[Essay] Coltrane リード裏返しの謎

jazzlife誌の表紙、よく見る写真ですがコルトレーンのリードの向きが表裏逆になっていると聞いていました。本来裏側であるはずの平らな面に3本の溝が見えるのは音に雑味を出すためではないかと。


拡大してみます。1966年ニューポートジャズフェスの写真と思われます。この時期コルトレーンは悪癖から抜け出していたはず。YouTubeでこの時のビデオを観ると,ソプラノではメロディを演奏してますが、テナーではファラオ・サンダースも入ってひたすらフリーキーだったように聞こえます。フリーキーを追及する過程での意図的なセッティングだったのか?

 

再現するとこんな感じでしょうか。この向きで吹いてみると息が漏れてリードは振動してくれず鳴らせません。いくらコルトレーンでもこのセッティングで演奏するのはハードすぎる・・・謎・・・???

 

と思っていたら新情報! 実はこちらのリードを使っていたのだろうということです。 ヒールが丸くカットされていて、予め溝も入っています。初めて見ました。この丸みのせいで裏返しに見えるのですね。謎の伝説は間違いだった!納得です。(^^♪

2019年11月16日


ジョン・コルトレーン研究家の藤岡靖洋さんのコレクションにこのリードがあることを知りました。藤岡さんがフェイスブックで紹介していた写真を拝借させていただきました。リードの角が丸くカットされているのと縦に数本の溝が入っているのがよく分かります。

2024年9月23日

2019年11月16日