LIVE REPORT 2003


土岐英史(As Ss)深井克則(P)Duo 2003.12.4 米沢:三條かの記念館

 土岐さんが山形で吹く、生音が聴けるというので期待して出かける。土岐さんといえばチキンシャックとか山下達郎のバックとかのセクシーな音色を思い浮かべる。大好きな藤陵さんのお師匠さんというイメージも・・・。ピアノとのデュオならジャズだろう、生音が堪能できるはずと期待が膨らむ。始めて訪れる会場は普段は剣道場の多目的ホール、緑のカーペットが敷かれとても剣道場には見えなかった。会場内をうろうろしているとブルーノートのママさんが声をかけてくださり最前列に座らせてもらう。
 ファーストセット、ピアノソロの1曲目が終わると土岐さん登場、「季節にぴったりの曲」というMCでサマータイムから始まった。循環の曲など4曲のスタンダードナンバーが続く。音色、リズムのバリエーション、8分音符のノリ、ビブラート・・・期待通りの気持ちよさ。プロの方特有の鉤型に表れる口の周りの筋肉、音量に合わせたマイクのオンオフの仕方そんなところを見せてもらうのも楽しい。ポリリズミックなやり取りでデュオ演奏に絶妙な色合いをつけるところが「プロだなー」という感じ。アルペジオを一気に駆け上って下降する早いパッセージが印象的でデイブリーブマンのそれを思い浮かべたりした。機械的なコンディミフレーズ、4度跳びのようなフレーズ等も歌になっているところがさすがで、音色とタイム感覚の大切さを再確認する思い。質の高い演奏を生で聴くことができて満足だった。
 セカンドセット、ユービーソー等の良く知られたナンバーと深井さんの関西系絶妙MCでやや固めの客をほぐし会場を盛り上げる。「光っていないサックスが泣きます」のMCで始まったインナセンチメンタルムードで最高潮、私もよくやる曲なので特に集中して聴かせて貰った。この曲の途中、場内で何かのアラームがけたたましく鳴ったのが非常に残念、それでも集中力を切らさずに演奏しきっていた。最後のブルースナンバーでは地元アルト奏者の横澤徹さんが土岐さんのサックスを受け取って飛び入り演奏、サンボーンばりの泣きのサックスで盛り上げた。この日初めて音を聴かせて貰ったが山形にもこんな素晴らしい人がいることがうれしい。アンコールでやっと期待していたソプラノを披露、もう少しソプラノが聴かせてもらえたらな〜と思いながらも満足して会場を後にした。(2003.12.14)


ERIC ALEXANDER ALL STARS 2003.10.24 山形テルサ

 CDは3枚聴いただけだが、人気のテナー奏者が山形に来るというので、忙しい職場を抜け出した。ライブで聴いた方が絶対良く聞こえるはずと思っていたが、期待以上に楽しませてもらった。メンバーはERIC ALEXANDER(ts) EDDIE HENDERSON(tp) JOE FARNSWORTH(ds) MIKE LEDONNE(org) PETER BERNSTERN(g) 。ERICKはCDのジャケット写真から太目の方かなと思ってたら、かなりの長身でなかなかかっこよい。長身テナーは乾いた音色になるよう感じているが、やはりそんな感じで気に入った。ビルピアースの音色を連想する印象を持った。
 ファーストセット、1曲目、アフロと4を行ったり来たりするジャズメッセンジャーズ風マイナーキーの曲、聴いた覚えがあると思ったらLARRY YOUNGのUNITYの1曲目、ZOLTANだった。2管にオルガンの編成・・・なるほどしゃれた選曲である。トランペットのソロから始まる。EDDIEはHERBIEのDVDでよく見ており本物が聴けてうれしい。さあ、テナーに交代、CDで聴いてたよりも現代的なフレージングに聞こえてうれしくなった。人気テナー奏者の彼も日々のお勉強で進化してるのだろう。その後、シャッフル、ファンクっぽい曲と続いたように記憶している。テナーは非常に良く鳴っている印象を受けたが、オンマイクとオフマイクの音を聞き比べながら、リードは結構薄めなんじゃないかな?などと推測した。それをフルに鳴らすと太い音色となる。グロスマンもそうだった。
 数曲目、出だしがマイナーブルースのような進行の曲、こういう曲はテナーのためにあるようなものでしょうと期待してテナーソロを待つ、オルタネート・フインガリング・ノートやオーバートーンを上手く使ったフレーズ、絶妙にアウトするフレーズなどを交えながら喜ばせてくれた。欲を言えばフラジオの音色にもう少し泣きというか叫びが欲しい。バラードが1曲、ここでは温かみのある懐かしさ感じさせるプレー。6曲ほどのファーストセットは1時間を大分越えていた。クインテット編成でそれぞれが長尺のソロをとるため1曲が長い。ジャズクラブで飲みながら聴けたらよかった。
 セカンドセット、ボサの曲で始まり、ブッ速いオレオとかやっていたが、地域作業で朝早かったのと夕飯食わずに駆けつけたのとで集中力が途切れボーっとして聞いていた。ファーストセットよりもハウワウフレーズを多用してたように記憶している。彼もやや疲れていたのかもしれない。アンコールはワークソング、こんなくさーい曲もなかなかクールなソロで感心させられた。生ERIC ALEXANDER、CDで聴いてたよりも好感を持った。ワンホーン普通のカルテット編成でもう一度聴いてみたい。(2003.10.25)


