緑さくら《御衣黄》
白鷹町西高玉地区、金田聖夫さん宅には樹齢およそ20年くらいの緑の花びらをつけるさくらが
咲き始めた。御衣黄というさくらである。
さてこのさくら、いわれを調べてみると、島根県三刀屋町は古くからさくらの名所、昭和33年ごろから観光の
名所として数百本のソメイヨシノが植栽されたとき、その中に3本の御衣黄が混入しており、一緒に植えられ たようです。
当時は、変色した八重さくらが咲き始めたと思われていたようですが、昭和50年ころから
「世にも珍しい緑のさくら、御衣黄」として、町内在住の稲村正信氏によって接木による増殖が開発され
現在三刀屋町内には200本程度の御衣黄が植えられている。
花は、淡黄緑で花弁に緑の絞りがあり、開花が進むにつれて花弁の中心に虹色の縦線がハッキリと
現れ、さわやかで気品のある色合いが貴族の衣装を思わせる事から、御衣黄の名があります。
毎年、4月下旬の開花から、三刀屋川堤防や三刀屋城跡公園に多くの見物きゃくが訪れ、
700本のソメイヨシノに続く2度目の花見が出来るのです。
金田さんは、初めての孫(男子)が生まれたとき、このさくらを手に入れ植えたと言う事です。今ではさくら
回廊のコースにもなっていて、訪れた人々の深い感嘆の声が聞こえてきます。
(資料は三刀屋町資料より)