[LIVE] 宮地スグル 2024 10 12
昨年に続いて今年も宮地スグルさん(Ts As Fl)と田口悌治さん(G)のデュオを聴いてきました。会場は山形市のジャズ喫茶オクテット。
お店に入り休憩中の宮地さんにご挨拶、カウンターに置いてあったアルトサックスが目に留まりました。サイドキーやサムフックにパテが盛ってあって、お話を伺うと金属パテで自分で加工したものとのこと。プラモデル小僧だった私はパテ修正はよくやっていたので必要あれば真似てみようと思います。ちなみに私のソプラノサックスのサイドキーはコルクを貼り付けて盛ってあります。
演奏が始まりました。プロミューシャンですから当然なのでしょうが、ドラムやベースがいなくてもタイムが正確でグルーブ感ある演奏に感心させられます。サックス、ギターそれぞれ単独でソロを取る場面でも同様です。スタン・ゲッツやジェリー・マリガンが演奏していた曲が多く選曲されていました。特に印象に残っているのは「スタン・ゲッツが最初に名を挙げた曲~」といったMCの後に演奏したバラードのEary Autumn、うっとりと聴き入りました。
YouTubeに当日の演奏が上がっていました。
MCでマリガンやゲッツの話題になったとき、マスターの相澤さんが「俺たちジャズ喫茶は毎日のように聴いてきた~」と話していたのが印象に残ります。結構聴いてきたスタン・ゲッツですが、まだ聴いてないのを探してみようと思います。4年ほど前に購入して半分読みの伝記本も読み進めねば。Eary Autumnはそのうち自分でも演奏してみたいものです。
宮地さんのCD作品では、ギターとのデュオからバラードの歌い方をコピーしてみたりして参考にさせてもらっています。ウエザー・リポートの曲を取り上げているThe Weather Eyesは結構聴き返してきたコンテンポラリーな作品で、最近アップルミュージックで配信されています。今回のツアーはその記念の意味もあるそうで、最後に演奏したのはこのアルバムの1曲目Stan' Clear Of Closin' Doorでした。ニューヨーク在住中の作曲で曲名は地下鉄のアナウンスから取ったものだそうです。最近のオールドテイストを取り入れた奏法で演奏するこの曲も新鮮な味わいがありました。写真は今回持参したCDにサインしてもらったものです。
テナー奏者のソフトなスタイルへの変容というと、峰厚介さんや山中良之さんなど何人かのテナー奏者が思い浮かびます。コルトレーン系のスタイルを追及していると思っていた方をかなり久しぶりに聴きに行ったら、レスター・ヤングを感じさせるものがあって驚いたことがありました。宮地さんのフェイスブックにこのあたりに関する発言が載ることがあり注目させてもらっています。
今回楽器持ってきて~とお声がけいただき、各セットの飛び入りコーナーとアンコールで演奏させて頂きました。こちらの様子もYouTubeに上がっていてビックリです。
帰りがけにアドバイスを求めアルペジオというワードを得たので、よりコード感の感じられるアドリブを目指して精進したいと思います。
今回のツアーでは鶴岡でベースの若林さんが入ったトリオ編成だった様子で、そちらも聴いてみたかったです。YouTubeに今回のツアーの演奏動画が上がっているのでリンクさせて頂きました。是非また山形へお出でください。