第6回北海道旅行記・最終日
今日は遅くても9:30まではチェック・アウトしなくてはならない。それは…“レンタカーの予約”があるからである。
同じ空港内とはいえ移動には前日のレッキだと黙って10分と読んだ。とは言うものの、ほぼ同じ8:30。シャワーを浴びてメシに行く。
今回はホテルのHPにお勧めメニュー・旬の味、イカのふるさと函館直送「いかの塩辛」とあった。ここ3日間の朝食は筋子と塩辛が外せないメニュー。ご飯もおいしい。米どころ、田んぼのど真ん中で育った人間が思うのだが、ここ最近の北海道米がおいしい。当然のことながら、おかわり。きらら397であろうかほしのゆめであろうか。
チェックアウト後、コインロッカー(2階ショッピングモール入口・ANA側)に預け、今度は1階のレンタカーカウンターへと急ぐ。初めてわかったのだが、新千歳空港内にはどこのレンタカー屋もそうなのだが、受付カウンターしかなく、連絡バスで各レンタカー会社の営業所まで送迎という形となっている。途中、航空自衛隊千歳基地の施設であろうか“日本国政府専用機(Boeing747−400)”が羽を休めていたのが見えた。これは儲けもんだ。
レンタカー営業所まで約10分。営業所が見えてきた。そこで唖然とさせられた。規模に驚かされた。まるでショッピングセンターの駐車場の様な広さだったからである。ピンと来ないかも知れないが、マーチ級が150台オーバー、サニー級で20台などが常時置いてあるのですから。ま、当たり前といえば当たり前なんですが、この付近に3社もあるものだから改めて需要の高さと広大な大地と感心してしまいました。
営業所に到着し、レンタル手続きを済ませる。相方は免許証を忘れたのでドライバーは私ひとり。ま、2日ぶり(しかもオートマティック車!)の運転だけど大丈夫でしょう(笑)。私が選んだのは1500ccのファンカーゴ・ディンゴクラス。相方が長身なもんで、ゆっくり乗っていただきたいと思いまして。ホンの小さな気配りです
が、来た車はシビック・フェリオ(一応新型)4WD。しかも旭川ナンバー(これはしょうがない)。ナビはパイオニアの楽ナビだったので操作方法などが自分のとほぼ一緒で扱いやすかった(でも新型はいいなぁ、見やすいし!)。ドライブには音楽が付き物。CDもカセットもついていたが自分の用意したメディアはMD。ちょうど、自分の車のCDチェンジャーの具合が悪い(CDが切り替わらないトラブル)ので、音源をカセットのところに持っていくアダプタを持っていたのである。そう、ポータブルMDさえあれば大丈夫だったんですね。
北海道といえばZONE!大黒摩季や松山千春も考えたのですが、大黒摩季は家に置いて来ちゃったし、ちー様は持っていないし_(._.)_。ライブも近いし、軽快なサウンドというのでZONEちゃんにしたわけです。
ナビ、音楽の設定を済ませ最初の目的地社台スタリオンステーションへ向かう。
社台スタリオンステーションまでは約20分。北海道の道路はもちろん始めてである。オートマ車も久々である。試乗以来かな(笑)。幹線道路から脇道に入る。しばらくするとアップダウンはあるがほぼ直線の道路が続く。サーキットで言うならばホッケンハイムの高速セクションを走っている感じ。両脇は森。そして道はまっすぐ。これぞ北海道!というドライブでした。
ミスコースもあり、到着したのはナビの初期設定時間より15分は速かった。だって、道がいいんだもん!
千歳市の隣、早来町に社台スタリオンステーションがある。この近辺にはノーザンファーム早来分場もあり、社台ファンにはお勧めのスポットである。
事前申し込みも必要なく、マナーさえ”しっかり”守って見学すればOK。本日の見学可能な種牡馬はトウカイテイオー、メジロマックイーン、アグネスタキオン、タニノギムレット、ナリタトップロード。後列、トウカイテイオーの後ろにバブルガムフェロー、メジロマックイーンの後ろにフサイチコンコルドと、テレビでおなじみのあの名馬が!自分の目の前にいる感動で言葉が出てきませんでした。ホント、あの感動は一度見ないとわかりません!
本当は見たかったスペシャルウィーク、クロフネ、グラスワンダー、ジャングルポケット、フジキセキ等はエース級であろうか(展示放牧されている馬でさえもエース級だと思うのに)見学は不可能で、社台レースホースの投資会員でなければ見られないようでした。

