04_3 タイトル


潜水艇・正面


 右の写真は、離型した艦体正面の画像

 中華料理のオタマをメス型にして造った操縦室はなかなか良い、雰囲気がより潜水艇らしくなったみたいだ。
 ただ、取りつけが大変だったけどね。

 いよいよ積層のための準備に入った。前もって、松村化成さんに必要な資材の量を概算で算出してもらい、代金引き換えで送ってもらっておいた。
 『いずれも最小単位の量で足りると思います。』とのことで、以下が今回購入した資材。

 発泡スチロール用ノンスチレン樹脂    1s
 一般成形用樹脂            1s
 ガラスマット#450           2u (2枚重ねで約1.6mm)
 サーフェスマット            2u
 硬化剤                50cc
 離型剤PVA              100cc
 離型剤WAX               1缶
 ポリパテ               1Kg
 ポリサーフェスコート         1s
 アセトン               1L  
 ガラスマット#450は、2枚重ねで約1.6mmの厚さになる(と書いてある)。2枚積層した結果は約1.9mm、誤差の範囲だろう。不足して追加注文すると、また運賃がかかるので、ちょっと多めに2u購入したが充分過ぎる量だった、ガラスマットには賞味期限が無いので、えがんべさ。
 仕上がりの面の荒さは別にして、ペーパー研磨をした感覚では薄いとか、強度が足りないとは感じられなかった。メカ室内は1気圧、1.5m潜水するとして、1.5気圧、差分の0.5気圧がメカ室の外壁にかかるわけだが、変形するかな。
 実験あるのみか。

 他に購入したものは、防塵マスク、ポリエチレン製の300cc計量カップ5個、耐熱ガラスの計量カップも有ったが落として壊せばえらいことになるので、ポリにした。塗装用の刷毛3本、パテへらを大中小の3種類。ガラス繊維の切断専用に、ちょっと高価なセラミックはさみ。
 用意したものは、ピンセット、樹脂を攪拌する棒、使用済みのアセトンを入れる空缶、ウエス、新聞紙。

 皮膚の弱い人はビニール手袋、必要な資材はこんなところか。



潜水艇・斜め前


 左の写真は、操縦席を斜め前からみた写真

 操縦席を斜め前からみると、映画のシーンみたいな感じがする、LEDなんかを盛大にくっつけて雰囲気をだし、暇があったらアームもどきもくっつける、と日記には書いておくか。
 観測窓も考えとかないと。

 ここから先の作業は、生活エリアでは絶対に行ってはならない。
 臭気の問題は時間が解決するが、ガラス繊維を部屋に捲き散らかしてしまったら、最悪、部屋に済めなくなる可能性が無いわけではないのだ。
 特にアレルギー性の皮膚炎や喘息の症状がある人がガラス繊維に触れたり、吸い込んだりすると大変なことになる。
 ともかく注意、慎重な上にも慎重に作業することをお奨めする。

 ガラスを積層するまえに、ガラスマットを必要な大きさに切断する。艦体の上に置いて、余分な部分を切断、これはかなり重要な作業だ。
 ガラスクロスと違って、ガラスマットは厚さをかせげるが、樹脂が染み込まないところは柔らかくならない。従って、せっかく樹脂を塗った部分が引っ張られてしまい、原型からマットが浮いてしまうのだ。
 結果的に、中に空気が入ったり、形が変形したりすることになる。あとでパテで修正しなければならなくなり、泣きをみることになる。手抜きした報いは自分に降りかかってくる。
 原型にきっちり合わせ、余分なところは極力切断する。

 次に、カーブがきつかったり、3次元曲面になっているところには大胆に、こんなに切れ目を入れて大丈夫だろうかと心配になるくらい切れ目を入れる。
 マットを積層する部分に置いて、大きなシワができずに原型にしっくり密着することを確認する。これもマットが浮くのを防ぐための重要な前処理。
 後で知ったことだが、マットが入り難いかったり尖ったりしている部分はガラスクロスを先に1層くらい積層してから、ポリパテを充填し、マットが浮かないよう整形してから積層するという方法があるそうだ。