皆川トオル 2003.8.16 村上市 楽屋

 新発田市出身のテナー奏者、皆川トオルさんの帰省ライブを聴いて来た。新潟〜新発田〜村上と連チャンのライブスケジュールから、一番近い村上市楽屋を選んでみた。都合でセカンドセットから聴かせてもらったが、チャージは半額、良心的なお店である。今回もJAZZ IN 新潟のライブスケジュールにお世話になった。会場でこのサイトを運営しておられるテナー吹きの高橋さんとお会いできたのが嬉しかった。
 メンバーは皆川トオル(ts) 清水貴和子(vo) 佐藤文孝(key) 坂井寛(b) 遠藤幸雄(ds)。フロントの二人を地元のミュージシャンがサポートするセッションらしく、曲の構成を合図し合いながらの進行であったが、二人の楽しいトークでアットホームな感じのライブになっていた。
 演奏曲はレッドシューズ、Aトレイン、イエスタディ、イパネマ、与作、バイバイブラックバード、上を向いて歩こう、・・・、セカンドセットとアンコール含めて8曲、横浜の船上でのお仕事用にアレンジしたという1曲目意外は清水さんの実力派ボーカル大フューチャーであった。素人サックス吹きとしてはできればテナーをじっくり聴ける曲がもう少し欲しかったが、フラジオ音域でのフレーズのつくり方などに注目しながら聴かせていただいた。ファーストセットにインストモノが多かったらしく、間に合わなかったのが残念。皆川さんのHPをのぞいて見ると幅広い活動をしておられる様子、真正面からJAZZやってるところをもう一度聴いてみたい。(2003.8.16)


Dave Stryker & Steve Slagle Quintet 2003.8.2 山形国際ジャズフェスティバルin天童 JAZZ MEETING 2003

 8月2日(土)山形国際ジャズフェスティバルin天童JAZZ MEETING 2003でDave Stryker & Steve Slagle Quintetを聴いてきた。スレイグルのサックスは、マイクスターンといっしょにやってるアルバム「ハイスタンダーズ」で気に入っていたので、今回期待していた。カーラブレイのビッグバンドでの熱い演奏も強い印象に残っている。右の写真は当日のパンフレット。スレイグルのサックスに焦点をあてたレポートを書いてみることにする。

 今年の山形は農作物の生育が心配される涼しい夏であるが、この日は結構暑かった。小2の息子を連れて昼過ぎに自宅を出発、天童に着いた時は、池田さんが五十嵐一生のトラでアルト&ソプラニーノを吹いていた。ソプラニーノを生で聴いたのは初めて、ソプラノとの音色の違いを味わった。自宅から持参した発泡酒が効いてきたところでスティーブスレイグル登場、気分も盛り上がってくる。聞覚えのある、ややざらついた感じのストレートな音色、野外フェスっぽく「イェーイ!」と叫んでいた(笑)。

