山形支部標準マウスはお情けで全国大会の予選を通過できたので、これで計画終了。
日本システムデザイン社のマウス用新型ボードを搭載した2006年型マウスは、迷路の上に置いただけで終わった。モータも廻ることは無かった。
ステアリング無しのマウスでは、ロータリーエンコーダ1個とジャイロという組み合わせでは、真っ直ぐ走らせることが非常に困難だという意見に、心が萎えてしまったのだ。
で、2006年型マウスを解体して、2007年型マウスとして再生することにした。
それと、探査の速度を上げるため、試験用に、ステッピングモータのマウスを1台造ることにした。
新プロジェクト、『Operation Reproducte of Pride』、発動。
左の写真は、SLA7052を搭載した基板。私の作品にしてはかなり小型。なかなか景色も良いじゃんか。
特に考慮したのは、電解コンデンサの大きさ。パーツ屋さんの棚から、耐圧50V以上で、なるべく小型で容量の大きいコンデンサを選んで購入してきた。パーツ屋さん、すいませんでした。
電流検出抵抗は、0.2オーム、4Wだったかな、これもなるべく大電力が流せて、小型のものを購入してきた。重ね重ね、ご迷惑をおかけしました。
いつもは、ドライバをマウス後部に縦に並べる。これは、私の最も好きな近代の戦闘機、F111の垂直安定板を真似たもの。性能が悪いんだから、好みのスタイルでなにが悪い、という開き直りのデザインなわけだ。
それと、前方にはセンサ関係が搭載されるので、車体後部にドライブICを積んで重量のアンバランスを解消したいという意味も有るのだが。
2007年型マウスは、小型、低重心を重点に設計したので、前後の重量のアンバランスには気が付きませんっでした、って、をい。
右の写真は、発光回路。パーツをきっちり詰め込んで、基板中央にスペースを作り出し、アナログ回路用の三端子レギュレータを組み込んだ。
三端子レギュレータは放熱が心配だが、アナログ用の電源なので、それ程大きな電流は必要ないだろう、多分。
放熱のことは考えず、縦に取り付けてしまった、所謂、手抜き工事。
中央、上部のICソケットには、トランジスタをドライブするための74AC14が入る。
発光ダイオードは、廉価で高性能のTLN105を6個搭載してある。
左の写真は、受光回路、NORIKO’93の回路をパクッテ使わせていただいています、心より感謝いたします。
自分で設計した回路を使いたかったが、なんか自信が無い。加えて我設計ながら無駄が多く、評価に耐えられない回路なので、きっぱり諦めた。
全て猿真似というのもなんなので、OPアンプだけは好みで、東芝のTA75358CSというシングルラインのICを使った。あたしゃ、SIPのICが好みなのだ。
ここいらへんは、性能ではなく好みを優先させよう。
受光回路は、発光回路よりもパーツを詰め込むのは楽だった。この基板も、基板中央にスペースを作り出し、デジタル回路用の三端子レギュレータを組み込んである。
放熱の問題を解決するために、サンハヤトの放熱シールで、三端子レギュレータを基板に貼り付けた。つまり、スルホールの基板を放熱板にしたわけだ、はたして、結果やいかに。
少し心配なのだが・・・・・・
右の写真は、とりあえず組み終わったマウス。みてのとうり、電源スイッチは無い。これは、スペースが無かったということと、スイッチが高価だし電源のコネクタをスイッチと兼用させても問題は無かったという経験則からこうした。
もっとも、最初に電源を繋ぐときは流石に恐ろしいものが有るが。
秋月電子のH8ボードがマザーボードの中央ではなく、やや左に偏って搭載されている。これはデジタル系のために、1Aまで流せる大きめの三端レギュレータを取りつけるスペースを確保するためにこうなった。
ちなみに、アナログ系は、秋月電子のH8ボードに搭載されている三端レギュレータを取り外して付けるという経済的な設計になっている。
左の写真は、秋月電子のH8ボードを取り外して、マザーボードが見えるようにしたもの。
後部中央の二つのコンデンサは7033への電流供給回路の入り口に取りつけたもの。こいつも全く個人的な好みで2個取りつけてみた。
車体左側のアナログ系三端レギュレータの上部にあるプッシュスイッチはリセットスイッチ。
車体下部のプッシュスイッチはスタートスイッチ。その横がロータリーディップスイッチ。プルアップ抵抗内蔵のポートに接続してあるが、とりあえず5ピン4素子の集合抵抗でプルアップしてある。
車体前方の8個のLEDは走行モードやアナログデータなどを表示するため。その横の4個のLEDは、基本的には壁の有無を表示するためのもの。圧電ブザーを取りつけないマウスのばあいは、スラロームに入るタイミングの確認などには、非常に有効なアイテムだ。