アグネスタキオン。父:サンデーサイレンス、母:アグネスフローラ(BMS:ロイヤルスキー)
補足。祖母:アグネスレディー、全兄:アグネスフライト。この一族は河内洋JK(現・調教師)が手綱を取った。
幻の3冠馬。良家のお坊ちゃま。おっとりしていました。放牧されている馬では一番おとなしかった。

メジロマックイーン。父:メジロアサマ、母:メジロオーロラ(BMS:リマンド)、父父:メジロアサマ
補足。父:メジロアサマ、祖父:メジロティターンと共に3世代の天皇賞馬。芦毛ですが白くなりました。
後方の馬体はフサイチコンコルドと思われる(笑)。違ったらバブルガムフェロー(核爆)。

ナリタトップロード。父:サッカーボーイ、母:フローラルマジック(BMS:アファームド)
テイエムオペラオー世代のメイショウドトウの前のライバル馬。個人的には軸にはできなかった馬だが、長年走っていると罪におけなくなって応援してしていました。
年末まで競走馬だったせいもあり、動きがよかった。競走馬の放牧といった感じだった。

タニノギムレット。父:ブライアンズタイム、母:タニノクリスタル(BMS:クリスタルパレル)
個人としてはサンデーサイレンス派なので、ブライアンズタイム産駒の同馬はお気に召さなかった。
ブライアンズタイム産駒の特徴として、脚が太い!他の馬と比べても一回りは太いと思います。骨太とでも言うんでしょうか。これじゃダートも速いわけですね。

トウカイテイオー。父:シンボリルドルフ、母:トウカイナチュラル(BMS:ナイスダンサー)
無敗ダービー馬は無敗ダービー馬から。三冠馬シンボリルドルフを父に持ち、自身も無敗のダービー馬。
サラブレッド界では三大始祖のうち、バイアリータークにたどりつく世界でも数少ない系統。大事にしましょ。