1曲目 ミディアムテンポのブルース
 いい感じのテーマの後アルトのソロ、4度跳びのようなフレーズから始まった。お手本的なかっこいいフレーズの連続、アルトなのだがテナーのそれっぽく感じる。フラジオはギャーという感じのぐっと来る音色。本場サックス奏者としてのキャリアを感じさせる堂々たる演奏であった。ソロの交代にブリッジが入るのが野外フェスっぽくて?よい。
2曲目 ニューニューヨーク
 ストライカーのMCによるとスレイグルのオリジナルらしい。ミディアムテンポでタンギング&音跳びの練習のようなリズミックなメロディーから始まった。テンポは1曲目と似ていたが、ソロの内容は1曲目よりメカニカルな感じに聞こえた。ギターソロからファンクっぽいリズムになって、ジェームスブラッドウルマー(なつかしい、そういえば最近聞かないなぁ)を思い出したりしながら聴いた。
3曲目 スローでブルージーな曲
 とてもいい感じの曲だった。アブラゼミの鳴き声が気になるような静かな始まり。スレイグルはブルージーで味わい深い演奏、例のフラジオから16分音符でたたみ掛けるフレーズで盛り上げる。トィタタタ、ウィタタタ・・・なんていう感じのフレーズでリズミックに盛り上げるのも使えそう。
4曲目 ローゴーン?(と聞こえた)
 これもスレイグルのオリジナルらしかった。パーカーみたいなアップテンポのバップっぽい曲。難しそうだなーと思ったが、そろそろ飽きてきた息子に話し掛けたりしてよく聞いてなかった(失礼)。
5曲目 バラッド
 「美しい日本の国と皆さんに捧げる新曲・・・」みたいな紹介に聞こえた。ピアノとのデュオで始まってドラムが絡んできたように記憶しているが、テナーに持ち替えたらコルトレーン風に聞こえるんじゃないか?ソプラノに持ち替えたらデイブリーブマンに聞こえるんじゃないか(ドラムがビリーハートだし)?なんて思える素晴らしい演奏だった。こういう感想はスレイグルさんに失礼かと思うがテナー好きの私なのでご勘弁。
6曲目 6/8かなと思ったら4/4の2拍3連でリズム取りが変化していく1発モノ(違ってるかな?)
 スレイグルはソプラノに持ち替え吹きまくり。デイブリーブマンのそれと似た感じで盛り上がる。ドラムはビリーハートだし・・・。聞きほれていて「トイレ」という息子を一人で行かせてしまった。

 全6曲、結構長い時間演奏してくれた。できればアルトとソプラノ半々ぐらいで吹いてくれるとうれしかった。司会の相沢さんのフレーズ、「素晴らしい、やっぱりジャズですねー。」「びっくりしました。」 非常に味のある楽しい言葉で印象に残った。演奏後、スレイグルとストラーカーの二人がサイン入りCDを販売していることを聞いた息子「お父さん、買ってくればー」、迷ったが最近買いすぎなので止めておいた。
 このあと登場した小曽根真「ザ・トリオ」、大変美しい演奏であった。山形にこんなバンドが来てくれるなんて感激。息子と一緒だったこともあって最新アルバムに入ってる「ドラえもんの歌」をやってくれないかと期待していた。「日本のスタンダードです」とアンコールで演ってくれ、満足してこのバンドまでで退散。息子がもう少し大きくなったら最後まで聞くことにしたい。
 会場で販売してたトウモロコシや芋煮は大変美味しかった。帰り道二人で回転寿司寄ったりしてジャズファンとしても親父としても楽しい一日だった。来年はテナーがいるといいな。  (2003.8.7)


植松孝夫 5 2003.7.3 御茶ノ水NARU

 植松孝夫(ts) 石井彰(p) 佐瀬正(b) 吉岡大輔(ds) KAKKO(vo)

 音楽仲間のH氏につき合ってもらって、御茶ノ水駅すぐ前の地下NARUに足を踏み入れる。植松さんのウォームアップから目前で聴くことができた。まず、その音色にぐっと来る。唇の調子がやや良くないのか、「鳴らねえ・・・」とかつぶやきながら唇とリードを気にしていた。
 演奏はスタンダード中心で、ナーディス、スピークロウ、アイ・ソウト・アバウト・ユー、ウォーキン、メイデンボヤージなど、長尺のソロで楽しませてくれた。期待通りのダークな感じの植松さんの音、生で聞けて幸せな気分に浸る。ジョーヘンダーソンに似ている印象を持っていたのであるが、ロリンズの影響を随所に感じた。吹くほどに調子が上がってくる感じで、3セットのスピークロウが最高、時にスティーブグロスマンを思わせる盛り上がりであった。
 ボーカルは音の返りの関係か、やや歌いにくそうであったが、リズムセクションが非常に素晴らしく、楽しませてくれた。メンバーのプロフィールを検索してみたところ、かなりの売れっ子達である様子。
 学生の頃、高円寺のライブハウスに何回か聴きに行った時の植松さんは、メンバーから何度も呼ばれてやっと楽屋から出てきたり、結構やばそうな方(笑)という印象であった。10年ぶりかで聴いた植松さんは、私の拍手ににっこり微笑み返してくれたり、非常に健康そうで気さくな感じであった。サックスの素晴らしさと、目をパチクリするしぐさは変わらない。また生で聴かせていただきたいと思いながら店を後にした。
 初めて入ったお店であるが、雰囲気のよさと充実したライブスケジュールで気に入った。ホームページも良くできている。(2003.7.5)


