400系 「さよなら つばさ18号」編


平成22年4月18日

今日でいよいよ、400系も最後。乗りに行くことにした。

やはり最終日は新庄から東京まで、通しで乗らなければならない。まずは新庄を目指す。

山形線(クハ718−5008)天童7:26→新庄8:23

久しぶりに乗った山形線だが、1時間弱、結構楽しかった。そして、早くもつばさ18号に向けてカメラをセッティングしている人が結構いた。



前回の「ありがとう18号編」で紹介したsakuramboの件。やはり駅は「n」。一駅過ぎてすみません。



新庄駅はこの人だかり。山形新幹線が乗り入れた時(平成11年12月4日)も来たが、それ以上の人だと思った。



moter manでも話題になった、「よくきてけっだじゅー」。



いよいよ400系の入線。ホームがざわめき出す。

ヘッドライトが、



厳かにテールライトに。



表示板にも感謝の言葉が。



全文紹介すると、

「さよなら400系」つばさ18号は、全席指定席で運転します。停車駅は、大石田・村山・さくらんぼ東根・天童・山形・かみのやま温泉・赤湯・高畠・米沢・福島・郡山・大宮・上野・東京に停車致します。18年間ご利用いただきましてありがとうございました。

 

出発式。



はさみが入り、



テープカット。



L3は今日が最後。



お手製のさよなら幕を用意する人も。



新庄らしく、太鼓で出発を見送る。



ホームで配っていた記念品。新庄らしく、くじらもち



車内販売のアナウンスですぐに言われたことは、席で待つこと。そして、予約できないこと。「動画撮影サインもお受けできません。」と慎重な姿勢。前回は上野まで車販が来なかったのに。でも、今日はさすがに売り子さんの人数を増やしている様子。

まずはコーンポタージュアイス260円。新庄を出てすぐに売りに来たところをみると、やや人気がないのか。ちなみに、この列車の車内販売は数名による手売りで、ワゴンは使われなかった。すれ違いができないもんな。



今日のバウチャー券は誤植がない。



今回の記念品。ちなみに5月末現在、ヤフオクで8000円で取引されている。



もちろんキーホルダー付きだが、議論を呼びそうな取引だ。

「さようなら」ではなく、「さよなら」が正しい。



自由席。この角度で見ても、窓が広い。



今日も17号車の指定席。



途中、E3系とすれ違う。「あれ何?」と聞く子供に、お父さんは「新しい400系だよ。」目から鱗が落ちた。

天童で弁当を積み込み。

米沢名物すきやき弁当1300円。下りつばさで運んだのだろうか。



山形新幹線つばさ 限定弁当と魅かれるキャッチフレーズ。



村山からさくらんぼ東根まで乗る人もいて、なかなかだ。

と、山形駅到着。ここではセレモニーが開かれるとのことで、ゆっくりと停車。写真を撮る人々が左右に走り回る。近くのばあちゃんは、「ほら、ほら、ほら、お客(ぎゃぐ)さん見でごらっしゃい!」とやや興奮気味。



今日はなぜか自由席の表示のまま。



花笠音頭を踊る人々を見ながら出発。

上山温泉駅付近でプレートを売りに来たので、購入。車販のアナウンスは何度も行われ、結構うるさい。「デッキでの販売は行っておりません。」等。



裏面。



通路をはさんだ隣の若者が、なんだか落ち着かない。一人で来ているようだが、「車掌さん呼んでくれます?切符の販売状況でえらいことになっていて。」とプチパニック。しかし、すぐに「今日は茂木さん乗ってますか?知り合いなもので。」と立ち直り。

すきやき弁当はひもを引っ張ってあっためるタイプ。周りにやや匂う。さくらんぼチューハイ×2本を飲みながら。



言わずと知れた鳥上坂(とりあげざか)。言わずと知れた、なら振り仮名はいらないか。400系の広い窓を実感できるポイントでもある。



ここで、カリスマ販売員「茂木さん」の登場。



「タッチアンドゴーはいかがですか〜?」



隣の若者は、たまらなくなったらしい。「茂木さん!」と声をかける。「あら〜、ありがとうね〜。」と嬉しそう。何やら買い物をしながら話し込む。茂木さん「しかもよ〜、今日よ〜、力餅でっかいんだじぇ〜。」見てみると、確かにいつもより大きいのを積み込んでいる。さよなら400系特需か。

