このページは、「つばさ」用として使用されている車両(編成)の運用を追跡 する事で車両の運用を解析し、運用を予想しようというページです。 「みたまま情報」として寄せられる「つばさ」及び関連車両の運用状況を公開すると共に、 運用の予測に参考になる情報をまとめています。 last up date:2004/06/09===== 目次 =====
種々の掲示板で、「つばさの新型車両はどの列車に入るの?」という質問を 良く見掛けます。 新型に乗りたい!撮りたい!という方は、沢山おられるようです。 また、どうせグリーン車に乗るのなら3列シートで贅沢な?400系に乗りたい という方もいらっしゃると思います。 おそらく一般の方も同じ疑問を抱いている方が多いのではないでしょうか。 新型「つばさ」に乗りたい!,撮りたい!という声は、当然地元の掲示板 「山形新幹線つばさ談話室」 (私のところではないですが。)に参加するメンバーの間にもあり、車両運用を確認する為に E3系の行方を追っかけ、自然に始まったのが「みたまま」情報です。 その情報を元に運用解析の手助けをと思い、一覧にまとめ始めたのがこのページです。
初心者からみた説明が足りませんでしたので・・・修正かけてみましたが・・・?
良く聞かれる「つばさ」の新型車両に乗りたいけど、どの列車に入るの?という 声にお答えする為に、「つばさ」車両の運用についての基礎知識をまとめてみました。
ご存じの通り「つばさ」用の車両には、開業当初から活躍している「400系」 (旧型?)と、新庄延伸の際に登場した「E3系(1000番台)」(新型)の2種類があり、 400系が12編成,E3系が2編成在籍しています。 しかし残念ながら、E3系と400系は共通運用であり、どの列車に入るかは 決まっていません。 (この事は・・・東北新幹線内では275km/h運転可能なE3系を使用していながら、 400系と同様の最高速度が240km/hに抑えられている事にもなります。) いろいろ情報をあつめると、現場のほうでも前日にならないとわからないとか? (実は私は当初、グリーン車の指定の関係があるので、1ヶ月前には決まって いるはず・・・と思っていたのですが、この考えは間違っている事がわかって きました。 この件は「つばさ」グリーン車の座席配置」ページを参照下さい。) とは言っても、車両の点検等を考えると運用パターンはある程度決まって いるはずです。 そこで、各編成の運用を実態調査し、その結果をまとめる事で、車両の動きが ある程度推測できると考えられます。
鉄道車両、特に新幹線や特急列車は、車両機器やサービスの関係で いくつかの車両を一まとめにした「編成」という形で取扱われます。 電車を走らせる為には、運転する為の運転台,架線から電気を取り入れる パンタグラフ,走る為のモーター,速度を調節する為の機器等が必要です。 この中から車両全てに重複して搭載する必要のないものもある為、 各車両に分散して機器を搭載しています。 逆に言うと、欠けてしまうと運転して走る事が出来なくなってしまいます。 またサービスという面では、グリーン車/普通車,指定席車/自由席車という 具合に設備の異なった車両があります。 そこで走行にも、サービスにも必要な機器が揃うように、いくつかの車両を ひとまとめして扱います。 それが「編成」です。 さて、「編成」ですが、その組みかたによって連結する車両数が違ったり、 性能が違ったりする事があります。 また使用する車種にも違いがあります。 列車を運行する為にはそういった「違い」を考慮して、列車によって使用する 「編成」を決めますが、その違いを区別する為に「グループ分け」をします。 その「グループ」を区別しているのが「編成記号」です。 「つばさ」用の編成の「編成記号」は”L”が使用されています。 (その他の東北・上越系新幹線の編成記号は、下記リンクをご参照下さい。)東北・上越系新幹線車両 編成記号一覧(工事中)
さらには車両を修理したりする場合には、編成を特定する必要がありますので、 編成記号の後に通し番号をつけて識別なされています。 その通し番号が「編成番号」です。 (実際には「編成記号」とあわせて「編成番号」として扱われると思います。) なお、同じ編成記号内でもグループ分けを行う場合があり、その場合は番号を 飛ばす事で識別するようになされています。 「つばさ」用の編成は以下のようになっています。 400系「つばさ」・・・L1からL12の12編成 E3系「つばさ」 ・・・L51とL52の2編成 編成を構成している車両の個別の番号は下記リンクを参照下さい。「つばさ」用車両 編成組成表
運用を追う場合も、「編成」を追いかける事になります。 従って、「みたまま」情報や5項の運用パターンに関する情報も 基本的には「編成番号」にて表記していますし、「みたまま」情報の交換も 「編成番号」にて行う事になります。 (ただし「みたまま」については編成番号が識別出来ない場合もありますので 車種で報告・表記する場合があります。)
以下に特定の編成を追いかける為のヒントを説明します。 基本的に「みたまま」情報を元に各編成が何処にいるかを把握し、 7項の運行パターン表を参考に予測を修正する事になります。 ただし、車両故障や、種々の運行トラブルにより急遽変更になる場合も あり、また臨時列車の運行に伴い、このパターン通りにいかない場合が 出てきますので、ご承知おき下さい。 ・当日内分 午後の便であれば午前中の運用がわかれば、7項の運用パターン表により だいたい予測が出来ます。 上りで東京で折り返す運用の場合は、ほとんどの列車が駅ホームでの 折り返しになっている為、表に示した列車でほぼ間違いなく下ってきます。 下りで山形や新庄での折り返しの場合も、大抵は表に示したパターンで 来るようですが、両基地には編成が多く止まっていますので、表のパターン とは変わる事もあります。 