「あれ?」「変だぞ」「なんだ!この子!」と思ったときは…
「今、私は変だと思った」「今、私はちょっと不愉快だった」などの気持ちの動きをした自分を意識しましょう。
可能な限りその原因を列挙しましょう。
自分について:
「そう思ったのは、私だけ?」「私の考え方のせい?」「日本のやり方を押しつけた?」
こどもについて:
「この子の国の文化や習慣?」「ことばの問題?」「性格の問題?」「理解していない?」「この子の気持ちや感情のせい?」
その他:
「まわりに原因があるかも?」
ひとつひとつの原因が当てはまる可能性を検討しましょう。
そのために、こどもの国の文化や習慣について調べてみるのも有効な方法です。
その国出身の人に聞いてみるのもいい方法かもしれません。
対策を検討しましょう。
まず気持ちを受け止めましょう。こどもが今、どんな気持か、それを知ることが大切です。そして、丁寧に説明をしましょう。よく話し合いましょう。
・外国人にわかりやすい言葉づかい
・文は短く
・文末はあいまいにせずはっきりと
・ゆっくりはっきり発音する
・結論を明確に提示している
・相手の文化・習慣の違いを意識した説明内容になっている
自分の言葉づかいの特徴(専門用語が混じる、方言をよく使う、ティーチャートークをすることが多い等)を意識化しましょう。
また、文化や習慣に対してどんな考え方をしているのか、振り返る機会を持ちましょう。
大切なポイント 自分の「メンタルケア」も忘れずに。自分一人で抱え込まずに、相談相手、話し相手を持ちましょう。
これとは逆に、「あれ?」「この子、こんないい一面があるんだ!」「へえ、そんな考え方もあるんだ。なるほどね~」と思うこともあります。
そんなときは…
◆こどもと→母文化についてこどもに教わるチャンス、こどもをほめるチャンスかもしれません。
◆学級で→友だちのよさを認め合うチャンス、異文化について知るチャンスかもしれません。