そごで自動車側からの視認性を高めた「門型」(Gate Type)の新しいタイプの踏切が登場しました。
#78 南館踏切(山形市内,右側の白っぽい建物は山形電車区の車両基地)
#40 糠ノ目踏切(高畠町内) 夜の糠ノ目踏切
このタイプの踏切は、踏切警報機,非常ボタン,照明設備,案内表示等が門部に取り付けられています。
門型踏切の非常ボタン
このタイプは#7笹木野踏切(福島市内 笹木野駅構内福島方)にもあります。
また上記タイプを簡略化したタイプがあります。
#57 第三羽州街道踏切(南陽市内)
特殊発光信号機 支障検知装置の設置案内板 検知装置用機器収納箱
なお赤湯駅構内#51長井街道踏切は光電管方式となっていますが、冬季は積雪の為に誤報が
多いらしいです。
支障があった場合に列車側より踏切名が分かるよう、踏切番号および名称を表示した標識が新設
されました。これは他線区で使用されていた物と同型のようです。(右側)
道路側から見ると踏切幅のゲート部に踏切名とキロ程が明記されています。
(これは改軌前からあったものなので、他線区も同様でしょう。)
踏切番号標識 #64 高松踏切銘板
速度制限(解除)標の例
最高125km/hという標識がありました。
白の標識(左から2番めの上2つ)は該当する車両の最高速度で通過可である事を
示すものと思われます。
左から3番めの標識はポイントの通過速度の制限標識です。
一番右は「速度制限解除標」と呼ぶらしく、その名の通り速度制限の解除であり、
次の速度制限標までの間、各車両に許容された最高速度(400系で130km/h,
719系で110km/hで走行可能となるようです。
高畠駅構内にあったもの 関根駅構内にあったもの
関根駅構内の写真の中央上部にあるのは積雪計ではないかと思います。
置賜駅の基地局のアンテナ 羽前中山駅の基地局のアンテナ
(←米沢方 高畠方→) (←上ノ山方 中川方→)
なお列車無線に関する詳細は別ページにて紹介します。
左は「電車バージョン」ですが、右は「蒸機バージョン」です。
(撮影場所:#43 中瀬踏切)
あれ?ここ新幹線走るんだよな!?
また踏切にはこんな表示も・・・
(撮影場所:#24 松原踏切)
山形線は交流電化区間で、400系という新幹線車両を走らせますが、
その電圧は既存在来線と同じ2万ボルトです。本来の新幹線区間は
2万5千ボルトである為5千ボルトの違いがありますが、車両側で
対処するようになっています。
米沢変電所
各変電所の受け持ち区間は下記のようになっています。
峠・・・福島−関根 米沢・・米沢−高畠 中川・・赤湯−かみのやま温泉 羽前千歳・・茂吉記念館前−山形(鳥越(信)まで) 変電所毎のき電区間 (奥羽本線(福島−秋田間)列車運行図表 平成4年3月14日改正 参照)
また各変電所のある所もき電区分がなされています。
き電区分所
また新幹線区間と山形線内の架線電圧が異なる為に、福島駅の新幹線ホームから
の高架を降りてきた所に、長さの長いデッドセクションが設けられています。
列車に乗ってデットセクションを通過すると、空調が止まる(400系)とか、
トイレの所にあるランプが点灯する(719系5000番台)等の現象があるので、
注意しているとよく解ります。特に新幹線−在来間のデッドセクションは停電する
区間が長いので、400系に乗ってこの区間を通過すると「ひゅぅぅぅ」と空調が
止まり、「ぐぉん」と空調が入る独特な音が顕著に聞こえます。
デッドセクションの架線の様子
デッドセクションを力行(ノッチを入れた状態で走行する事)で通過すると
架線とパンタの間で放電が発生し機器を傷める為に、ノッチをオフして通過する
必要があります。この為に列車側からき電区分点である事がわかるように
下記のような標識が設置されています。
デッドセクションの標識(右側にある白地に赤斜線の標識)
吸上変圧器(米沢−置賜間)
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'97/02/15改訂
'98/01/17改訂(「速度制限解除標」写真,踏切標識,き電設備追加等)