右の写真は、白いラッカーを塗装した艦体とメカハッチ
サフェーサーが完全に乾くまでの間に、山形のホームセンターに塗料を買いに行く。運良く、安売りのスプレーラッカーが有ったので、大量に購入してきた。驚きの価格、定価の5割引きだった、ラッキー。
ほんとはウレタン系の塗料を塗りたいんだが、一斗缶で購入する元気は無い。たぶん、死ぬまで使っても使い切れないだろう。
吹き付けたプラサフで梨の肌のようになっている艦体とメカハッチを、1200番の耐水ペーパーで軽く研ぎ出す。つるつるの肌になる、よかよか。
水で洗浄、完全に乾燥したら、プレソルベントを使ってしっかり脱脂する。特に艦体とセイルの接合部分などは指が入り難いので念入りにウエスで拭く。
教科書どうりに淡い色から塗って行く、艦体の色は白なので都合が良い。写真は白いラッカーを2回塗装した艦体とメカハッチ
2回目の塗装をした直後の画像、えらく艶があって美しいが、ま、デジカメの画像は実力以上に綺麗に写るんだけどね。
安売りのラッカーだが、なかなか良い、文句無し。
ラッカーには問題が多いわなぁ〜
左の写真は、製作中の垂直安定板
ラッカーが完全に乾くまで待つ間に、垂直安定板を製作することにした。プラ板を折り曲げて造ることにし、原寸の図面を書いた。要領はペーパークラフトの図面を描くときの感覚。
実験しながら製作を進めるので、失敗する可能性も有る。次回も同じ失敗をしないためにも、記録に残しておくことは意味が有る。
失敗したくないけどさ。
前縁側にダンゴの串を瞬間接着剤で接着、これは補強と前縁に丸みを付けるため。後縁側はクランプで押えて瞬間接着剤で固定、外れないようにセロハンテープで押えておく。
焼き鳥の串の先に瞬間接着剤を付けて、もう一度内側から接着しておいた。
いろいろ考えたが、中にガラスクロスとマットをさらっと詰めて、樹脂を流し込むことにした。持ち運びを考えて垂直安定板を取り外すことができるように、内側に3mの孔を空けたアルミ棒を埋め込んだ。
アルミ棒には、空回り防止に中央部にアバウトに窪みを造ってある。
ポリエステル樹脂が硬化するときの熱でプラ板が変形しないかちょっと心配だ。
右の写真は、見事に失敗した垂直安定板
ポリエステル樹脂が硬化するときの熱でプラ板が変形しないか心配だった。悪い予感ってのは、あたるんもんだぜぃ。
凄い熱だった、手で持てないくらい熱くなった。これではプラ板が変形しないわけがない、で、ものの見事に失敗したのだ。
ディスクサンダーで変形したプラ板を研磨して落としたが、外形がかなり歪んでいる。サンダーで削って、パテで修正できるか否か、これからやってみることにした。
今夜中に垂直安定板を生地完成までもっていきたい。
左の写真は、パテだらけの垂直安定板、なんか気に入らない
最初に、ディスクサンダーで研磨し、外形の歪みをとり、ポリパテで修正した。なんか気に入らないが、我慢して次の工程にすすんだ。
パテが厚くなり過ぎたので、ガラスクロスを1枚、パテの割れ止めと強度アップのために積層したが、こいつは難しい作業だった。
正確に書けば、見事に失敗した。
垂直安定板は平べったいので、海苔巻を作るみたいに1枚のクロスをくるっと巻いて貼りつけた、大失敗だった。
縁の部分が密着しない、それを修正するとクロスが動いて隙間があく。下端の取り付け孔だけで保持したため、垂直安定板が動いて作業が困難だった。
加えて、硬化するまで縦に置いていたためか、垂直な面に塗布した樹脂が垂れてきて、樹脂が抜けてしまうという困ったことが起きてしまった。
この方法は私の技術では無理があると判断して、クロスを剥がした。
2回目は、片面づつ貼ってみた。ところが、クロスの弾力が樹脂の粘度を上回ったためか、折り返しの部分が起きて、剥がれて来る。
おまけに、縁の部分はあいも変わらず密着しない、困った。急な角度で曲がる部分にクロスを貼るばあいは、なるべく薄いクロスを貼る方が良いのかもしれない。
諦めて、そのまま硬化させた。
ディスクサンダーでクロスを研磨して剥がし、仕切り直し。
なかなか難しいもんだ。
右の写真は、上手くいったみたいな気がする垂直安定板
3回目はなんとしても成功させたいので、いろいろ工夫した。まずは、貼るガラスクロスを薄いものに取り替えた。
遥か昔、RCヘリのボデーの修理用に購入しておいたもので、手持ちが有ったのは幸運だった。
片面づつクロスを貼ることとし、水平安定板を安定させるため油土の上に横に置くことにした。水平に置くことにより、高い垂直な面がなくなり塗布した樹脂が垂れてきて樹脂が抜けてしまうという失敗の防止も兼ねることができた。