六本木 PIT INN Special Session 2Days 2003.7.2

 山口真文(Sax) 小野研二(Tp) 河野啓三(Key) 高橋 勲(G) IKUO(B) 長谷川浩二(Ds) 上領 亘(Ds) というメンバー。
 入ってまず、若い女性客ばかりなのに驚いた。小野さんのMCでだんだんなぞが解けていったのであったが、Tスクエアのキーボードアルフィーのドラムス・・・といった若手ミュージシャンを集めたセッションなのであった
 オープニングのカズミバンド風のマイルストーンズ、アンコールのカンタロープといったナンバーもあったが全体にギンギンのファンクっぽいセッション、ギターを中心に若手大フューチャー、ツインドラム、まあ六本木ピットインらしいサウンドで楽しめた。
 目当ての真文さんのサックス、正直、もっと吹いて欲しかったが、バラッドっぽい曲ではリズムセクションの大音量に埋もれることなく、じっくりと味わえた。真文さんらしい、深い音色ときっちりジャストに乗るタイム感覚、はっきりした音の粒立ち、音使いどうこうより、そんなところが印象的であった。研究室の学生に囲まれてカリスマ音楽教授がサックスを吹くといった雰囲気のセッション。ソプラノも吹いてくれて○(喜)。
 ライブ風景、一枚撮ったが、「撮影禁止!」と注意されたので公開は控えておく。
 石森からPIT INまでお付き合い下さった山さん、ありがとうございました。(2003.7.4)


佐藤達哉トリオ 2003.5.30 新潟市 JAZZMaMa

 6時過ぎに職場を出て新潟に向かう。いつもならサックスの音が流れている車内だが、何も聞かずに運転、集中してライブを聴く準備である。達哉さんの生音は約10年ぶりだし、行ってみたかったJAZZMaMaも今夜初めて訪れる。

 大学に入ってサックスをはじめたころ「ジャズ・テナーサックスの技法」佐藤達哉著(写真→)にかなりお世話になった。あの頃、何もわからないまま新宿のPIT INに何度か聴きに行ったこと、Somedayのグロスマンを聴きに言った際、達哉さん山中さんが入ったセッションが面白かったこと・・・(ドラムは吉田さんだった確か)。そんなことを思い出しながら高速に乗り、8時ちょい前に古町に到着した。

 店に入りサックスの隣に座る。「今夜は予約が無いとは入れません。」「えー、そうなんですか。」「特別ライブです。」「それは知ってて来たんですけど・・・。」大ママらしき方とこんな会話をかわしながら6,000円のチケットを買って席を詰める。車なのでジュース、ウーロン茶で過ごす。

 8時をちょっと過ぎるとバンドのメンバーが入ってきた。佐藤達哉さん(ts ss)長谷川泰弘さん(b)吉田正広さん(ds)のトリオ、達哉さんも吉田さんも10年前とそう変わってない見た目。難しいフレージングをするジャズマンは薄くなると聞いているが、そんな様子は無かった。簡単なフレーズもおぼつかない私が薄くなるのはなぜ?(笑)

 ピアノの上に置かれた達也さんの楽器、テナー(アメセルのマーク6ですか? F#キーはないビンテージのようでしたが。)は「COLTRANE/PRESTIGE 7105」の方向に寝かせてある。プロはこの方向に置くようだ。マッピはフィルバローン。(終演後、他の客とのQ&Aで話題になっていた。)ピアノの上に置いちゃいけないらしく、このあと楽器を移動していた。(ご苦労様でした。)

 8:20〜、けっして広いとは言えない店の中、20名弱の客の前でファーストセットが始まった。

演奏曲

●ファーストセット
1 デディケイテッド トゥー ユー
 3拍子でオリジナルらしい。テナーの真下のような席で聞かせていただいたので運指の様子がよく見えた。達也さんのような超難早フレーズを吹く人はキーから指が離れないものと思い込んでいたが、そんなことでもないようだった。つばも飛んでくるほどの近くで拝聴する。やはりライブはいい。
2 ウィーバー オブ ドリームス
3 ネイマ
 ボサでの演奏。スピード感あふれるフレーズの応酬。気持ちよい。
4 ユー ドント ノウ ホアット ラブ イズ
ネイマに続き素晴らしい演奏、クギ付けになって聴く。
5 CTA
 アップテンポの循環の曲、吹きまくり大盛り上がり大会の演奏に、ボブバーグのステッピンの雰囲気を思い起した。