端まで着いた茂木さんは、そのまま後ろ向きにバックしながら、「みんな〜、タッチアンドゴーは〜!?」と言いながら帰っていく。プロだ。

E3系 夢を乗せて」というやや皮肉なメッセージ付き。



「ありがとうございま〜す!まだ(「また」の方言)来ま〜す!もう来んなって〜!?」とにこやかに16号車へ。

子供の会話「MAXより速いよ!知ってる?MAXってつばさより遅いんだよ。」と、高畠停車。「なんでこんなに遅いの?」

↓何でも、一枚紙をはさむと売れる、、、のか。800円。



車販さん「牛肉弁当の400系、めちゃくちゃきれいな写真ですよ〜。」

下敷き。どうせなら6両編成時代の400系がよかった。



車内は、いろいろなマニアの人がいる。



パソコンを開いて、ネットのGPSでずっと現在位置を確認しているマニアな人。

この「つばさ」。例によって「○○○号」がない。



ずっと車窓にカメラを向けて、ビデオを撮っているマニアな人。

この歩道橋は今日も人がいた。



ドアの窓に三脚ビデオをセットしてどこかに行ってしまったマニアな人。

福島駅到着。



ビデオを撮りながら通路をずっと歩いて行くマニアな人。端まで来るとまた撮りながら戻って行った。

福島駅の垂れ幕。余談だが、どの駅でも垂れ幕を用意していた。見物客が3名だった大石田駅でも。



それぞれが最後の400系を楽しんだ。通路を挟んだ隣の席の若者は、友達とケータイで連絡をとっていて、何度か友達と席を交換していた。新しく来る人もマニアなようで、ラフランスジュースなど、一回買い物をするごとに、毎回領収書をもらっていたのが印象的だった。

指定席。



弁当を持つ車販さんも力が入る。「ハンバーグ弁当、夜10時までもちます!ご昼食はもちろん、ご夕食までもちます!」

そして、郡山。今日も長めの停車。



方向幕。どうしてもサボと呼びたくなるが、「サイドボード」(板)ではないので、方向幕、か。



この辺で牛肉どまんなかを一つ開ける。ジョニ黒ダブル700円を飲みながら。



つまようじにも「御」の字をつけて、丁寧に。



食べていると、孫を連れたばあちゃんの声が。「○ちゃん、おしっこ行く?そろそろ東京だから、遊べなくなるよ。そろそろ東京だよ。」幼稚園くらいと思われる、その子「でも、まだ大宮と上野に止まっていないよ?」孫の方がよく知っているおばあちゃん「速いからすぐだよ。。。」

大宮でさえ、この人だかり。



埼京線のホームにまで熱心な人が。ここは与野本町だが、中浦和など主要な駅にはすべてカメラを持つ人がいた。



車販さんもいよいよラストスパート。「つばさ号の思い出に、ご家族へのお土産に、米沢牛はらくっち弁当はいかがでしょうか。乗れなかったお客様が大勢いる中で、乗れたお客さまだけが買えるお弁当でございます。」名人芸!

いよいよ東京駅。今日は21番線に到着。



22番線にもたくさんのファン。何時から並んでいるんだろう。



E3系こまちとのコラボも今日が最後。



みなさんが降りた後の17号車。



すごい騒ぎ。車販がホームに降り、売れ残ったプレートに群がって買っているファンもいた。



プラカードを持っている人も。そういえば、大宮の鉄道博物館の屋上に、「400系 おつかれさま」と書かれた大きな横断幕を持っている人もいた。



今日の18号のグリーン車には15万円出して乗っている人もいる。指定券発売開始日にヤフオクを見ていたら、1枚のチケットが15万円で落札されていた。

それだけ思い入れがあるのだろうか。

400系も最後の見納め。。。





今日は、ここから、大学時代の恩師のお宅を訪問させていただく予定。

東海道本線(モハE230−1503)東京12:03→品川12:12

ミスチョイス。蒲田で乗り換えなのに、東海道線に乗ってしまった。。。

京浜東北線(クハE233−1073)品川12:17→蒲田12:27

そして、東急の池上線へ。

東急池上線(7601)蒲田12:41→千鳥町12:51



池上線は、蒲田と五反田を行ったり来たりの往復している。



この路線案内が、普段見ている感覚と逆なので、慣れないとちょっと大変。この表で言うと、右端が元町・中華街で、左下が渋谷。



蒲田からしばらくは、ゆったりとした線路が伸びている。



恩師を伺い、ちょっと遅い昼食をいただく。



手作りサンドイッチ、とってもとってもおいしかった。



食後のお菓子までいただいてしまった。



この場をお借りいたしまして、大変お世話になりました。

東急池上線(7681)千鳥町17:23→蒲田17:33



京浜東北線(モハE233−1276)蒲田17:37→有楽町17:56

本当は東京まで行こうと思ったが、気分転換に有楽町。ここからなら歩いても近いし。

そして、これまで恐ろしくてずっと入れなかった立ち飲み屋さんへ。



この酒場は無人。いつも美味しそうにお酒を楽しむ人々がいるのだが、入る勇気がなかった。



この店唯一の?つまみ。おでん缶。



歩いて東京駅まで行く。

今日の帰りのつまみ発見。



今日も129号で。天童駅に車があることと、明日仕事のため。まじめだ。あと、この129号は新庄行きの最終で、米沢→山形間はノンストップでストレスがない。その間の駅には最終の131号が一つ一つ止まって客扱いして、住み分けている。



山形新幹線つばさ129号(E328−2008 L68編成)東京19:20→天童22:12

横のロゴは一緒。



サボはかなり見やすい。



プレミアムワイン500円を購入し、記念弁当をさっそく開ける。



もうちょっと美味しそうでもいいのだが。第一印象は、「レンジアップ(和製英語)できたらいいのに。」豚肉の脂が浮いてるんでした。



ワインも美味しかった。



トイレ。



久しぶりに400系以外に乗ったが、こうしてみると、確かに表示が大きくて見やすい。これで400系のように時計があればよかったのだが。



生ビール500円とのしくん300円が旅の友。朝売れ残った下敷きも、今日一日は車販に積み込んでいるようだった。



さよなら400系。