CD REVIEW 2 |
◆ RYOKO MORIYAMA - The Jazz Singer
NHKのブルーノートライブ放送後、マイケルブレッカーの出演もあってあちこちのテナーサックス系BBSで話題になった森山良子さんのアルバムです。BBSである方お墨付き発言を読んで迷わず注文(Amazon.com)したのでした。
昨年発売のアルバムを今日初めて聴いたわけです。メンバー、選曲、ストリングス、オーケストラ・・・いろんな意味で贅沢アルバムです。一番の目当だったマイケルのソロは2曲で聴けます。NHKでもやってたアップテンポの'S Wonderful、このアルバムの山場です。アレンジの良さがメンバーの良さを引き出してる感じ。マイケル参加のもう一曲、Someone to Watch Over Me、では期待を裏切らないマイケルのバラッドソロ、コピーしたという方も多いことでしょう。この曲はSTINGの歌やBob Bergの演奏の印象が強いですが、それを超える名演かもしれません。
選曲の良さ、島健さんのアレンジの良さ、オーケストラの良さも光ります。My Favorite ThingsやSeven Steps to Heavenでのソプラノ&テナーソロ(マイケルじゃないけど)もいい感じです。Seven Steps to Heavenはベンシドランのボーカルバージョンの歌詞で歌っているように聞こえますがどうでしょう。12曲目の納さんのエレベは某カリスマベーシスト風です。(2004.8.11)
◆ YOSHIYUKI YAMANAKA - GREAT TIME
山中師匠の1999年録音作品 GreatTime を逆輸入版で入手しました。温かく深みのある音色でスタンダードナンバーやオリジナルを演奏しています。All The Thingsの豊富な語彙を楽しんで、しっとりと聴かせてくれるBody & Soulに浸りました。Yoshiyuki Yamanaka with Barry Harris Trio 同様のスタイルでリラックスして聴ける雰囲気の中にも知的なキレを感じます。長らくライブに行ってないのですが、以前のようなコルトレーンを思わせる演奏はしてないのでしょうか。白熱するとそんな姿も顔を出すのではないでしょうか。いつか生で聴ける機会を楽しみにしておこうと思います。CHARLIE というオリジナル曲 があります。Charlie Rouse はほとんど知らないので数枚聴いてみたいところです。代表作品は何?(2004.4.18)
◆ BRANFORD MARSALIS - SCENES IN THE CITY
ブランフォードマルサリスのデビューアルバム、シーンズ・イン・ザ・シティー、年末の大掃除、書斎のブラインドを拭きながら聴きました。トレーンのイクイノックスを連想させる雰囲気の3曲目が特に好きです。ブランフォードの入ったアルバムでは、彼の2枚目のリーダー作ローヤルガーデンブルース、ステイングとの最初の2枚あたりがお気に入りです。マイルスのデコイでのソプラノソロにもゾクゾクさせられました。スティングバンドの映画ではリハーサルシーンのソプラノソロが凄まじかったです。学生時代、友達とスティングのコピーバンドなどやった楽しい思い出もあります。あのキーで歌えるボーカルがいなくて、下げたキーに対応するのに苦戦したものでした。コーラスの女の子の学園祭(女子大)にゲスト出演、メンバー皆いつにない大熱演だったことが懐かしいです。 (2004.1.4)