[Essay] 地元の吹奏楽団へ参加して
地元の高校生達とスイングバンドをやろうということで2022年に借り物のバリトンサックスで参加したことから、地元の吹奏楽団にも不定期にかかわらせてもらうようになり、この春から正式メンバーとして活動しています。地元のイベント等でポピュラー曲を中心に演奏する吹奏楽団、半年ほどを経て楽しいなあと思うことを並べてみます。
〇アルトサックスを吹く機会が増えた
吹奏楽団ではバリトンとテナー奏者は足りているということでアルトサックス担当となりました。もとは高校の吹奏楽部に入った娘に吹かせたくて購入したアルトサックスでしたが、娘はクラリネット担当になり、その後吹奏楽部に入部した姪に貸していたものがちょうどこの春戻ってきました。アルトを持つと気分はデビット・サンボーンになってしまいますし、楽団のレパートリーがポピュラー系なので、吹奏楽向けではないのでしょうが長く眠らせていた石森のメタルマウスピースで吹いています。曲によって必要があればクラシックのセッティングにする用意もあります。自宅で練習するにもアルトサックスは小柄で扱いやすい感じがしています。
〇タンギング系の練習をするようになった
譜面に記載されているアーティキュレーションに忠実に演奏するというのはジャズコンボではほとんどありません。頭にタンギングを入れたりスタッカートを吹いたりするのは慣れておらず、この辺を意識して練習しています。長年吹奏楽畑で鍛錬してきたメンバーのキレッキレなタンギングに刺激されています。なかなか同じようには吹けないので、エアタンギングと組み合わせてそれらしくする方法を試してみたり、アンサンブルの中で自分のピッチの癖に気づいたりと良い効果を得ています。
〇ジャズ演奏の技法をソロスペースに活かして目立つ(笑)
一度やってみたかったルパン三世のテーマや津軽海峡冬景色などがレパートリーです。数曲でアルトサックスのソロパートをもらいました。譜面に用意された書きソロを見るとブルーノートペンタトニックで組み立てられたラインが中心です。ペンタトニックならあのパターンを入れてみたいとか、ロングトーンを入れて音色で聞かせたいとか、やりたいことが浮かんできてしまいます。ギターパートの譜面を見るとコードが記載してありますので、これに沿ってアドリブで演奏する許可をもらいました。メンバーから「毎回違うんですね」と声をかけてもらったりしながら、フラジオを交えて好きなように吹かせてもらっています。
〇メンバーに若い人が多い・地元の人との交流が増えた
一番大きいのがこれでしょうか。ジャズを演ろうとすると1時間以上車を走らせる必要がありますが、こちらでは車を5分走らせれば練習場所に到着できます。メンバーも中高時代に吹奏楽部で演奏していたという地元の方々で、若い方もいて交流範囲が広がった感があります。演奏の場も地元のイベントが中心ですので観に来てくださるのも地元の方々、住み慣れた地域で活動している心地よさを感じています。
おぐに吹奏楽団 白い森音楽祭2024