 ここまでで、マットの前処理は終わり。



潜水艇・側面1


 右の写真は、メカハッチを艦体から切り離した写真。

 メカ室のハッチは、下塗りが終わってから切断する予定だったが、操縦席を造り直したために手順が狂ってしまった。裏側からFRPを貼りつけて操縦席を固定する以外に、固定方法が見つからなかったのだ。
 大きく空いた穴を塞ぎ、面出しする作業は大変だった。

 いよいよ積層に入るわけだが、まずは空気の流れが良く、埃の入らない部屋、特に女房や子供の居るところからはなるべく離れたスペースを確保する。

 硬化剤を樹脂に混合してからは時間との戦いになる。まずは必要な道具を使いやすいように並べることから始める。
 計量カップ、樹脂、硬化剤、促進剤、スポイト、樹脂を攪拌する棒、ピンセット、刷毛、が積層するのに必要な道具。これらを作業場からちょっと離れたところに置く。
 洗浄用のアセトンのキャップをすぐに外せるようにして、ウエス、洗浄容器と一緒に置く。もっとも、塗装用の刷毛を毎回使い捨てにできるリッチな人はこの限りではない。
 すぐに見つかるところに、ハサミを置く。

 新聞紙の上に原型を置く。樹脂を塗った原型を最低でも4時間くらいは動かさずに放置できる場所を確保し、余分な樹脂が垂れるので、そこにも新聞紙を敷いておく。
 これにて準備完了。



潜水艇・側面2


 左の写真はテキストが続くと面白くないので載せた画像

 いよいよ硬化剤を樹脂に混合するわけだが、注意しなければならないことがある。
 通常の成型用に使う不飽和ポリエステル樹脂は、松村化成さんの使い方の解説に書いてある割合で硬化剤や促進剤を混入してはならないということである。
 松村さんの奨める割合は、プロの技術者が積層するときの硬化剤の割合だ。混合してから30分くらいでゲル化が始まり、2時間くらいで硬化する。
 私のような作業手順も知らないような初心者には、30分という作業時間はあまりにも短い。
 そこで、松村化成さんの解説書に書いてある混合比の半分くらいの割合から試験することをお奨めする。硬化剤が少なくても樹脂が硬化しないということは無いのだ。
 完全硬化まで時間がかかるだけなのだということを理解しておいてほしい。

 発泡スチロール用ノンスチレン樹脂のばあいは、促進剤を入れないと硬化時間が長くなり過ぎ、硬化不良を起こすことが有るので、忘れずに入れること。
 松村化成さんの注意書きには、混合後、20〜40分以内にゲル化が始まるようにしないと、硬化不良をおこすと書いてある。冬など、気温の低い時期は、より一層の注意が必要。
 ともかく、加速装置のスイッチを入れて、手早く作業を終わす以外にない。

 さもないと、「計量カップと刷毛」などという名前のオブジェを造ることになる。

 いやぁ〜、前振りが長かった、いよいよ硬化剤を樹脂に混合する。



潜水艇・後部


 右の写真は、潜水艇の後部の画像。やはりずれてるわね、号泣

 左上に少し写っている巻紙は、あの「海底軍艦・轟天号」の青図をコピーしたもの。青図はヤフオクで落札した、6000円まで札を入れておいたが、3000円で落札できたのは幸運以外のなにものでもない。
 次回作は、海底軍艦と行きたいもんだが、どうだろか。

