04_7 タイトル


石膏1


 右の写真は、石膏を流すための囲いが終わったところ

 原型の凹んだところをポリパテ「もりもり君」で修正後、水洗いし、乾燥してから薄手の、幅広両面テープでプラ板に貼りつけた。
 御隣の車屋さんからベアリンググリスを少し貰ってきて、原型に塗りつけて、離型剤の代わりにした。ヘラで原型の表面に擦り込むように塗りつけ、余分なグリスを綺麗なウエスで拭き取る。これで離型処理は終わり。
 御菓子の箱を切って原型を囲むように、両面テープでプラ板に貼りつける。コーナーは荷造り用のテープを内側から貼りつけて、囲いが石膏の重みで壊れるのを防ぐ。このテープは、紙の隙間から石膏が漏れ出ないようにする役目も兼ねている。
 コーナーは両面テープが無いので、外側に油土を塗り込んで目止めし、石膏が漏れ出てこないようにする。



石膏2


 左の写真は、石膏を流し込んだところ

 石膏を流し込んだら、紙の囲いが変形した、輪ゴムかなんかで、外側から押えるべきだったか。もっと大きなものを石膏で型取りするときは要注意。

 最初に300ccの計量カップに水を入れて、囲いの中に流し込む。残った水の量を減算すると、型に流し込む石膏の量が判る。
 石膏の量の70%くらいが水の量。計量カップで水を測って古いボールに入れる、リッチな人は新しいボールに入れても良い。
 後は、石膏の使い方に書いてあるとうりに石膏を水に加えてゆく、適当で良いみたい。少しずつ、攪拌しながら石膏を入れて、ホイップクリームくらいの粘度になるまで、石膏の粉を入れる。 刷毛で手早く、丁寧に攪拌し、中の空気を抜く。

 原型に石膏が密着するように、刷毛で石膏を原型に塗りつける。あとは、残った石膏をゆっくり、一ヵ所から流し込む、空気が入らないように注意しながら。
 水平なところで作業をするんだった、ちょっと失敗。

 あとは、石膏が硬化するまで2時間くらい一休み。



メス型


 右の写真は、完成したメス型

 落とすと終わりなので、慎重に紙の囲いを剥がし、裏返してプラ板からメス型を取り外す。プラ板には石膏は着かないし、外側は紙なのでメス型にくっ付いていてもなんの問題も無い。
 ただ、変形してるのが好みじゃないので、ヤスリで削って形を整えた。およそ無意味な作業、落としてメス型を壊すリスクを考えるとやらない方が良いかも。

 裏側には、両面テープの隙間から石膏が流れ込んでいるので、厚手の板に60番の木工用サンドペーパーを貼り付けたもので研磨し、原型の底と一致させる。
 アセトンで原型を溶解する予定だったが、ドライバーを原型に刺し込んで中央部のスタイロホームを少しづつ掻き出して原型を抜き取った。
 スタイロホームが少し変形するのが良かったのか、ベアリンググリスの離型剤が良かったのか、すんなりと原型を抜き取ることができた。
 メス型の内面は非常に綺麗だ、満足のできるできだと思う。

 少し湿っぽいので、絶対に落ちて壊れる心配の無いところに置いて、一休み。




セイルFRP1


 左の写真は、FRPを積層したセイル

 松村化成さんの解説には、最初に使うときには離型ワックスを7〜8回塗り込めと書いてあったので、10回塗り込んだ。
 お次は、P.V.Aをスポンジに付けて塗り込む、なんか上手くいかない、斑になる。松村化成さんに聞いたところ、塗り過ぎだとのこと。
 P.V.Aは、眼に見えないくらいでも良いのだそうだ、難しい。

 最初に、ガラスマットやガラスクロスの不規則な折り目を消してくれる(らしい)サーフェスマットを貼った。続いて、コーナーの強度が下がらないようにガラスクロスを1枚積層。
 最後に、厚さを稼ぐために、ガラスマットを2枚積層して終了。これで、艦体の底面と同じ枚数を積層したことになる。強度は充分だと思う。
 サーフェスマットは非常に薄いため、強度の計算には入れられないので注意。

 使ったポリエステル樹脂は約75cc、硬化剤は約0.5%(0.3cc)。ちょっと多いと思ったが、どうせ次の潜水艦を造るまでには、賞味期限が過ぎてしまう。
 塗布している最中に樹脂が足りなくなってしまえば、えらいことになる。足りないだけならまだ良いが、ゲル化が始まったら悲劇だ。不足した樹脂を造る前に、刷毛とカップを洗浄しなければならなくなる。
 明日の朝までに硬化するように、少なめに硬化剤を入れたが、2時間くらいで硬化が始まった。

 気温が高くなってくると、硬化時間が予想よりも短くなる、注意が必要。



セイルFRP2


 右の写真は、メス型から外れたセイル

 石膏のメス型を壊さないとセイルが取り出せないかと思っていたが、なんと力を入れて動かしたらスポッとセイルが抜けてきた。
 やったね、自分で驚いている。

 ただ、残念ながら空気が入っていて、少し凹凸が有る。もう少し経験を積まないと上手にはできないみたいだ。アマチャーがすぐにプロのレベルになれる程、世の中あまくは無いわな。

 やはり、P.V.Aは、塗り過ぎみたい、なかなか難しい。というか、なかなか楽しい作業だ、新しい世界が見えてくるみたいな気がする。

 明日まで養生して、完全硬化を待つ、今夜はこれまで。



研磨の終わったセイル


 左の写真は、ペーパー研磨の終わったセイル

 とりあえず空気抜きの孔を2個空けた。ここいらは「しんかい6500」とは全く違っているが、完全スケールを造っているわけでは無い。自分で満足できればそれで良い。
 だから「しんかい6500MoDoKi」なのだ。

 これから先は、やることは同じ。余分な部分をディスクサンダーで切断、ついでに高さも設計した高さに揃える。アセトンで洗浄してから、空気が入って樹脂が廻っていない部分にポリパテを塗る。
 せっせとサンドペーパーで研磨して、平らにならす。1回では凹んだ部分が埋めきれなかったので、アセトンで洗浄、脱脂をしてから2回パテを付けた。
 パテが完全に硬化するまでセイルの取り付く部分の艦体に孔を空ける。余裕をみて孔の位置を決める。この孔から艦体の中の空気を抜く予定。
 メインスイッチも取り付けられたら格好が良くなるのだが。

 脱脂して、ポリサーフェスコートを塗る。あいも変わらず塗り方が下手なので、これも研磨、洗浄・脱脂をし、2回重ね塗りをする。
 ポリサーフェスコートは、硬化しても研磨し易いのが助かる。

 またもや、せっせとサンドペーパーで研磨して、綺麗になったのが写真のセイル。余分なポリエステル樹脂を内側に塗ったので、かなり重くなった。
 飛行機じゃないんだから良いだろさ。






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