「つばさ」用の新車、L53編成が落成しました。 2005年7月12日から13日にかけて、逗子の工場から仙台の陸前山王へ 甲種回送され、さらに仙台臨海鉄道線に入り、仙台港駅に到着。 ここで「タイヤ」に履き換え、トレーラーに牽かれて道路の上を 走って仙台車両センターに向かいました。 タイヤのついた台車に載せ換える作業、そして陸送の作業は 到着した日から2両づつ4日間に分けて行われ、全ての作業が7月17日未明に 無事完了したようです。 私はこのうち、16日未明と17日未明の陸送の様子を追っかけましたが、 このページでは主に17日未明に行われた11号車の陸送の様子を中心に紹介します。 なおコンパクトデジ(FineFix1700Z)の暗い画像を無理矢理補正している 関係で画質良くありませんがあしからず。 (last up date 2005年7月18日)
先導するトラック。 実はこの前に黄色の回転灯を点けたライトバンがいるのですが、 撮り忘れました。
何が書かれているかアップするとこんな感じ。 到着後判ったのですが、実は「幕」に書かれています。
最後尾のトラック。電飾が目立ちます。(信号で停車時に撮影) 2車線にまたがっての陸送なので、「にんじん」(トラック左側の 赤い棒)を持った係員が、後続車の追い抜きを阻止しながら進みます。
某交差点にて信号待ち。
上記と同じポイントで、16日未明の12,13号車の陸走分
交差点をぐるっと曲ります。
曲がっている途中
車両センター近くの交差点にて。あと一息で到着。 (曲るのに時間かかるので、すでに信号変わってしまってます。)
曲がっている途中
車両センターの敷地に入ります。
無事到着。
タイヤがついたあたりはこんな感じでした。
ちなみにトレーラー側は、トレーラーに結ぶ棒が伸びています。
他の車両が、すでに台車を着けて待ってます。 (解りにくいですが、右側に今回運ばれた車両があります。)
今回運ばれた車両と、すでに到着している車両が並んでます。 実際に本線を走る姿を見るのが楽しみです。
台車を載せたトレーラーが到着。(トレーラーの写真は撮り忘れ。) こっそり荷台の中を覗かせて頂きました。
フル規格の新幹線車両は、台船に載せられて船便で仙台港に運ばれ、そこから 「車両基地」こと仙台車両センターまで道路を陸送する形が取られており、 「つばさ」の車両も始めのうちはこのような形が取られていました。 その後、在来線サイズの「新在車両」の一部については、狭軌用の仮の台車を 履いた上で、普通の線路上を貨物扱いで回送(甲種回送)され、岩切駅に到着後 そこで台車を履き替えてそのまま仙台車両センター(当時は「新幹線総合車両所」)に 運ばれました。 (「こまち」の一部,E3系「つばさ」,そしてeast-i) 今回はなぜか岩切での台車履き替えをせず、仙台港に回送後このような陸送する 形態を取ったようです。 最近では「こまち」用の車両は、仙台車両センターではなく、秋田に甲種回送 されるようですが、その関係があるのかも知れません。が、正確なところその理由や 背景は良くわかりません。
仙台港からの陸送は、東北・上越新幹線開業前から、いままで何度も くり広げられたシーンなのでしょうけど、実際にこの目で見たのは今回が 初めてです。 理屈では判っていても、やはり道路を運ばれる姿を実際に見ると不思議です。 最後に・・・ 陸送にあたられた日本通運の皆様、道路等の周辺警備に当たられた警備会社の 皆さん、大変お疲れ様でした。
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