賜せられ、郷民のすべてが浄財を寄進して
  建立されものである。御宝物に木造男神像・木造観音立像外慈仏・鬼面・古鏡・獅子頭など貴重な
  文化財を伝えている。

   参考文献・中央地区文化振興会・中央史談会

 

 

   総宮の獅子舞は、午後3時小雨降る中開始された。この日を楽しみに練習をして来た子供たちも
  雨合羽を着ての参加である。

   大町の商店街では、黒獅子街道大町 の企画が行なわれ、商店街上げて黒獅子を迎えた。
  ムサシ屋店舗内には大町で所有している黒獅子を展示、その他多くの貴重な資料を展示し来る人の
  目を楽しませた。
 

   さて、今年もおしっ様と参拝者は一体となって、獅子舞は行なわれました。獅子舞は全国に広く
  分布しているが、ムカデ獅子は、オキタマ北部に集中している。総宮は、長井の黒獅子の発祥地
  である。神殿の舞がいよいよ終わり、獅子はゆっくりと庭に下りていく。
 

  獅子が舞う町おしっ様展は10日から17日まで開かれ多数の市民が訪れた。商店街手作りの
  「田楽提灯」60基と迎え火で総宮神社のおしっ様を迎える。前時代に戻った様な幽玄な風情だ。

 

   ご神体が神社から出る瞬間、参拝者・獅子連は頭を伏せて拍手で迎える。獅子は、神社に詰め
  掛けた多くの信者に御信心をする。頭を下げて頭に獅子をいただく。  

  

   今年の獅子舞も、総宮で終わった。小出の白山も子供たちが熱心に通ってきて、3日もあれば
  笛を覚えてしまうという。伝統文化芸能の伝承も女性の力が強い。


©Mitsuo Gamou on the Web 2002