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簡易型LCD裏カバーの製作

last up date:2005/12/03

1.はじめに

 LCDパネルを2台入手したが、1台目には背面のカバーが付いていたが、
2台目の時はカバー付きのものが無かった。

 取り扱いが楽なよう1台目と同様にRGB変換基板とともに、一体化
したかった。
 最初はパネルをそっくりケースに収める方法を考えた。
 LCD部に窓を開けた一回り大きなケースに付けるのがスマートに
できるのだが、大きさがますます大きくなる。
 格好は良くないが、パネルのケースをそのまま利用し裏カバーをつける形が
もっとも小さくできる。

 そこでいろいろ検討した結果、以下に示す裏カバーを製作した。


2.材料

 安価に済ます為100円ショップで入手した厚手(2mm位)の
A4サイズ用プラスチック製クリップボードをカットして使用することにした。

・あまりヤワな物だと、変形によりRGB変換基板とLCD基板が
ショートする恐れがある。・・・その場合は間に絶縁物を入れた
ほうが良い

・車内で使用する場合は耐熱性が不足するかも?その場合は
アルミ板などを使用したほうが良い


3.加工方法

3−1.クリップボードの切り出し

 クリップボードを図1のように加工する。
 図には寸法が入っていないが、LCDパネルがW=168mm,H=105mm,クリップボードの
横幅がW=226mmであった事から、RGB変換基板が入る厚さであるということも
考慮し、W=170,H=105,D=28(mm)として加工を行った。
 なお、D寸法はクリップボードのサイズによる制約あるので、実測した上で
加工する。

 また各寸法は、厳密には曲げ加工時の伸びの考慮したほうがきれいに仕上がる
であろう。

 簡易形のため辺を固定する「耳」は特に設けていない
(後でLアングルを接着orアルミテープで固定?するつもりで製作。)

3−2.曲げ加工

 曲げる位置(図の点線位置)に溝を切り、テーブルの端などを利用し折り曲げる。
(折り曲げ用のヒーターがある場合はそれを使用して曲げたほうが
丈夫にできる)

3−3.穴あけ位置の検討

 LCDパネルに固定用する穴の位置を決定する。
 LCD本体とはタッピングビスにより取り付けるが、特にパネル下側に
あるケーブルを痛めないよう、ケーブルを避けた位置にする。
 またねじ込んだ時にLCDパネル本体に当たらないよう、取りつけ時の
ねじの長さに注意が必要である。


 またカバーには、以下の取り付け穴を開ける事になるが、使い勝手を
考えて位置を検討する。

・RGB変換基板
・電源基板(三端子レギュレータ)
・音量調整VR(必要ならコントラスト調整VR)
・入力コネクタ
・スピーカ
・電源スイッチ
・他

 音量調整,コネクタ,スイッチ等の取り付け位置は、好みやパネルの
取りつけ方法などを考慮して決定する。
 ・裏側をフラットにする場合(設置場所の奥行きに制約がある場合等)は
  側面が良い。
 ・側面をララットにする場合(設置する場所の横幅に制約がある場合等)は
  カバー裏面に取り付ける。
  (底面はケーブルがある為適さない。前面はパネルの部品があり事実上
  無理。)

 なおスイッチ,コネクタ類の取り付け位置は、カバー側が良いか、LCD
パネルのケース側が良いかも考える。ただ、カバー側に付けるにしても、
カバーの厚みがあまり無いので、LCDパネル側ケースへの追加工が必要な
場合がある。

 RGB変換基板は基板についている電源コネクタが側面に出るようにするのが
良い。
 私は、RGB変換基板(組立済み)をLCDパネル正面から見て左側端に
寄せて取り付け、電源ジャックが側面に出るようなレイアウトにした。

 三端子レギュレータは放熱の為アルミ板に取り付けてからカバーに取り付け
たほうが良い(共締めにすると、熱によるカバーの変形でねじが緩み、
放熱性が悪化する可能性がある。)


4.組み立て

 カバー等への加工が終わったら、各部品を取り付け、配線を接続して
完成となる。

 カバー下側のみLCDパネルのケースにねじ止めし、その状態で配線を行い、
最後にカバーを本来の位置に取り付けるのが良いであろう。

図2に組み立てのイメージを示す。


5.結果

 強度が心配だったが、組み立ててみると意外に丈夫であった。
 まだ辺の部分の固定をしっかりしていないので、いずれしっかりした
形に仕上げようと思う。


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