〜勝負服人形セレクション〜
右から社台レースホース、サンデーレーシング、吉田勝己氏(ノーザンファーム代表)
とても雄大で自分にとって見れば“名馬”達をまじかで見られたことは最高の至福。ゆったりとした時間で時をすぎるのを忘れると言うこはこのことでしょう。気がついたら1時間30分も経っていました。本当に時間がわからなかったです
ふと気がついたのですが、駐車している車のほとんどが“わ”から始まるナンバー、すなわちレンタカーなんですね。別に観光バスが来るわけでもなく、定期バスがあるわけでもなく、静かな牧草地帯でありました。
ここから移動をかけていざ、最終目的地ノーザンホースパークへ!!!
友人が設定したナビで出発。知らない道だから快適にドライヴ。気がついたらやけに駐車場が多い。牧場用ではなさそうだ目を凝らして見ると“空港利用の際は我が駐車場へ!送迎無料!”とあるではないか。そう、空港近くの裏山近くまで戻っていたのである。
結論から言うと、設定と場所が一致せず、なぜか空港まで逆戻り。そこから向かったのはよいのだが…。
今回は時間を気にしていなかった旅だが、最終日のみハードな1日になるのは、前もって知っていたのでミスルートはちょっとした計算外。
ミスルート地点から移動をはじめると今度はお昼近くなり渋滞に巻き込まれる。しかも挟まれているのは自衛隊の車両。消防の車両に挟まれるのは気にならなく、警察車両は緊張する。自衛隊車両って…はっきり言って緊張するというか軍隊じゃないけど近いものがあるから、警察車両以上に変な緊張がある。
裏道(これまた直線をカーブでつないだ北海道独特の道路)を通り若干飛ばし目に、ノーザンホースパークに到着。裏から入場。そこは隣接するノーザンファーム空港牧場に到着してしまうのであった。前を走っていた車も同じように迷い道に入っていたので笑えた。恐るべしカーナビ!
ナビを使わず看板どおり進んでゆき、やっとの思いでノーザンホースパークに到着したのは12:30近くであった。飛行機、レンタカー返却から考えると見学時間はほんの2時間弱。その中で昼食休憩、私個人的に見たい馬“カサノバダンディ”(弟:ジャングルポケット)を探し当てなければならない。しかし急いでいるときに限ってなぜかトラブルはつき物。
レストランでカツカレーを相方と共にオーダー。相方はビールつき。食券方式であったため、一度テーブルに係の方が見えて食券を契って行くのだが、さまざまな条件が重なって自分の分の食券だけ持っていかれなかった。すなわちノンオーダー状態。もちろん来たのは相方の分のみ。係に食券を提示してもらう頃には万事休す。自分のものがテーブルに届いた頃には相方は食べ終え、ゆっくりしている。『迷惑をかけました』と最上級のサービスで椀物の蓋を開けてくれたり、アイスコーヒーが出たりとサービス業の真髄を見たのはよいが、相方の腹にはすでに生ビール、タンブラー1杯が入っているのでアイスコーヒーで更に水腹に。最上級のサービスによってしんどい目にあっていたのは、サービス業に職を置く相方だった(笑)。
急いで食べたので味は忘れた(^^ゞ
このあとはダッシュで見学。優勝盾やレイが展示されているホースギャラリーや展示厩舎に急ぎがんばってカサノバダンディあにぃを探す。ふと気がつくと放牧場が嘶きでうるさい。よく見ると栗毛の馬が一頭、放牧されていた。

トウカイポイント。父:トウカイテイオー、母:マッチポイント(BMS:リアルシャダイ)セン馬。
2002年GTマイルチャンピオンシップ優勝。2003年3月のGU中山記念でレース中の事故により競走馬を引退。セン馬なので種牡馬にはなれず。美浦トレセンを経てノーザンホースパークに移動後、放牧生活。将来は乗馬になるよう訓練されるって、贅沢だねぇ。GT馬が乗馬用だって!ま、同園にはダイナガリバー(ダービー馬、種牡馬引退後、乗馬)もいるからそうでもないか。
社台SSとは違いもう、目の前にいるGT馬。手を伸ばせばGT馬が…なでちゃいました(^^ゞ
干草を食べていました。少し取って食べさせちゃいました\(^o^)/
本当はいけないのかもしれないけど、感動には負けました。
競走馬を引退するとサラブレッドたちは優しい目になるなぁと改めて感じました。
実はメッチャ恥ずかしかった。相方がトイレに行っている間、セルフタイマーで取ったんですけど(笑)。こっちが笑えない(>_<)。
ここも修学旅行のポイント。中高生がウジャウジャいた。もちろん女子高生も。駐車場に移動中、さまざまなレンタサイクルに乗る修学旅行生がいる。駐車場に行く途中、テニスコートがあり制服姿の女子高生が楽しんでいた。馬の次の見学(んなわけない!)であった。
まじめな話、ノーザンホースパークを回るのにすんげー時間が足りなかった。まだ増設しているエリアがある(どうやら馬見ヶ丘)ので今後が楽しみですし、社台グループの施設だけでも丸1日かかりそうなくらい。今度は静内・日高方面にも行きたいです。
帰りはゆっくりとはいえないけど、余裕を持ってレンタカーを返すことができた。なんか、荷物を積まなかったので結果的にはマーチ・フィットクラスでもよかったのかなぁ?と思いました。相方はデカいから、シートも後ろ目に持っていって倒せばゆっくりできたかな?なんて。
〜1日目・
2日目・
3日目・
最終日〜