04_6 タイトル


下地・パテサフ2


 右の写真は、2回パテを塗った艦体

 あまりに塗膜の厚さが不均一だったので、60番の木工用サンドペーパーで研磨し、そこそこに面出しをする。サンドペーパーの目が粗いので 傷跡が残るが、大きな凸部は消えた。

 まずは脱脂、パラフィンを除去しないと、またパテがはじかれてしまう。おなじ失敗を2度する奴は馬鹿、3度も繰り返す奴は猿以下だ。異論は有るだろうが、あたしゃ猿よりは賢いつもり。
 新しいアセトンを新しい刷毛に含ませて、艦体とメカハッチを洗浄した。アセトンをたっぷり含ませた刷毛で、ごしごしこする。アセトンがえらく臭いので、くらくらしたが、そこそこ手早く終わす。なかなか面倒。
 この作業は臭気が酷いので、家の中では止めた方が良いかも。

 最初の実験では、サンドペーパーの傷跡や小さな凹みは消えたが、塗った樹脂がたれてくるという問題が発生した。そこで、ポリエステル樹脂とポリパテの割合を目分量で1対3くらいに変更してみた。
 ホイップクリームよりもやや粘度が高くなった。感じとしては、ポリパテを薄めるような感覚で、計量カップに入れたポリパテにポリエステル樹脂を混合していく。
 硬化剤の割合は、前回とおなじで混合液との容積比で、0.5%くらいの割合。
 ここも、手早く、よくかき混ぜる。

 艦体に塗ってみたが、前回ほどは塗った樹脂がたれていない。ただ、粘度が高くなった分、均一に艦体に塗布されていない。刷毛塗りの限界なのか、私が下手なのか、ま、私が下手なのは自覚しているが。
 塗膜の厚いところをサンドペーパーで研磨して、もう一度塗るしかないだろう。

 研磨し易いのが助かる、久々のヒットかな。



下地・パテサフ2


 左の写真は、メカハッチ、パテが弾かれている部分が無くなった

 ケチらずに、新しいアセトンを使って洗浄、脱脂したのが良かったのか、パテがはじかれている部分は殆ど無い、良かった。
 メカハッチも艦体とおなじく、塗膜の厚さが均一では無い。なかなか難しいものがある。


 模型は動いてなんぼだが、動かしている時間よりも飾っている時間が遥かに長い。ならば、そこそこに美しくなければならないというのが、私の基本的なスタンス。
 3m以上離れて見てください、なんてのは嫌だ。



ポリサーフェスコート


 右の写真は、ポリサーフェスコートを塗った艦体

 大きな凹みも少なくなってきたので、いよいよポリサーフェスコートを塗ることにした。ポリエステル樹脂とポリパテを混合したものを塗布しなさいとはFRP加工の解説には無い。実験した結果、ポリサーフェスコートは発泡スチロール用樹脂と同じく粘度が高く、硬化した後は発泡スチロール用樹脂よりも研磨しやすかった。白い粉がサンドペーパーからさらさらこぼれるくらい削れた。
 ただ、やはり塗り難い、刷毛の跡が残り、厚さが均一にならなかった。おまけに、艦体の表面が荒れているので、これでは削れ過ぎて面出しがやり難いと考えて、少し硬いパテを塗り、ある程度面出しをしてから、最終仕上げにポリサーフェスコートを塗ることにした。
 手順は同じ、粘度が高く、やはり塗り難い。

 仕事が終わってすぐ、倉庫の中でポリサーフェスコートを塗布した直後の艦体を撮影したが、画像の色が赤くなった。デジカメもなかなか難しい。で、撮り直しした。
 実験したときは気がつかなかったが、硬化すると少し痩せるみたいだ。べたべたと厚く塗ったところも、それ程酷くは目立たない。だが、やはり樹脂が垂れるし、塗膜の厚さが一定ではない、難しい。
 気温が高いためか、3時間くらいで硬化した。硬化剤の割合も、これまた難しい。

 研磨してもう一度ポリサーフェスコートを塗ったら、サフェーサーを吹く。




搭乗口1


 左の写真は、慌てて造った搭乗口

 800番の耐水ペーパーで研磨した艦体は、かなり綺麗になった。艦体の面は、大きな揺らぎもなく、まあ、そこそこ満足のできる生地完成。
 研磨の終わった艦体を撮影するために外にだしていてふと気がついた、あはは、搭乗口(セイル)を造るのを忘れてた。
 艦体にサフェーサーを吹く作業は中止。

 スタイロホームの残材で慌てて造る、それほど大きなパーツでもないので、30分くらいで原型が完成した。
 40番の布ペーパーで研磨して形を整えてから、100番の木工用ペーパーで仕上げた。削り粉を水で洗い流し、スタイロホームが完全に乾いてから、スチロール用樹脂を刷毛塗りする。

 ノンスチレン樹脂に促進剤を入れて良くかきまぜる、その後硬化剤を入れる。混合後、20〜40分以内にゲル化が始まるので、手早く作業を終わすこと。
  

 松村化成さんの取り扱い説明書によれば、発泡スチロール用ノンスチレン樹脂は促進剤だけでも硬化は進行するそうだ。
 だが、促進剤を入れずに硬化剤だけを入れても硬化しない、多分、失敗した経験が有るのだ。硬化促進剤を入れ忘れたことに気づいたとき、ヒートガンで10分以上熱風を送り続けてみたが、ゲル化は始まらなかった。
 結局、塗った樹脂をウエスで拭き取る結果となった。発泡スチロール用ノンスチレン樹脂を使うときは、硬化促進剤の混入は絶対に忘れてはいけない。
  

 どうにか終わった、あとは硬化するのを待つだけ。

 塗布した直後に室内で撮影したので、濡れたような艶がある。色はもう少し明るい。

 これを書いてる間にゲル化が始まった、もう少し硬化までの時間が欲しい。



搭乗口2


 右の写真は、ペーパー研磨の終わったセイル

 60番の木工用サンドペーパーで研磨し、800番の耐水ペーパーで研磨したセイル。そこそこ綺麗になったが、失敗が2ヶ所あった。
 一ヵ所凹んだ部分がある、ノンスチレン樹脂の塗り残しだろうか、ちょっと疑問。もう一ヵ所は面が荒れている、硬化不良だろか、原因不明。
 まだまだ経験を積まないといけない。

 研磨が終わり、研磨粉を水洗いし、乾燥させた後に室内で撮影した。濡れたような艶がなくなった、あたりまえというか、残念。

 練習のため、石膏でメス型を作ってFRPを積層してみることにする。



WTC1
WTC2


 左の写真は、艦体とセイル

 メス型を造る作業の前に最後のチェック、セイルと艦体のバランスを見るために、艦体の上にセイルを仮置きしてみた。
 それほどバランスが悪いようには見えない、あたりまえか。

 自分でFRPを積層したのも初めての経験だが、石膏で原型のメス型を作ってFRPを積層するのも初めての経験。模型の世界も奥が深い。

 原型の周囲に石膏を流し、石膏が硬化したらアセトンで原型を溶解することにした。原型の高さが30mmしかないし、製品は1個しか造らないので、原型を保存する必要も無い。
 無理に離型して石膏のメス型を壊したら目もあてられない、こんな方法も悪くはないだろう、きっと。

 まずは石膏を塗る準備。






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