山形県のように外国人が少ない地域では、支援が必要な外国人児童生徒が常に学校にいるわけではありません。該当児童生徒の入学に合わせて、校内にサポートチームを作りましょう。
こどもが学校生活を楽しんでいる、学級全体が落ち着いて学校生活を送っているなど、こどもの受け入れが軌道に乗ったことがわかったら、サポートチームは解散します。ただし、こども本人だけでなく周りの子どもたちに対しても、発達に合わせた指導を継続していきましょう。
◆こどもと学級担任の信頼関係が育まれるように動きます。
◆こどもの居場所(心を落ち着かせることができる場所)を確保します。
保健室、特別室(校長室含む)など
◆こどもが安心できる人を確保します。
友だち、担任以外の職員(複数の職員が関わることがポイント)
◆校内の連携態勢づくりをします。
学校全体で外国人児童生徒をサポートする意識を育てます。
◆外部支援者や保護者と連携し、情報交換します。
◆学校生活に慣れることを優先します。
◆こどもにとってもっとも重要な友だちづくりをサポートします。
小学校の場合、みんなと遊べる、遊びの仲間に入れてもらえるということは、学校に対する帰属意識が芽生える第一歩です。最初のうちは、遊び中心の学校生活になるように考えた方がいい場合もあります。
中学校の場合も、学級や部活動を通した友だちづくりが、日本語によるコミュニケーション上達の早道です。
◆観察して当面やれそうな内容から取り組みます。
どんなことができそうか考えます。こどもの気持ちを考え尊重します。
◆できるだけ早く日本語学習を開始します。生活言語と学習言語双方の習得を支援します。
折に触れてミーティングを持ち、情報を共有するとともに、こどもに対する共通理解を持ちます。
チームで連携すると同時に、一人ひとりが率先して行動します。
定期的に指導評価のための会議を持ちます。会議内容を記録し職員会議に報告します。
問題や課題の発生に合わせて検討会議を持ちます。会議内容を記録し職員会議に報告します。
チームのメンバーが顔を合わせた時には、お茶を飲みながらの雑談の中でも情報交換ができます。
またこの「コーヒータイム」の雑談は、チームメンバー同士の「メンタルケア」にも効果があります。