朝、動きはじめがどの編成になるかは・・・各列車の発駅を確認する事と、 前日どの基地にどの編成がいるかを把握して予測する事になります。 動き始めた編成を消去法で消していけば、次あたりで来るのでは? という予測が出来る場合もあります。(車両の検査や、故障修理の為に、 出てこないというケースもありますので要注意です。) ・翌日分 前日の情報によりどの車両基地に収容されているか、決まったパターンで 動いているか、臨時列車の運転状況等から総合して予測していく事になります。 条件がある為に、ほぼこれで来るというパターンがいくつかあります。 (「なすの」号絡み(那須の基地で停泊)と東北新幹線内単独運行の絡み 等) しかし山形や新庄のように、同じ基地に何編成もとまっている場合は、どの編成が 来るか予測がつかない場合も出てきます。 翌日になってから、確認しながら消去法で特定するしかありません。 ・翌々日以降 あとに説明する、5項で説明する「5連続」や「2連続運用」のパターンに 入っている場合はある程度は、これに沿って来そうですが、もちろん、 変更にならないとも限りません。 ・何日も後 はっきり言って予測困難です。(不可能と言ってもおそらく過言では ないと思います。) まして、検査の時期など、我々では入手出来ない「条件」による 運用変更も入りますし・・・ 突発的な故障による差し替えや、運行トラブル等の理由も考えられ、 現場で運用を携わっている方であっても予測出来ないのではないかと 思われます。
前日から次の日にかけての動きを統計とり、どの運用に入りやすいかを 解析すべく、2004年5月23日から6月2日までの約10日分の動きを 下記リンク先に示すような表に整理してみました。 (まだまだ整理し切れていませんが)日を渡った運用の調査例
当日の運用に対し、前日の運用(最終)が何だったかと、編成入れてみたつもり ですが、試行錯誤中であり、このまとめ方がいいのかわかりません。 (予測という事で書かれた分も入れてます) なお実はこの表の右側に「まとめ」の欄を作り、前日の運用からの流れの 入りやすさの順位を付けたつもりなのですが・・・貼付け失敗してました。 (また改めて貼り直します。) という事で、現時点では言葉でのまとめですが・・・ ・山形及び新庄で○ヨの後は、やっぱり一定していないみたいです。 (この期間、たまたま仙台へ入場している編成がいるからなのかも 知れませんが・・・) ・上っている下記3編成については「特殊な条件」という事で確実に回るようです。 130-上一○ヨ-101の単独1本 128-上一○ヨ-105の併合1本 ?-な255-那須○ヨ-な230-103の併合1本(255に何から入るかは別として) 火曜の変運用の謎はまだ解けていませんが、入場までの距離を伸ばして いるのかも知れません。
走っている車両の編成番号確認は、動体視力を要求されなかなか 大変ですが、以下のようなポイントがあるようです。 ・基本的には運転席上部に書いてある番号にて確認しますが、 逃した場合は、運転席出入口に書いてある編成番号,または 各車両の車両番号(小さいのでかえって読みにくいですが。), 最後部車両の編成番号という具合に追って見る事になります。 ・高速で走行する区間の場合、暗くなるとまず無理です。 明るい場合でも、近すぎると目が追いつきませんし、遠いと 小さくて読めませんので、その距離もポイントです。 望遠ズームレンズ付きのカメラ,ズーム付きの双眼鏡で遠く から確認できると確実です。 明るい場合はカメラで撮影してしまうのも良いかも。 (ただし、高速でシャッターが切れない場合は厳しい) ・高速での確認が難しい場合は、速度の低い急カーブ前後や 急勾配の前後が狙い易いと思います。 ・停車本数の多い駅で確認するのも1つの方法です。 (特に暗い場合は非常に有効。) ・400系の場合、向かって左側からのほうが見やすいようです。 (出来るなら、少し高い位置からだとなお良い) ・特徴のある編成があるので、頭に入れておきます。 「つばさ」用として400系は12編成,E3系は2編成あります。 400系の中でもL1編成は試作車ベースの編成である事から、 他の量産編成と異なる部分がいくつかあります。 <外観ですぐわかる主なポイント> ・車両側面にスカートがついています。(15号車除く) (車両側面にある行先表示が以前はLED式でしたが、 幕式に変ってしまい、残念ながら識別のポイントで なくなってしまいました。) ・行先表示器の隣りに「小窓」がある。(15号車除く) (200系にあるような指定/自由の表示窓として設けられた ものと思いますが、使用されていません。) ・17号車側も連結器カバーが割れている。 ・パンタカバーの形状が違う。(L1編成のみ可動式・・・停車時で ないとわからないかも知れません。なお新幹線区間と在来線区間で 高さを切換える機構らしいのですが、現在は動いていないかも?) ・天井上の尾灯(後部標識灯)点燈時、側部も赤く点燈する。 (他の編成は点きません。)(須貝さん、情報ありがとうございます。) ・16,17号車の窓割がL2〜L12と異なる(2003年12月追加!) 17号車で説明すると、他の編成は大窓7枚であるか、 L1編成だけは大窓6枚と小窓1枚である。 (L71さん、情報ありがとうございます。) ・乗務員室ドア下付近に編成番号が貼ってありますが、その番号の位置が 編成によって微妙に違うようです。 その差を頭に入れておけば、識別のポイントになるそうです。 (残念ながら私はそこまで情報持っていません。) ・2,3,5,6,8,9等の区別は、「視力検査」状態になります。 頑張りましょう。
「つばさ」の車両運用を時刻表および「みたまま」情報から解析したものです。 なお基本的な運用パターンをまとめたものであり、臨時が運用されている 場合には変更になる事があります。5−2.
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