予想どうり、クロスの弾力が弱く、居り返しの部分が起きてクロスが剥がれることは無くなった。加えて、刷毛でガラスが引っ張られても動き難いので、樹脂を塗りやすくなった。
垂直安定板をラップで包んで、脱脂した安定板に油土が直接接触しないようにしてから、安定板に油土を押しつけてメス型を造る。
ここで悩んだ、もし、ラップがポリエステル樹脂に犯されないなら、安定板だけを取り出してガラスを積層し、樹脂を塗布してから台の上に置けば良い。
実験してみたが、ラップはポリエステル樹脂に犯されないように見える、だが不安なので止める。確認実験を後日する。
2〜3ヶ所、ガラスが浮いているところが有る、油土の上に置くときにずれて少し動いたためだ。それ以外は概ね良好。ラップを剥離剤がわりに使えればスタートアップ時間が短縮できる。
小物の樹脂積層の技術としては悪くはないと思われる、採用決定。
積層する対象物によって、ガラスの厚さも変えなければならない。あたり前と言えばあたりまえだが、なかなか気がつかないもんだ。
修正、研磨して下地造りに入る。少し重いわね。
左の写真は、研磨、修正が終わった垂直安定板
ガラスの目を消すために、ポリサーフェスコートを塗布するかと考えたが、小さい部品だし、面倒臭いのでポリパテを全面に塗ってガラスの目を消した。
100番、400番と研磨して、これで生地完成。
今回は手抜きをせずにポリエステル樹脂を1回塗ってサンドペーパーの目を消し、800番で研磨してからサフェーサーを吹いてみよう。
最も目立つところだし、それなりに綺麗にしたいもんだ。
あは、1ヶ所抜けてた。艦体のカーブに合わせて、取り付け部分にRを付けなければならなかった。
プラ板を貼りつけてパテを盛るか、少し隙間があくがこのまま行くか。きっちりするには、垂直安定板の取り付け位置と取り付け方法も決めなければならない。
垂直安定板の軸が回転するので、取り付け部分は真鍮メタルにするかMCナイロンにするかも決めなければならない。
水の中で動くので、錆びる心配の無いMCナイロンを使いたいのだが、どんなもんだろか。
右の写真は、サフェーサーを吹き終わった垂直安定板
手抜きをせずに、サフェーサーを吹く前にポリエステル樹脂を塗った。ただ、今日は暖かかったためか、ゲル化するのが予想よりも早く、樹脂を塗っている間にゲル化が始まってしまった。
焦って塗ったためか、塗膜の厚さが均一にならなかった。そこで、400番で厚さを均一にしてから、800番のサンドペーパーをかけた。
ビンゴ、100番のペーパーの目は完全に消えている、なかなか良い。下地のなめらかさが全く違う。
手順どうりに、洗浄・脱脂して、サフェーサーを吹いた。
今回は、画像左側のサフェーサーを吹いてみた。トラックの営業の人が板金担当の人から貰ってきてくれたもの、セールスとは仲良くしとくもんだ。トラック買わなきゃなんないかなぁ〜。
ユニコン『ノンサン プラサフ975』のグレー、品番11425。缶の一番下に、石原薬品(株)と書いてあるので、この会社がメーカーだと思う。
使った感じでは、レベル商会のプラサフとそれほど変わりはない。ただ、少し塗膜が薄いような気がする。それと、少しグレーが濃いようにも感じるが、ま、好みだろう。
入手のしやすさを考えれば、知り合いの板金屋さんから購入してもらえるレベル商会のプラサフを選択しようと思う。ついでにプレソルベントも購入してもらえるし。
選択肢は広く、窓口は少ない方が良い。
垂直安定板の下地完了、塗装の準備に入る。
左の写真は、黄色に塗装したセイルと垂直安定板
垂直安定板のサフェーサーが完全に乾いたので、艦体をマスクして、黄色のラッカーを塗った。ホームセンターで安売りしてたスプレーラッカーなので文句は言えないが、黄色の色相が少し違ってた。
もう少し赤に近い、燈色がほんとの色みたいだが、ラッカーを買ってきて、自分で色を作る元気はもう無い。RC機をやってたのは、20年以上も前のことなのだ、あたしも老いたのよ。
ちょっと残念だが、ま、いいかぁ〜
今夜一晩養生して、明日の朝、マスクを剥いでみよう。マスキングテープの端はきっちり押えたつもりだが、隙間が開いていれば黄色のラッカーが滲んでいて、えらいことになってるだろうな、きっと
ほんとは、マスキングしたなら、クリアを1〜2回塗ってから色を乗せる方が良いんだけど、手抜きしてしまった。
手抜きは駄目よ、というのは判っているんだけど、つい、、、、、、、
明日の朝は、楽しみだけど、ちょっと怖いわね。
明日の日曜日は、メカボックスの設計かな。