左の写真は、原型を2分割した写真
目止めも終わったので、原型を分割した。結合したまま目止めをしたので、上手く分割できるかちょっと心配だったが、そこそこ上手く分割できた。
後部の曲面が少し気になるところ。
右の写真は、分割の終わった右側面
ま、そこそこ潜水艇の雰囲気はでていると思うのだが。
潜水艇と潜水艦はどこが違うのか???。個人的見解だが、人間を殺傷するための武器を搭載しているのが潜水艦で、搭載していないのが潜水艇と定義したいところ。ま、どうでも良いことだけど。
それなりの答を用意しておかないと、質問されたとき困るからね。
潜水艇らしくなってきた、原型はさ。
左の写真は分割した原型を前から写したもの
特に書くことは無い、ご覧のとうり。ただ、操縦席の形が気に入らない、とりあえずこのまま成型してから、操縦席だけを別に作って組みつけることにする。
フリーハンドで整形したので、綺麗な球体の一部になっていない、ここいらは潜水艇の顔なので、可能な限りそれらしく作りたいもんだ。
中華料理用のオタマに剥離剤を塗ってFRP加工することにする。
右の写真は、ガラスマットを貼るために造った治具
製作途中の画像が入ったフロッピーに猫の画像を写し込んでしまったので、全く画像が残っていない。
ま、自分のメモのつもりで造っているホームページなので良いことにする。
しかし、わざわざ私のホームページを観に来てくれた心の広い人にたいして、それではあまりに酷いだろうと反省して、作業を順を追って記録することにした。
とりあえず治具を造った。FRPを積層すると硬化するまで時間がかかる、2時間以上もかかるらしい。その間、あたしが手に持っているわけにはいかない、いかに暇人でもだ。
で、造ったのがこれ。説明するまでもないだろう、クギの剣山にスタイロホームを刺すだけのこと。簡単な治具だが重宝している。
作業手順をシュミレーションすると、事前に治具も造れるわけだ。あたしも少しは進化しているのだよ。
初期の計画では、石膏でメス型を造り、内側にFRPを積層する予定だった。しかし、どう考えても、2分割した原型を、さらに2分割、計4分割しなければ、原型をメス型から抜くことができないということが判った。
もちろん、私のスキルでは、という条件がつくのだが。
そこで、原型の上に、直接FRPを積層するという工法を採用することにし、1個しか作らないので積層が終わったら原型は壊して取り出すことにした。
離型しやすく、しかも工程がなるべく少なくなるように分割するというのは、なかなか考えさせられるパズルだ。
左の写真は、ガラスマットを一枚貼ったところ
原型の素材、スタイロホームは一般整形用の不飽和ポリエステルで溶解されてしまうとの指導をいただいたので、発泡スチロール用の樹脂を下塗りする。
この樹脂は下塗り用のために灰色に着色されているので使い勝手は良いのだが、粘度が高く、刷毛ではなかなか上手く塗れなかった。
というか、全く斑もいいところだった。そこで、1度塗ったら水砥ぎをして面をだし、ポリパテで修正を行なった。スタイロホームの地がでるまで削ると、パテでスタイロホームが溶解されてしまうので、慎重に削る。
パテでの修正が終わったら、もう一度スチロール用樹脂を塗って水砥ぎをする。スチロ−ル用樹脂で完全に原型を覆わないと、ポリエステル樹脂に原型が溶解されてしまうので、くれぐれも塗り残しの無いようにする。
これで、原型は完成となる。
右の写真は、ガラスマットを一枚貼ったところを前方から写した
積層が終わったら原型は壊して取り出すとはいえ、離型処理はしなければならない。
まずは、固形の離型ワックス、形状は車のワックスにそっくりだが、を塗る。これは、FRPが原型とくっついてしまうのを防ぐためだが、細い穴や紙ヤスリの傷などを消すためという目的もある。
塗り方は、スポンジなどにワックスを付けて、円を描くようにまんべんなく塗る。塗り終わったら、すぐに綺麗なウエスで拭いてワックスを落とす。
この作業を最低でも5回、できれば8回くらい繰り返す。
続いて、P.V.Aを塗る。名前が難しいが、ようするに薄い膜を原型の表面に作ってくれる。従って、一方方向に、1回だけ塗る。重ね塗りをしても、前回の膜が破壊されるので無駄らしい。
それと、色が斑になるようでは塗りすぎ。塗り残しが無いように、ほんのり色が着いたか着かないかくらいでも充分とのこと。
私のばあいは、塗りすぎてしまったらしい。画像を観てもらえば一目瞭然、FRPの中の原型が青く見える部分がPVAを塗り過ぎた部分。
これで、やっとこFRPの積層に入れるのだ、疲れた。