 積層する面積にもよるので一概には言えないが、とりあえず100ccくらいの樹脂を計量カップに入れる。ポリエステル樹脂は湿気を嫌うらしいので、すぐに蓋をする。
 スポイトに硬化剤を0.3〜0.5ccくらい吸い込む、これがなかなか面倒臭い。空気を吸い込んでしまい、正確に吸い込めないのだ。慣れるしかないだろう。
 樹脂の上に垂らして、棒で混合する。ここで面倒がって刷毛で混合するのは止めた方が良い、硬化剤が刷毛に吸い込まれてしまい均等に混合できなくなる。
 混合が終わると、硬化剤の赤い色が消える。なかなか使い勝手が良い。

 硬化剤の量を減らして、硬化時間を長くしてあるとはいえ、時間との戦いに変わりは無い。手早く、塗り残しが無いように、原型のマットを積層する部分に樹脂だけを塗る。
 次に、マットを原型に被せ、上から樹脂を塗る。このときは、ラッカーを塗るという感じではなく、刷毛に含ませた樹脂をマットに置いていくような感じで樹脂をマットに含ませる。
 刷毛は原型の面に直角に、樹脂を含んだ刷毛でマットを上から原型に押しつけて行くようにする。あまり刷毛を横に動かすと、マットの位置がずれてしまうので注意が必要。

 マットが浮いているところや、空気が入っているところは、同じように刷毛を上から押しつけて直していく。ピンセットでマットの位置を直したり、シワができているところにはハサミで切れ目を入れる。
 ともかく、原型からマットが浮いていたり、空気が入っている部分が無いようにチェックする。

 これで完了、あとは新聞紙の上に置いて硬化するのを待つだけ。



轟天号


 左の写真は、「海底軍艦・轟天号」の青図。

 海底軍艦の青図はなかなか素晴らしい、艦体の断面図が載っているので、試作にはもってこいの資料だ。ただ、コピーすると黒地に白で線がでる、なんか違和感を感じた。
 そこで、コピー屋さんに頼んで反転してもらった。海底軍艦のドリルがあたしの好みじゃ。

 ここで一休みというわけには行かない、そろそろポリエステル樹脂のゲル化が始まる。カップの中の樹脂が、なんとなく粘っこくなってきたり、樹脂の中にゼリー状のものができていたらゲル化が始まったしるし。
 すぐに残った樹脂を廃棄し、刷毛の樹脂をウエスで拭いて、すぐにアセトンで洗う。これは凄く忙しい、ゲル化が始まったらすぐに洗浄を始めないと、「計量カップと刷毛」という名のオブジェができあがる。
 しつこいようだが、計量カップと塗装用の刷毛とを毎回使い捨てにできるリッチな人はこの限りではありません。

 ここで一服、作業終了。ゆっくり煙草でも吸おうっと。



潜水艇・後部


 右の写真は、2番目に試作したスクリュー、少しそれらしい形になってるみたい。

 FRPばかりでは厭きるので、気分転換にスクリューも造ってみた。どうせ自作する、早いか遅いかの違いだけだしね。
 スクリューの造り方は、A GALLERY OF BOAT MODELINGの管理人さんから御指導をいただいた。
 スケールボートへの造詣と情熱はとても真似ができない、凄い人がいるもんだ。

 硬化剤の量にもよるが、一晩置いても樹脂が完全に硬化していないことがある。そのときは慌てずに暖かい部屋に移動させるか、ドライヤーで熱風を送ると硬化する。ただ、あまり身体に良くないガスが発生する(らしい)し、臭いが酷いので、換気には注意。
 ドライヤーで強制的に暖めると反応が早くなり、間違い無く完全に硬化する。

 硬化したら、2枚目の積層の準備にはいる。まず、空気硬化型の樹脂を使ったばあいは、表面にパラフィンが浮き出ている(と、書物には書いてあった)ので、軽くサンドペーパーで研磨する。
 さもないと、2枚目のガラスが硬化した後で浮いてくるらしい。いずれによマットを積層したばあいは、表面が荒れているのでペーパーをかけることは必要なのだが。
 硬くなったガラス繊維で手を切るので注意して研磨する。

 研磨した粉を水で洗い落として、準備良し。いよいよ2枚目の積層開始となる。





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