安物スピーカの比較(その3)

 パッシブスピーカ編

 アンプの内蔵されていないスピーカだけの物について


3−4−1.TS・190


    パッケージ外観                 本体と付属ケーブル

 口径70mmのスピーカで購入価格は680円。定価は4000円と書いてある。

 メーカーはパッケージの印刷によると、アンプ付きのTS・250と同じ、
TOKYO MARK Co.,Ltdである。

 使用されているスピーカはインピーダンス8Ωで最大入力2Wの
非防磁型である。

 音質は口径がある分低音が出るが、少々こもりがちである。
(SP−680等よりやや悪い)

 プラグは3.5φステレオ・ミニプラグでストレートタイプである。
(金メッキではない。)
 ケーブル長は1.1mである。なおユニット間についてはケーブルを
割けばケーブルのある分だけ広げられるタイプで、ケーブルを割いて
しまった後だったので購入直後どうなっていたかは定かでない。

 内部についてはハンダ付けは比較的きれいだった。
 写真は次のMBC−7の項で説明する。



3−4−2.MBC−7


    パッケージ外観                 本体と付属ケーブル

 口径70mmのスピーカで、筐体の形状はTS・190と全く同じで、
同じ金型を使ったのではないかと思われる程である。どちらかがコピーで
どちらかがオリジナルなのであろう。
(音質やら言って、こちらが本物か?)

 購入価格は580円。(定価は不明。580円のラベルの下には1480円の
ラベルが貼ってあった。)
 メーカーはパッケージの印刷によると、ベレックスオーディオ(株)である。

 使用されているスピーカはインピーダンス8Ωで最大入力2Wで
パッケージに書いてある通り防磁型であり、パソコンの外部スピーカに
使用しても問題ない。

 音質は同じ筐体形状でありながらTS・190よりずっとまとまりのある
音がする。今回の実験で使用した全てのスピーカを比較した場合、ジャンクで
購入したスピーカに次ぐ音であった。

 プラグは3.5φステレオ・ミニプラグでストレートタイプである。
(金メッキではない。)
 ケーブル長は1mで、ユニット間は40cmであるが、TS・190同様に
ケーブルを割けばケーブルのある分だけ広げられるタイプである。

 内部を見てもTS・190と同じ構造である事がわかるが、
筐体の色と使用しているスピーカが異なる。筐体の内部を見ると、
金型を管理する為の刻印が打ってあるのがわかる。TS・190は
刻印による文字ではなく、穴によるドット形式で数字が打ってあり、
対照的であった。

 またMBC−7にはスピーカを埃から保護する為にスピーカの前に
布が貼ってあった。


     内部の様子(左がMBC−7,右がTS・190)



3−4−3.ESP・333


    パッケージ外観                 本体と付属ケーブル

 口径50mmのスピーカである。

 購入価格は280円。(パッケージに印刷したある定価は2200円)
 メーカーはパッケージの印刷によると、ベレックスオーディオ(株)である。

 プラグは3.5φステレオ・ミニプラグでストレートタイプである。
(当然金メッキ等なし。)
 ケーブル長は1.1mである。なおユニット間についてはケーブルを
割けばケーブルのある分だけ広げられるタイプである。

 音質だが、今回の実験で上位を示したMBC−7と同じメーカーの
スピーカとは思えない程悪い。
 口径の割りに高音が全然出ていないようだし、とにかくこもって
いて、まるで遠距離電話を通した音のようだ。
 スピーカ径はアンプ付のTS・250と同じようなのだが、
なぜこれほどの差が出るのかわからない。筐体の形状のせいか?

 しかも、最も小型なAMS−320/AMS−250よりも劣り、
音楽用途には使いたくないスピーカであった。


 内部の写真は取り忘れたので別途。


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