●セカンドセット
6 ベッシーズ ブルース
 コルトレーンの演奏で有名なブルース、ファーストセットからうれしい選曲が続く。高音域の買え指の運びに注目しながら聴いた。達哉さんの手ってけっこうがっちりした感じ。
7 サマータイム
 ここでソプラノに持ち替える。けだるい雰囲気のベールラインでブルージーに始まる。メロディーの最後の音の後半をフラットさせるのはデイブリーブマン風を意識して? テーマの最後のフレーズをブレークする粋なアレンジ。4ビートに乗っかったソプラノソロ、太鼓の2拍3連裏フレーズに絡んだやり取りが無性に気持ちよい。
8 グリーン スリーブス
 これもソプラノ、ボサのリズムで始まる。ベースのペダルに乗って吹きまくる。かっこよすぎ!
9 アイ ウォント トゥー トーク アバウト ユー
 選曲は大コルトレーン大会、吉田さんの趣味なんだろうなと想像する。エンディングで吹きまくりのテナー。6連フレーズがかっこよい。プロとすれば当然なのかもしれないが一瞬に息を吸って延々と吹きまくるのはさすが。タフだ。息を吸い込む時の音がまたかっこよかったりする。
10 ラブ フォー セール
 アフロっぽいリズムでの演奏。ニカスドリーム(だったかな?)のさびメロディーを入れたアレンジ。

●アンコール
11 インプレッションズ
 リクエストしたいと思っていた曲をやってくれた。ミュディアムテンポでブルージーな雰囲気が良かった。

 ライブ終了後、少しだけお話しを伺う。うちでリラックスしているときは、ゲッツやタレンタインを好んで聞くそうである。「日本人で好きなテナーは?」と聞くと、「西条孝之介、峰厚介」、「若手では?」と聞くと「川嶋哲郎」と答えて下さった。「お疲れ様でした。気持ちよかったです。」握手していただき店を後にした。平日の夜出かけるには少し遠かったが来てよかった。(2003.5.31著)


藤井政美(sax) 二野明(p) 2003.5.3 村上市 楽屋

 かなり久しぶりにLiveでサックスを聴く機会に恵まれた。5月3日、二野明(p)氏 藤井政美(sax)氏のデュオ、場所は村上駅前の楽屋というお店。新潟方面のジャズ情報は「ジャズ・イン・新潟」でゲットさせていただいている。このサイトを運営しておられる高橋さんに感謝。

 さて藤井氏のサックスを聞いた感想など・・・。

 夕食を済ませてから一人で家を出て車で約50分、ファーストセットの真中頃に到着、当日2,800円と聞いていたが、遅れた分まけてくれたのか2,500円支払って席に着く、25名ぐらいの客で席は全て埋まっていた。サックスは完全な生音でPA無し。ソプラノ、アルト、テナーと3本持ち替えながらの演奏であったが、スピード感があり、16分音符で吹きまくった後の着地の仕方など考えられた組み立てで好感が持てた。フラジオ音域を使ったフレージングも巧みで、修行の積み重ねに敬意を送りたい。体になじんでる感じから推測して多分アルトが本業なんだろう。

 曲はお二人(二野氏?)の好みらしく、エバンスものが多かった、デュオという編成もあってかバラッドで内から熱く盛り上がる感じがよかった。マイフーリッシュハートはギルゴールドステインの編曲とか。1曲目にジョーヘンの曲をやったらしいが、テナーは彼を思わせる雰囲気があって聞いてみたかった。

 

 藤井氏の楽器、遠目で拝見した感じではテナーはバランスドアクション。音色もそれっぽくて私好み。マウスピースは全てラバーを使っていたが詳しくは不明、近寄って見せてもらいたかったが、他の客に不審に思われるのもなんなのでがまんした。

 3本持ってのツアーは大変だろうな、なんて思いながら撮影させていただいた。こんな風に並べるとかっこいい。

 

 セカンドセットは藤井氏のMCで進行した。東京生まれであるが、現在は広島在住でそちら中心に活動しておられるそうである。二野氏と知り合って年に数回、新潟でも活動しているとか・・・。

 セカンドセットで特に印象に残るのは、マスターの「(客の)知ってる曲をやってくれ。」に答えたというフライミートゥーザムーン(アルト)とゴスペルっぽい曲のソウルフルな感じのテナー、引出しの豊富なサックスに心地よい刺激を得た。演奏が終わって通路で握手をしてすぐ帰宅(妻の顔色も気になって)。練習したいと思わせてくれる演奏であった。

 ネット検索してみると http://www.barth.jp/mingus/players.htm に彼の経歴が少しだけ紹介してあった。


●LIVE REPORT 2004